《甘え上手な彼♯14

映畫の容は、大金持ちのヒロインが貧乏な男に好意を寄せると言う話しだった。

最初は金持ちと貧乏という、正反対の二人は、金の使い方の事で度々衝突する。

金遣いの荒いヒロインに、貧乏な男が金の有り難みを教えて行き、次第にヒロインは金の有り難みを知っていき、次第に一生懸命な男に好意を持って行くというストーリーだ。

話題の映畫だけあって、中々に面白く、高志はすっかり見ってしまった。

『俺じゃあ、君を幸せに出來ない……』

『なんでよ! 私は貴方の事が!』

『君と僕じゃ……住む世界が違いすぎるんだ……』

語り終盤、ヒロインが男に告白して、振られるシーンで、高志はなんだかこの話し、どことなく自分と紗彌に似ているなと高志はじた。

學年一のと、モブと言われても不思議では無い、普通の男子生徒。

まるで自分と紗彌のようだと思ってしまった高志は、ふと橫の紗彌を見る。

すると、紗彌も高志の方を見ており、目が合った。

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「………」

數秒、高志と紗彌は見つめ合う。

その後、紗彌は前に向き直り、映畫の続きを見始める。

なんだったのだろう?

なんで目が合ったのか、高志は不思議に思いながらスクリーンに目を移す。

すると、紗彌が高志の肩に寄りかかり、手を握ってきた。

「!?……」

一瞬驚いたが、高志はこういうこともあるかもと、心想像していた。

腕を組んでいた事と比べれば、暗がりな分まだ恥心がない。

(いつもと違う香りだな……)

高志はいつもと違う紗彌の香りに気がつきながら、映畫の続きを見ていた。

語はクライマックス、分違いを気にする男に、ヒロインが再び告白するシーンだった。

『周りなんか言わせておけば良いでしょ! 私知ってるのよ! 貴方が私の為に……』

大會社のイケメン社長との縁談が決まろうとしていたヒロイン。

そんな時、ヒロインは知ってしまった。

が、イケメン社長に泣きながらヒロインを幸せにしてしいと頼んでいる事を……。

『僕は、彼と違って何も無い、あるのは借金だけだ……君を幸せになんて出來ない……彼と幸せになってくれ……』

『無理よ! 貴方が教えてくれたんでしょ!? 幸せはお金じゃ買えない、好きな人と一緒にいられることが、幸せな事なんだって! 私は……貴方と一緒じゃないと幸せになれない!』

人気になるだけはある、ラストになるにつれて、どんどん面白くなって行く。

高志は次の展開にわくわくしながら、スクリーンに目を向けていた。

結局、ラストはハッピーエンドだった。

とヒロインが結婚して終わり、そういう最後で、容易に想像出來そうな展開だったのだが、結婚までの道のりが的だった。

一年という時間を掛け、男は必死に莫大な借金を完済し、更に一年後、生活を安定させた男はヒロインとの思い出の場所で、自分からプロポーズをするというものだった。

「面白かったわね」

「あぁ、中々良かった、優の演技も良かったし、話題になるだけはあるよね」

「でも、あのイケメンが嫌みなキャラじゃ無いのはどうかと思ったわ……」

「え? なんで? ヒロインに本當の事を伝えて、自分から手を引いた良い人だったのに」

「そこは、嫌みなライバルとヒロインの取り合いとかが良かったわね、そこで貧乏人が金持ちに勝つことで、もっと世の中お金じゃないって言うコンセプトに合わせられると思ったのよ」

「隨分深く考えてたんだな……」

普通に面白かった、なんて言う高志の想とは違い、隨分と考えて映畫を見ていた紗彌。

高志はそんな紗彌を見て、やっぱり大人っぽいなとじた。

『君と僕とじゃ……住む世界が違いすぎるんだ………』

映畫の臺詞をふと思いだし、高志は紗彌と自分が本當に釣り合っていない事をじる。

映畫館を出た高志と紗彌は、近くのカフェにって映畫の話しをしていた。

「ねぇ?」

「ん? どうかした?」

注文を終え、向かいの席に座った紗彌は、テーブルに肘をおきながら高志に尋ねるえ。

「なんで映畫の最中に私顔見たの?」

ニヤニヤしながら、尋ねてく紗彌を見て、高志は「あ、またからかわれる」そう思いながら、高志は視線を反らして答える。

「……俺って、紗彌と釣り合ってるのかなって……不安になった……」

「そうだと思った。映畫でも言ってたでしょ? 周りなんか放っておけばいいのよ」

「で、でも……やっぱりな……」

「私は、高志と一緒にいれば幸せだからそれで良いの」

笑顔でそう言う紗彌を見て、高志はなんだかほっとした。

がそう言ってくれるのであれば、周りを気にする必要は無いのでは無いか。

気がついてはいたはずだったが、紗彌からそう言われるまで、高志はなんだか安心出來ずにいた。

「変わってるな、紗彌って」

「そう?」

「あぁ、々と……」

二人はそんな雑談をしながら、晝食を取った。

晝を食った後はどこに行こう、そんな話を高志がすると、紗彌が買いに行きたいと言い出した。

駅前には商店街の他にも、大型のショッピングモールもあるので、高志達は晝食を済ませてそちらに向かった。

「で、何を買うんだ?」

「下著って言ったら?」

「別行になる」

突然の紗彌の発言に、高志は驚く。

しかし、まぁいつもの冗談だろうと思い、高志はそこまで狼狽えたりはしなかった。

「冗談だよ、でも……想像した?」

「……してない」

正直に言うと、し想像してしまった高志。

紗彌から視線をそらし、頬をわずかに赤くしながら答える。

そんな高志を見た紗彌は、いつもの小悪魔のような笑顔で高志に問い詰める。

「今、なんか間があったけど? それはなにかなぁ?」

「こ、この話しはやめよう……ほ、本當はなにを買うんだ?」

「あ、話しを反らした。まぁしいのはCDなんだけどね」

「へ、へ~、何聴くの?」

強引ではあったが、なんとか話しを反らすことに功する高志。

二人は、好きなアーティストの事を話しながら、CDショップに向かう。

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