《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜転校生と始める學園生活〜》5話 校外學習1
-拝啓叔父さん。優です。
いつも學費などの負擔をありがとうございます。
おかげで友達と校外學習に行くことができます。
僕達の高校は江の島の方まで行きます。海はあまり見たことがないので楽しみです。僕はグループの班長をやることになりました。お土産楽しみにしていてください。
今どき手紙なんてあまり書かないが長い間付き合ってきて叔父さんは手紙の方が喜ぶと分かった。
…明日か。
去年はぼっちだったためサボった。叔父さんには申し訳ないことをしたが。
でも今年は違う。
優はスマホを取り出し、グループチャットの畫面を見る。
菜々「由希ちゃん、明日の服どうする?」
由希「そうね…。暑くなると思うから薄めの服にしなさい。」
ミーシェ「水著は持ってくの?」
陸「泳ぐなら持ってくればいいさ。」
ミーシェ「そうだね。あ!お土産どうする?」
優「それは明日になってからでいいんじゃない?」
ミーシェ「それもそうか。明日早いし…私はそろそろ寢ようかな。」
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陸「そうだね。藤山、寢坊するなよ?」
優「分かってるよ。」
菜々「じゃ、みんな明日はよろしくね?おやすみー。」
由希「おやすみ。」
陸「おやすみ。」
優「また明日。」
ミーシェは畫面を開いたまま寢たのか、既読はついたが、返信はなかった。
…さて…。
優は明日の準備が整ったバックに目をやる。
「はは…」
うかれてるなぁ…俺。
それもそうだ。初めてと言っていいくらいだ。高校で友達ができたのは。俺がし評判の悪い施設出と知られてからクラスメイトとの距離をじたがこのメンバーはそんな俺をなんとも思わず接してくれている。
「なんか…ははっ…楽しみだ…。」
そのまま優は眠りについた。
翌日。
「お、來たな。おはよう藤山。」
「お、おはよう。小宮。小宮が一番?」
「…いや。あれ。」
小宮はベンチを指さした。
そこには可憐な私服姿にを包んだミーシェが気持ちよさそうに眠っていた。
「え?ミーシェさん?」
「…2時間前から來てたらしい。」
「2時間前って…4時?馬鹿だろ。」
「僕もそう思ったさ。」
「さすがに早すぎだろ…。」
「むにゃ…ん?あ、ユウ〜。おはよう。」
「あ、うん。おはよう。」
「ふふふ…私が一番乗りだからね。小宮くんじゃないから。」
「競ってるの?」
「競ってないさ。勝手に言ってるだけだ。」
そうこうしているうちに江ノ島さんと松山さんもやってきた。
「おはよー。」
「…みんな早いね。」
「おはよう。これで全員揃ったね。じゃ、頼むぞ?班長。」
「あ、ああ。まずは電車だね。行こう。」
この學校の校外學習は修學旅行の予習として、班行主でクラスが集まるのは現地である。ちなみに予習のため、1泊2日である。
「ミーシェさん!この電車逃したら確実に遅刻なんだって!ここでお土産買う必要ないだろ?!」
「うう…だってこのストラップ…可い…。」
「いいから!」
「藤山、もう連れてこい。」
「あ、ああ。」
優は駄々っ子の手を摑み連れていく。
「ああ…私のストラップ…。」
「ミーシェさんのじゃないから…。」
「…菜々、飴いる?」
「ありがとう、由希ちゃん。貰うね。」
「…みんなも…あげる。」
「ありがとう。」
「どれがいいか迷っちゃうなぁ…。」
「…良かったら2つともどうぞ。」
「わあ…!ありがとう。」
「…藤山くんも2ついいよ。」
「え?なんで?」
「…しそうな顔してたから。それに班長だし。」
「?…ど、どうも。」
「藤山。今日の部屋わけは2,3人ずつなんだ。あの先生はいい加減で當日に自由に部屋を決めることになってるらしい。良かったら同じ部屋にしないか?」
「そ、そうだな。よろしく。」
「こちらこそ。」
「じゃあ私達は3人だね!」
「そうだね。よろしく!菜々ちゃん、由希ちゃん。」
「…その呼び方…。」
「え?あ、ダメだった?」
「…ううん。私もミーシェって呼ぶことにする。」
「あ、私も。」
子は仲良く騒いでいる。
「…子ってなんでこうも早く仲良くなれるんだろうな。」
「そうだな…優。」
「え?」
「いや、なんとなくだ。…ちなみに僕の下の名前は陸だ。」
「そ、そうか…よろしくな、こみ…り、陸。」
「ああ…。」
々あったが一行は江の島に到著した。
「よーし。全員いるな。これからのことについてだが…お晝までは自由行だ。お晝は班で食べろ。泳いでもいいが準備運はきちんとすること。」
「せんせー…小學生じゃないんだから…。」
クラスの誰かが指摘した。
「まあ、とにかく楽しくやれ。」
「はーい。」
「ミーシェ、由希ちゃん…泳ごう?」
「…そうだね。」
「ふふふ…ユウ。私達は今日のためにみんなで水著買いに行ったんだよ?」
「お、おう…。」
「…スケベ。」
「は?!なんで?!」
「楽しみにしててね?優くん、小宮くん。」
「あ、ああ。」
そう言って小宮は眼鏡のブリッジを指であげた。
「じゃあ…俺達も著替えるか、陸。」
「そうだな…。」
2人は更室に向かった。
「そう言えばお土産は何がいいと思う?」
「そうだな…生シラス?」
「渋いな…。でも海鮮系はいいな。どうでもいいが僕は魚派なんだ。」
「そ、そうか。俺は派だ。」
「そうか…。」
2人は海パンに著替え、浜へと向かった。
「きゃー!天城くんすごい筋!」
あちらで天城グループが騒いでいた。
「まだ著替えてるのか…。」
「まあ子だから…。日焼け止めとか塗ってるんでしょ。」
「お待たせー!」
「…手間取っちゃって…。」
「ごめんね。」
振り返るとそこには天使がいた。
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校外學習編は3話くらい出す予定です。
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