《草食系男子が食系子に食べられるまで》第6章 妹と草食系
 雄介たちが買いに向かってから約一時間が経ち、雄介と慎は買いから戻ってきていた。「結構遅くなったけど、まだ凜ちゃん帰ってこないのか?」「気にすんなって、いつものことだ。それにそろそろ帰ってくる。」
 時計の針はすでに20時半を回っており、外はもう真っ暗だった
「それなら良いが、じゃあもう飯の支度始めて良いか?」
「おう!ちゃんと凜に教える事も忘れずに頼むぜ〜」
 慎はソファーに寢転びながら雄介に手を振りながら言う。
「お前は本當に何もやらないのな……」
「俺は食べるの専門だって言ったろ〜」
「お前なぁ……しは手伝う気とか起きないのかよ。」
「その分凜が手伝うよ。」
 慎は雄介と話しながらテレビのチャンネルを変える。
「んで、今日は何作ってくれんの?」
「簡単にカレーにしようと思ってる。あとはサラダとかだな。」
「無難なところできたなぁ〜」
「まぁ、カレーなら失敗もないし、凜ちゃんでも覚えられるだろう。」
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 説明しながら雄介は、買い袋の中を一つ一つ出していく。そうしていると、玄関の方からドアの開く音が聞こえてきた。
「お、凜のやつ帰ってきたみたいだな」
「大丈夫か?部活で疲れてるだろ、料理なら今度でも……」
「あ〜心配ない、多分大丈夫だと思うぞ。」
 慎がそういったのとほぼ同時にリビングのドアが開いた。ドアを開いた本人は慎の妹の山本凜ヤマモト リンだった。服裝は學校制服のスカートにジャージの上著を羽織っていた。
「ただいま〜。疲れたー!」
「おう、おかえり。」
 凜は床に持っていたバックを置いて、慎の正面のソファーに寢転んでリラックスしはじめる。
「もう本當に疲れた〜、お兄ちゃんジュース。」
「自分で取ってこいよ。」
「えー面倒いよ〜。」
「はい、オレンジジュース。」
「あ〜ありがとう〜」
 雄介は凜の元に飲みのったコップを持っていく。凜はそのコップを持ち上げて口元に持っていく。
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「あ〜味しい。」
「それは良かった。」
「雄介さんありがとうございます〜」
「久しぶりだね、凜ちゃん」
 雄介は中腰になって凜に聲をかける。
「はい〜、雄介さ……ん?え……えぇぇぇぇぇ!!!ななな、なんでいるんですか!!」
「えっと、今日泊まるって聞いてないの?」
 「スマホの電池なくなっちゃってて……。てか、雄介さん泊まるんですか!!」
 凜は雄介からし距離を置きつつ顔を赤らめながら雄介に問いかけた。
「うん、々あってね……ごめんね急にお邪魔して。」
 雄介は視線をそらしながら凜に説明をする。凜は自分のポニーテールの髪のをいじりながら、雄介の話を聞いていた。
「そ…そうなんですか、みっともないところ見られちゃったな……」
「部活大変そうだね、こんなに遅い時間まで練習してるんだ。」
「は…はい!秋の大會もあるので…」
「そっか、テニス部だっけ?頑張ってね。」
「ありがとうございます!」
 凜は顔を赤らめながら雄介の質問に答えていく。
「どうせ後輩の手伝いだろ〜?お前は実際は引退してんだから。」
「うっさい!バカ兄!コーチが院中の間だけ仕方なく教えてるのよ!!」
 雄介と凜が話しているところに、テレビを見ながら慎が話しにってくる。凜は慎の言葉に立ち上がり、強く反論した。
「はいはい、そんなことより雄介のやつがお前に料理を教えてくれるってよ〜。」
 慎はテレビのチャンネルをを変えながら凜に言う。
「え!雄介さんが!今からですか??」
「うん。あ、でも疲れてるようなら今度でも……。」
「大丈夫です!教えてください!!!」
 凜は雄介の方に向き直り、雄介に近づいて上目遣いで訴えかける。
「あ、うん。じゃあまずは手を洗ってきてもらって良いかな?」
「はい!」
 凜はそう言うと、リビングを出て洗面所まで駈けて行った。
「部活してきたとは思えないほど元気だな……」
「ま、今日はお前がいるからな、いつもはあのままソファーで寢てたよ……」
「そうなのか?だったら今日はそこまで部活が厳しくなかったんじゃないのか?」
「いやいや、あんなにキラキラした目を見たのはお兄ちゃん久しぶりだったよ。」
 慎は雄介を茶化すようにニヤニヤしながら言う。
「何がお兄ちゃんだよ……。でも、凜ちゃんって昔は結構ニコニコしてたイメージがあるんだけど」
「そんなんお前の前だけだよ……」
「え?なんか言ったか?」
「なんでもねーよ。飯の支度頼むぜ〜。」
 慎はそう言うと、再びテレビの方に視線を戻した。
「なんだよ…気になんなぁ…」
 雄介が慎の言葉に違和を覚えながら、料理の準備をすすめていると、凜がリビングに戻ってきた。
「お待たせしました!」
「あ、著替えてきたんだ。」
 凜は先ほどの學校帰りの服裝とは違い、ホットパンツにパーカーというラフな格好になっていた。
「はい、汗もかいていたので……」
「そうだよね、部活から帰ったばっかりだったもんね。」
「てか、お前し化粧もしてんだろ。」
 慎は凜の方を向きながらまたしもニヤニヤしながら言ってくる。
「うっさい!汗でし化粧が落ちちゃったからし直しただけ!!」
「へいへい、わかったわかった。さっさと飯作ってくれよ。」
 面倒くさくなったのか、慎はあくびをしながらテレビの方に向き直った。
「じゃあまずは玉ねぎを切ってもらおうかな。」
「は、はい!よろしくお願いします!」
 雄介と凜は並んでキッチンに立ち、料理を始めた。雄介は凜に料理の基本的なところから教え始めた。
「包丁の持ち方とかは大丈夫だようね?」
「そこは流石に大丈夫ですよ〜」
 そう言いながら凜が包丁を握ると、いきなり両手で包丁を握り始め、そのまま玉ねぎを切り始めようとした。
「まってまって!全然大丈夫じゃないよ、その持ち方!!」
「あ、あれ〜……」
「こうやって持つんだよ。」
 雄介は凜の後ろに立ち、凜の手を取りながら二人羽織のようなら形で包丁の握り方と切り方を教え始める」
「は…はい…」
 凜は雄介の行に顔を赤らめながら、張した様子で指導をける。
「雄介って凜に対してはあの癥狀出ないのな。」
「あぁ、昔はダメだったけど、今は隨分慣れたからな。」
「昔はかなり避けられてましたからね……」
 凜は寂しそうな表でポツリとつぶやく、それを見た雄介はすかさずフォローをれる。
「いや!あの時はまだ慣れてなかっただけで、今は大丈夫だから!」
「そりゃあ、雄介さんの事はわかっていましたけど、あの時は本當に傷つきましたよ。」
「俺ってそこまで酷いことしてたかな……」
「あぁ、あれは酷かったよな〜」
 三人は昔の懐かしい話をしながら食事の支度をすすめていた。そして約一時間ほどで晩飯の支度が整った。
「やっとできたな〜」
「慎、お前は何もしてないだろ……」
「お兄ちゃんは、テレビ見ながら時々話しに混ざってきただけでしょ。」
「ちゃんと話し相手っていう大役をこなしてただろ?」
「そんな使えない役割を大役とは言わねーよ……」
 ドヤ顔でいう慎に対して、雄介と凜は呆れ顔で答える。
「てか、さっさと食おうぜ、もう時間も時間だしさ」
「なんもしてないくせに態度だけはデカイな……」
「それが俺だ!」
「威張っても仕方ないだろ……」
 三人はテーブルについて食事を始めた。席の配置は慎と凜が隣り合って座り、その向かいに雄介が座るような形になった。
「相変わらず、雄介の飯はうまいな〜、連れてきて正解だったわ。」
「そうか?普通だろ。」
 慎はカレーを頬張りながら雄介に想を言う。雄介は何食わない顔でカレーを食べるが、心は普通に嬉しかったりする。
「凜ちゃんも大分上達したね。」
「はい!雄介さんのおかげです。」
 凜は嬉しそうに笑みを浮かべながら、雄介の問いに答える。
「んで、凜はどれくらいできるようになったんだ?」
「もう、カレーだったら普通に作れるんじゃないかな?ほぼ一緒に作ったから、流れは覚えただろうし。」
「えっと…多分出來ると思うんですけど…」
「まだ不安?結構覚えが良くて結構大丈夫かなって思ったんだけど?」
 雄介の問いに対して凜は返答に困ってしまった。そんな凜を見ていた慎はカレーを食べながらフォローをれる。
「要するに雄介。凜はお前にもうし料理を教わりたいんだと。」
「え?そうなの、凜ちゃん?」
「そ、そうなんですよ!!雄介さんさえよければまた教えてしいな〜、なんて……。」
 凜は申し訳なさそうに雄介に頼む。雄介はそれに対してし困りながら答える。
「いや、俺なんかが教えるよりももっと上手い人に教わった方がいいんじゃ……」
「いえ!雄介さんに教わりたんです!!」
 凜は勢い良く雄介の返答に答えた。それを見た雄介はしだけ驚きを引いてしまった。
「そ、そこまで言うなら俺は別に良いけど……」
「本當ですか!!」
「いや、でも凜ちゃんって部活とか験勉強もあって忙しいんじゃない?」
「大丈夫です!両立できます!」
 雄介は凜の必死のお願いを斷ることも出來ず、雄介は凜の頼みをけれることにした。
「じゃあ、週一くらいなら…大丈夫だよ。」
「本當ですか!ありがとうございます!!」
 雄介の返答に凜は嬉しそうに答える。雄介は凜の嬉しそうな笑顔にしプレッシャーをじながら、想笑いを返した。
「雄介〜斷っても良いんだぞ〜。加山の相手もあるだろ?お前は〜」
「なんで加山が出てくるんだよ…」
 慎が雄介をからかうように言うと、凜が話題に反応して、口に運ぼうとしていたスプーンを置いて話しにってきた。
「加山さんって誰ですか?」
「雄介に猛アピールを仕掛けてる子だよ。そいつから逃げて今日はここに泊まりにきてんだから。」
「それってストーカーじゃないですか!」
 凜はしだけ怒った様子で雄介に向かって言った。
「ストーカーって言われるほどの事はされていないから、大丈夫だとは思うんだけど……」
「でも、よく二人でイチャイチャしてるだろ?」
「イチャイチャしてるんですか!!」
 慎の一言に凜の怒りは一層大きくなり、さらに聲を大きくして雄介に言った。
「いや、イチャイチャなんてしてないから!ただあいつがしつこいだけで……」
「でも、仲は悪くないだろ?」
「確かに仲は悪くはないが、正直言って好き好んで一緒にはいたくはない。」
 雄介はそう言い切ると、そのままカレーを口の中に放り込んでいく。
「そう言ってる奴に限って、いなくなったら寂しいとか言い出すんだよ。」
「絶対ない!!」
 雄介は必死に否定する。そんな雄介をよそに凜は面白くないような顔をしながら、黙々とカレーを口に運んでいた。
「凜ちゃん?どうかした?」
「別になんでもないです……」
 凜はあからさまに不機嫌な様子で雄介に対して返答をする。
「あ〜あ、雄介が凜の機嫌損ねちゃったよ〜」
「え!俺のせいか?!」
 凜は無言で黙々とカレーを食べている。表は相変わらず不機嫌そうで、先ほどまでの笑顔はなくなっていた。
「えっと…凜ちゃん?俺何かしたかな??」
「いえ、雄介はさんは何もしてないですよ。悪いのはその加山さんって言うの人なんですもんね?」
 凜は笑いながら雄介に返答を返すが、凜の目は笑ってはいなかった。
「まぁ、この話はいいとして。雄介、風呂って來いよ、もう沸いてるから。」
「あぁ、サンキュー。じゃあお言葉に甘えさせてもらうわ。」
 そう言うと雄介は立ち上がり、食をキッチンに戻すと風呂場に向かって行った。
「凜、以外とライバルは多そうだぞ。」
「そうみたいだね。でも大丈夫、今日で私のものにするから……」
 凜と慎は雄介のいなくなったリビングで何やら話をし始める。
「さっきの加山ってやつの話だけどな、結構はあるし、何よりメチャクチャルックスが良いぞ。お前はどうやって加山に勝つつもりなんだ?」
「そうだね、普通に考えたら勝ち目はないけど。私には雄介さんからの信頼って言う武があるから。」
 凜は小悪魔のような笑みを浮かべながら慎に言う。慎はそんな妹を見ながら笑みを浮かべる。
「こりゃあ今夜は面白くなりそうだな。」
小説家の作詞
作者が歌の詩を書いてみました。 どんなのが自分に合うか まだよく分かってないので、 ジャンルもバラバラです。 毎月一日に更新してます。 ※もしこれを元に曲を創りたいと いう方がいらっしゃったら、 一言下されば使ってもらって大丈夫です。 ただ、何かの形で公表するなら 『作詞 青篝』と書いて下さい。 誰か曲つけてくれないかな… 小説も見てね!
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