《地味な俺がなんでモテるの!?》第17話 大西結依は大膽です
(素人?)
と大西は城を見る。
城目はいたって真剣であった。
大西はあまり深く考えずに角を銀で取ると城は早打ちで持ち駒の角を4五に打った。
この戦法は筋違い角と言う主に歩を取るためと角をらせるための戦法だ。
城の早打ちに対して大西も早打ちをした。
それから中盤戦…殆んどの生徒は自分の対局では無く、大西の対局に集中していた。
その中、大西結依は冷靜に城の手に対処していたので殆んどの生徒は大西が優勢だと思っていたが……
タンッ!と城が一手打つ度に大西は頭をフル回転していた。
(そんな……)
と大西は困していた。
城が打つ手は一手一手確実に大西を追い詰める手をしていた。
そして、大西は……
「王手だ!」
と周りはガヤガヤと盛り上がっていた。
あの大西結依が將棋で追い詰められている事にはまだ気付いていないようだった。
大西は思う
(勝てない……)
と。
斉藤 城は悩んでいた。
対局相手の大西結依が將棋ではプロ以上だと太に聞いたので素人の城では敵わないと思っていたが…
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とチラッと大西を見ると大西は城の手を冷靜に対処したくるので、やはりと城はこの勝負を諦めた。
(自分なりに考えたんだけどな…)
そう、城は本當に駒のき方とルール等しか知らないのだ。
城は、戦法等は知らずにしても城は大西を追い詰めていたが……
それもここまでで、城は將棋では肝心の詰みまで読めていないので城ははっきりとこう言う。
「ありません」
城が言った事で大西は豆鉄砲をくらった鳩みたいな顔をしていた。
「「「え?」」」
皆が驚くのも無理は無い、何故なら城は両方の囲いが崩される前に城は敗けを言ったのだった。
「じゃあ、これで験を終わりにします!皆ぜひってね!」
とさっきルールやらの説明をしていた先輩がそう言って生徒を帰らせる様に促した。
「大西、じゃあな」
「………………うん」
とジッとこちらを見つめていた大西だったが、城は気にせずに教室を出る。
そして、帰ろうと玄関に向かう途中にちらりと窓から裏庭を見ると……
「仕方ないな」
と城は裏庭に向かうのだった。
「待ちなさーい!」
と、二葉未來は貓を追いかけていた。
何故追いかけているのかと言うと……
「どうやったらリボンが盜まれるのよ!」
と未來と一緒に走っているのは橘 桜花であった。
「知らないわよ!でも、やらないとダメでしょ」
「まぁそうね……」
と橘は頭を悩ませながらも未來達は貓を追いかけていた。
貓が校舎裏を曲がっていたので未來は橘を置いて道を曲がると
「にゃふん」
と貓はある人によって捕まえられていた。
「城!」
と未來は驚いた表で城を呼ぶとその直ぐ後から橘も追い付いてきた。
「全く…あなたは本當に足がはや…」
と橘は城を見ると言葉を止め直ぐに目を細めて來た。
「あなたが何故貓を…」
「まぁたまたま通り掛かったらな」
と城は説明をして、貓のリボンを取り貓を逃がしてやる。
「はい、これ」
と、城は未來にリボンを渡した。
「ありがとう」
「なんで貓何て追いかけてたんだ?」
と城は未來に質問をすると、未來はあーそうねと言い
「まぁ、頼まれたのよ」
「頼まれてやるっけ?お前」
「ふん、私は寛大な人なんだから」
「はいはい」
と會話をした所で桜花は誰かに電話をしていた。
そして、今終わった所のようだ。
「靜かだと思ったら電話中だったか」
「あなた、本當に失禮ね」
と攜帯電話をしまいながらこちらを睨んできたが桜花は振り返り歩いて行く。
「私は帰らせて貰うわ」
とつかつかと足音がなっていたが途中で止まり顔だけこちらに振り向き
「あなた、ボタンにほつれがついてますわよ」
とし哀れみな目を向けて、そう言い殘すと歩いて行く…
「悪いがスカート捲れてるぞ」
「!?!?」
と桜花は聲にもならない驚きで捲れたスカートを直した。
「………………」
「あ、あの」
と流石の城も気まずくなり
「くまって可いよな」
と城は地雷を踏みまくる。
「!?……お、おぼえてらっしゃい!」
と走り去ってしまった。
「全くあんたは……」
「さすがに俺も反省するよ」
「まぁ取り敢えず一緒に帰ろっか」
と城は未來と一緒に下校することに決まった。
そして、未來は城を見ていて疑問に思った事がある。
それは、城には貓を捕まえていた時に迷わず貓に著いているリボンを取りそのまま貓を逃がした事に疑問を抱いていた。
「ねぇ、あんたさ何で貓じゃなくて貓のリボンが必要ってわかったの?」
っと城に聞いてみたところ城は足を止めずに説明をする。
「まぁ窓からたまたまお前らが貓を追っているのが見えて…」
「それで、あそこだと一本道だろ?だからある程度貓が來る所を予測して、それで待ち伏せてた時、橘のリボンが盜まれるってのが聞こえてな」
と城の説明を聞いていた未來は歩みを止め手を顎にあてる。
(じゃあ城は…)
と歩みを止めた未來を覗きこむように城は顔を見る。
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫よ!」 
と城の不意打ちに照れたのは言うまでも無い。
「ただいま」
「お邪魔します」
とドアを開けたが返事が無いことでまだ楓は帰って來ていないことに気付く。
「まぁ飯作るか」
「手伝うよ」
城と未來はエプロンを著け調理に掛かる
「城ー今日の獻立決めてる?」
「あぁ今日は昨日のじゃがが殘ってるから、そうだな…まぁお浸しと味噌でも作っとくか」
と城達はてきぱきと作業をしあっという間に料理が出來ていく
と、その時
ピンポーン ピンポーンとチャイムがなる。
そして、城は未來に味噌の調理を頼み玄関のドアへ行く。
「はい、どちら様でしょうか?」
と家のドアを開けると…
「大西 結依です。どうぞ、宜しくお願いします」
「はい?」
もしも変わってしまうなら
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