《草食系男子が食系子に食べられるまで TRUE END》後編 草食系とお嬢様13
結局雄介が家に帰宅したのは、夜の8時を過ぎていた。
「遅くなったなぁ……あぁ、りたくない……」
雄介は玄関前で頭を抱えていた。なんだか玄関の奧からどす黒いオーラが見える気がした。
「いつから俺の家って、こんなに禍々しくなったっけ?」
雄介は悩んでいても始まらないと思い、玄関のドアのカギを開けて中にっていった。
「た…ただいまぁ……」
そーっと中にっていく雄介。ドアの隙間から中を見るが、玄関に里奈が居る様子はない。雄介はほっと一安心して、ひとまず自分の部屋に急いだ。
「はぁ~、本當に今日は疲れた……」
ため息をつきながら、自室のドアを開けて部屋にる。電気をつけようと、スイッチをつけ、部屋の中が一気に明るくなる。すると__
「ユウ君お帰り~」
里奈がベットの上で、ラフな部屋著姿で寢っ転がって待っていた。雄介はし驚いたが、いつものように里奈をスルーして、荷を機に置く。
「あ! 無視なんてひどーい。さぁ、どうする? お姉ちゃんと寢る? それともお姉ちゃんとする?」
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「何言ってんですか、さっさと自分の部屋に戻ってください」
雄介は呆れ気味に、里奈にそういうが、里奈はジト目で雄介に切り返してきた。
「お腹すいたな~」
「うっ……」
「連絡したのになぁ~」
「ぐふっ……」
「最近お姉ちゃんの扱いがひどかったなぁ~」
「すいません、今すぐ飯を作ります」
雄介は里奈に謝罪し、一階のキッチンに降りて行こうとする。しかし、そんな雄介を里奈が止めた。
「待って、ユウ君。そんなに焦らなくて良いわ。何か理由があったんでしょ? 私だって鬼じゃないわ、何があって遅れたのか言ってくれれば、怒ったりしないわよ」
「里奈さん……」
雄介は激していた。最近は暴走気味で、いまいち姉としてこの人を見て大丈夫なのであろうかと、頭を悩ませた事もあったが、今日のこの大人な対応に、雄介はやっぱっりこの人はなんだかんだで、自分の姉なんだという事を再認識した。
「すいません、里奈さん。実は今日、織姫のところに行っていて……」
雄介が言いかけたところで、里奈の眉がピクリといた。それまで、穏やかだった里奈の笑顔だったが、なぜだか今は、同じ笑顔のはずなのに、なぜか恐ろしい。
「オリヒメ? 誰? の子?」
「あの……里奈さん?」
「の子とこんな時間まで一緒に居たの?」
段々と、里奈の黒いオーラはその濃さを増していく。雄介はそんな里奈からしづつ距離を置こうと、廊下の方に一歩一歩下がっていくが、里奈も一歩一歩雄介に近づいてきて、一向に距離は開かない。
「いや…あれですよ! 紗子さんから頼まれた件です!」
里奈も紗子が雄介に、星宮家の娘の男嫌いを何とかしてほしいという頼みをしていた事は聞いていた。しかし、そんな雄介の説明も虛しく、里奈は一層強いオーラを放ちながら雄介に迫っていく。雄介の後ろにはもう壁しかない。
「また、の子? ユウ君はモテるね~、お姉ちゃんうれしいな~。……でもね~、他のの子に優しくしたら、お姉ちゃんにはその數だけ、キスをしなきゃいけないって知ってた~?」
「そんな、バカな約束した覚えはありません! それに、別に優しくしてません!!」
雄介は里奈に必死で今日の出來事を伝える。しかし、里奈には火に油だったらしく、ついに雄介の両腕を里奈がつかんで抑え込んでしまった。
「へ~、その織姫ちゃんと、楽しくお話してきたんだ~」
「楽しくっていうか、ただの雑談です! お願いだから離してください!!」
「だ~め。最近ユウ君と全然してなかったから、今日はユウ君が嫌でも、お姉ちゃんしちゃうんだから~」
そういうと里奈は、雄介の顔に自分の顔を近づけ始めた。
「ぎゃぁぁぁ!! 待って下さい里奈さん!! 謝ります! だから兄弟でそれだけは! 明日からきまずくなるのでやめてください!!」
雄介は必死に抵抗し、里奈の拘束から逃れようとする。しかし、里奈の力は意外に強く、拘束は取れない。
「大丈夫、お姉ちゃんも初めてだから……」
「余計に最悪だぁぁぁぁぁぁぁ!!」
雄介のび越えが家中にこだまする。雄介は必死に逃れようとするが、もうあと數センチという距離まで、里奈のが迫っている。 そこで、雄介は一か八かの作戦を思いついた。
「り……里奈さん!!」
後は野となれご令嬢!〜悪役令嬢である妹が婚約破棄されたとばっちりを受けて我が家が沒落したので、わたしは森でサバイバルすることにしました。〜
「すまん、我が家は沒落することになった」 父の衝撃的ひと言から、突然始まるサバイバル。 伯爵家の長女ヴェロニカの人生は順風満帆そのもの。大好きな婚約者もいて將來の幸せも約束された完璧なご令嬢だ。ただ一つの欠點、おかしな妹がいることを除けば……。 妹は小さい頃から自分を前世でプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢であるとの妄想に囚われていた。まるで本気にしていなかった家族であるが、ある日妹の婚約破棄をきっかけに沒落の道を進み始める。 そのとばっちりでヴェロニカも兵士たちに追われることになり、屋敷を出て安全な場所まで逃げようとしたところで、山中で追っ手の兵士に襲われてしまった。あわや慘殺、となるところを偶然通りかかった脫走兵を名乗る男、ロスに助けられる。 追っ手から逃げる中、互いに惹かれあっていく二人だが、ロスにはヴェロニカを愛してはいけない秘密があった。 道中は敵だらけ、生き延びる道はたった一つ。 森の中でサバイバル! 食料は現地調達……! 襲いくる大自然と敵の兵士たちから逃れながらも生き延び続ける! 信じられるのは、銃と己の強い心だけ! ロスから生き抜く術を全て學びとったヴェロニカは最強のサバイバル令嬢となっていく。やがて陰謀に気がついたヴェロニカは、ゲームのシナリオをぶっ壊し運命に逆らい、計略を暴き、失われたもの全てを取り戻すことを決意した。 片手には獲物を、片手には銃を持ち、撃って撃って擊ちまくる白煙漂う物語。 ※この物語を書く前に短編を書きました。相互に若干のネタバレを含みます。またいただいた感想にもネタバレがあるので読まれる際はご注意ください。 ※続編を別作品として投稿しておりましたが、本作品に合流させました。內容としては同じものになります。
8 54初めての戀
美男美女。リア充達のハーレム物。 とは程遠い。年齢=彼女いない歴。要するに童貞が主人公の物語。 僕が初めて人を好きになったのは高校二年の春。まさかまさかの一目ぼれだった。 しかし、それは一目ぼれではなくて必然だったんだ。 運命的な出會いのはずなのに、運命はとうの昔から動いており、僕だけがそれを忘卻の彼方に置き去りにしていた。そう、忘れてしまっていたのだ彼女のことも、あの子との約束をも。 そしてあの人のことも---。 ある日を境に見るようになった夢、性別を超えて仲のいい幼馴染、心の闇を隠しムードメーカを演じる親友、初対面なのに目の敵にしてくる男子生徒、そして僕が戀に奧手だったのも、全部意味があった。 それらに気が付いたのはもちろん偶然じゃない、必然的に一目ぼれした彼女と出會ったからである――。 それでも君が好きだから。 必ず君を迎えにいくよ。 戀に不器用な男子高校生と一途に彼を想い続ける女子高生の、青春をかけたドタバタラブコメディー。 【更新頻度】 H31.2月より週一を目処に更新致します。
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