「いてて…」

と朝 リビングに向かう途中 未來に鉄拳をくらい痛む場所を押さえている城に

「城にぃ……大丈夫？」

「いや、全く」

とお楓に即答した。

城は知っている。

ここ毎日登校時に面倒事があることを

城の両隣を著する様に未來と楓は歩いている。

城としては、非常に歩き難いが周りの目の大半はそうとは思わないのだろう。

絶的に城は鈍いが未來と楓は普通の容姿からかけ離れている。

二人ともジャンルは違えどかなりもてる方であるが城がある意味、神異常者の為二人の容姿は普通よりし上…と言う程度である。

「城にぃ」

と腕に抱き付く楓に目を向けるとし無理をしているのかし頬が赤くなっている。

それを見ている未來は、何故か城にジト目を向けている。

流石に離れろとは言えない城は困していると見覚えのある 列 が見えて來た。

「あら、何故か気分が悪いと思っていましたが…あなたが近くにいたからかしら？」

と何ともイラつく事を言い、金髪をなびかせながら近づいて來たのは

 「あぁ 橘 ちか か」

「誰よそれ！どうやったら間違えるのよ！」

と城のボケに真面目に突っ込む彼は、いちいちイラつく事を言う橘 桜花 だった。

「あぁ すまん」

「謝る気ゼロじゃ逆に怒りを買いますわよ」

とこの狀況を見ていた未來は何故かため息をしていた。

そして、楓は……

「………………」

と無言の無表で桜花を見ていた。

それを見た城は流石に焦り桜花との話しを早々に終え登校を再開する。

「城にぃモテるんだね」

「まぁ城は変にモテてるのよねー」

と雰囲気が何故か重苦しい楓と未來は何を言っているのかわからない事を言った。

「あれでモテてるんだったら俺はモテ男だな」

と軽く言ったつもりだったが楓は更に俯き未來は苦笑していた。

まだ中學生の楓は転校手続きを終えてたらしく途中の別れ道で楓と別れた。

別れる時の楓の表は何故か気が重そうだった。

「ねぇ 大丈夫なの？」

と特に會話も無く歩いていると聲を変えて、未來が話しかけてきた。

要點を言わなかったが大城は理解していた。

「今の所は」

とそう返事をしただけであった。

學校に近付くに連れて周りには學校の生徒が多く見掛けられる。

「おはよー」

「うん、おはよう！」

「ねぇねぇ昨日の見た？」

「見た見た！あれウケたよねー」

と何ともありふれた話しをしている子生徒がいたり

「共に明日を迎えられたのは喜ばしい事だな…」

「お おう、そうだな…」

「では、さらばだ」

「おう…」

と特殊な、會話…とも言えないが…

まぁコミュニケーションには人それぞれあるものだ。

「なぁ」

「なに？」

「何か…視線 じないか？」

「そう？」

と先程から見られていると言う覚がある城は未來に確かて見たがそうでも無いらしい

「やっぱり じるって」

「城がナルシストだからじゃない？」

「そんな訳…あるか」

「無いわよ」

と會話？をした所で校門を通る。

「おはよう！」

とまたもやグラサン赤ジャージと言う格好の輩がいた。

學式では確か數學擔當の…山谷 勝彥（やまたに かつひこ）と言う名前の筈だ。

數學擔當を聞いた時は、育じゃねぇのかよと突っ込みそうになったが、そこはぐっと堪えた。

「おはようございます」

「おはようございます」

と挨拶をした瞬間山谷先生はニカッと笑いかける。

良い先生だと未來と城は思った。

玄関にり自分の下駄箱から上履きを取り出す。

そして、玄関で上履きに履き替えていると…

「お おひゃようごじゃいます！」

と突然背後で割と大きな聲で言われたのでギョッとしてしまった。

しかも、この噛み合はわざと言ってると言われた方がしっくりくる程に盛大に噛んだ者がいた。

そう、その人は

「あ あぁ おはよう小林さん」

と挨拶を返しただけなのだが何故か慌てだし「は はい！」と言って逃げる様に先に行ってしまった。

し傷ついている城に未來はし驚いた様に目を見開いていた。

「どうした？」

と城の聲掛けで未來はいつも通りに戻ると直ぐに城に質問した。

「どうやって小林さんと仲良くなったの？」

「仲いい？」

城としては本當に普通に接してるつもりなのだがあの流れで仲いいねと言われてもと思わず苦笑してしまう。

「小林さん…クラスであまり馴染めていなさそうだったからさ…」

確か未來もBクラスだと思い出し一緒のクラスだと理解したが、未來は何故かし複雑の表をしている。

「何でだ？」

と未來に聞いた話しだと、クラスメイトに話し掛けられても目を逸らしてしまい會話にならないと言う。

「それであまり馴染めてないのよ」

と教室に向かっている途中に話しが終わる。

正直城は、解決策が思い付かないが何とかしたいとは思っていた。

「じゃあ、ここで」

「あぁ」

とそれぞれの教室に別れて行った。