《先輩はわがまま》18
いつもなら、お風呂上がりだろうとなんだろうと、先輩にドキドキする事なんて無いのに、今日の俺は、先輩が風呂にっていると言うだけでドキドキしてしまう。
いやいや、別に今まで先輩と寢たり、下著見たりしてきたし……今更別に……。
なぜだろう、こういう時ばかり、先輩の綺麗な姿しか想像出來なくなる。
「こういうときって……俺どんな顔で待ってれば良いんだ……」
とりあえず俺は正座で待ってみる。
ダメだ、余計に張してしまう!!
「あぁ!! もうなんなんだ……」
正座をしているのもなんだか落ち著かず、俺は部屋の中を歩き始める。
落ち著かない……何をしていても落ち著かない。
そうだ、ティッシュはあっただろうか?
あぁ、そうだ、この前買ってきてあったんだ……他に何か必要なとかあるっけか……。
そんな事を俺が考えていると、先輩が風呂から上がって來た。
「何してるの?」
「え……あ、いや何も……」
いつもなら、先輩は風呂上がりは下著かネグリジェ姿で出て來るのだが、今日は珍しくルームウエアを著ていた。
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お風呂でのぼせたのか、それとも照れているのか、先輩は頬を赤くし俺の方を見ていた。
「つ、次……ってきたら……」
「あ、はい……」
俺は先輩に言われるがまま、風呂にる。
落ち著かない、いつもは風呂は俺の落ち著ける場所の一つなのだが、今日ばかりは落ち著かない。
浴槽に浸かり、俺はふと先輩が家から持ってきたシャンプーと、俺が前からここに置いていたシャンプーを見る。
と男でパッケージがちがく、家に自分以外の人間が住んでいる事をじる。
「いかんいかん! また先輩の事を……」
この気持ちはなんなのだろう?
不安のような、興のような、どちらとも似ていてどちらとも違うような気持ちに、俺は頭を悩ませる。
「上手く出來なかったらどうしよう……」
貞には辛い時間である。
*
私は彼がお風呂にっている間、私はドキドキしながら、ベッドの布団にって彼を待っていた。
ヤバイ……凄く張してきた。
いつもは彼をからかう名目で、をくっつけたり、ちょっとエッチな姿を見せたりして來たが、本番は全く違う。
考えて見れば、私自、彼以外の男には下著姿も見せた事は無い。
始めては痛いと言うけど、どれくらい痛いのかしら?
が出るって言うけど、どれくらい出るのかしら?
不安な事ばかりを私は考えてしまう。
「あぁ~こんな事なら、友達の夜の験談をちゃんと聞いておけばよかたぁぁ……」
子會と稱しては居るが、子大生が話す容はバナとそんな話しだけだ。
私はそう言う話しになると、適當に周りに合わせて居たのだが、ちゃんと聞いておけば良かったと後悔していた。
そんな時、ふと手に取った彼の枕から彼の匂いが香ってきた。
私はふと、枕を手に取り抱きしめる。
あの日から、私は彼に夢中だった。
最初の數ヶ月は、そんな事実から目を背けようとしていた事もあった。
イケメンって言う訳でも無いし、何かに秀でているわけでも無い。
でも、私は一年前のあの日、彼に始めての真剣なをしてしまった。
「懐かしいなぁ……」
そんな彼と今、私は念願葉って付き合っている。
私の場合、葉わないなど無いと思って生きてきた。
しかし、彼は手強かった。
してもダメ、弱さを見せてもダメ、著飾ってもダメ。
本當に苦労した。
でも、本當に好きだった。
だから、今は凄く幸せだった。
私がそんな事を考えている丁度そのとき、お風呂場のドアが開いた。
*
俺は風呂から上がり、いつものスウェットを著て、部屋に戻った。
部屋は真っ暗だった。
かろうじて、豆電球のでベッドに先輩が寢ている事が確認出來た。
あぁ、本當に來てしまった。
俺はそんな事を考えながら、ベッドにゆっくり近づき、先輩に尋ねる。
「先輩……あの……」
「い、痛くしたら……怒るから!」
「まだ、何も言ってないんですけど……」
「う、うっさいわよ! どうせメチャクチャにするんでしょ!」
「あの、人聞き悪いこと言わないでもらえますか……」
「ゆ、ゆっくりがして行くんでしょ! し、しし知ってるんだからね!」
「何報ですか……」
さっきまで何をドキドキしていたのだろう、いつも通りの先輩の態度に、俺は一気に張がほぐれてしまった。
とりあえず俺は、ベッドに腰を下ろす。
「な、何座ってるのよ!」
「いや、別に良いでしょ……」
なんだか過剰に反応しすぎな気がする先輩。
いつものあの調子は何所にいったのだろう?
暗くて良くわからないが、恐らく先輩の顔は真っ赤だろう。
俺はそんな先輩を見て、笑顔を浮かべる。
「先輩……」
「な、ななな何よ!」
「驚きすぎですよ……それで良くやるなんて言えましたね……」
「う、うるさいわね!」
興する先輩。
俺はそんな先輩の手を取り、握りしめる。
その瞬間、先輩の顔は恐らく更に赤くなっただろう。
固まってしまった。
「先輩」
「ひゃ、ひゃい……」
「あの……キスとか……しても良いですか?」
「ば、バッチコーイ!!」
「……野球じゃないんですから」
俺は先輩にそう言い、先輩のに自分のを重ねる。
「ん……」
先輩は恥ずかしそうに、聲をらす。
先輩の顔の熱気が、俺にまで伝わって來る。
恐らく今の先輩は今相當、顔を真っ赤にしているのだろう。
俺はを先輩のから離し、先輩を抱きしめる。
「は、ひゃっ! な、何よ!!」
「すいません、なんか……抱きしめたくなって……」
こう言うのは、男がリードするものだと俺は思っている。
俺は先輩に恥を欠かせないように、優しくゆっくり事を進め始める。
すると……。
「ね、ねぇ……次郎君……」
「はい?」
「私の事……可いって言って……」
「え?」
「い、良いから! 言いなさい!! 先輩命令よ!」
「そんな強引な……」
先輩は俺を強く抱きしめながらそう言ってくる。
一どうしたのだろうか?
先輩の言葉の意味はわからなかったが、俺はとりあえず先輩の言うとおりにする。
「可いです、先輩」
「は、はぁ? な、ななな何を言ってるのよ馬鹿ぁ!」
「どうしろと……」
先輩はいつも通り、わがままで面倒くさい。
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