《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜転校生と始める學園生活〜》10話 荒ぶる優
「…ん?…あれ?」
「あ、ユウ。起きた?」
「ミーシェ…。なんで俺は…はっ!」
優は起きたこと全てを思い出した。
「そ、その…」
「大丈夫?貧だよね?」
「へ?」
「お姉ちゃんから聞いたの。寢てた私を運ぼうとしてくれたんでしょ?」
「ま、まあ…。」
すいません…。本當は貧なんかじゃないです…。
「そう言えばお姉さんはどこだよ?」
「先帰ってもらったよ。私一人でも大丈夫だし…。」
「そうか。じゃあ帰るか。」
「え?」
「送ってくよ。」
「いいよ。起きたばっかだし…。じゃあまた明日ね?」
「待てよ。」
「え?」
「…たく、前そう言って絡まれただろ?」
「で、でも…。」
「俺なら大丈夫。さあ、行こうぜ?」
「う、うん。」
優とミーシェの前にはバットを持った數人の男達が立っていた。
「可い子みーっけぇ…。」
「オラッ!殺されたくなかったら置いていきな!」
「ユ、ユウ…。」
「…」
なんでこんな絡まれるの?!この子?!
「どうしたぁ?!ビビって聲も出せねえかぁ?!」
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「死ねやぁ!」
バットを持った男達が一斉に毆りかかってきた。
「やばい、ミーシェ。」
「え?」
「頭がクラクラするんだ…。」
「そ、そんな…!」
バキッ!
ドゴッ!
…
「おかげで半分の力も出せなかったよ…。」
バットを持った男達は皆倒れていた。
「あ、そう…なんだ…。」
「たく…服汚れちまったよ。あ、このこと緒な?」
「あ、うん。」
そう言って優は倒れた男達を起こしていく。
「ず、ずいまぜん…もうじまぜん…。」
「分かったらとっとと消えろ。」
「は、はい〜!」
男達は皆逃げていった。
「さ、帰ろうぜ?」
「うん。…助けてくれてありがとう。私…よくこういうことあるんだ…。なんかこういう人達の恨みって言うか…。そういうのをかっちゃって…。お姉ちゃんにも気をつけなさいって言われてるんだけど…。」
「気にすんな。」
「…うん。ありがとう。」
そのままミーシェを家まで送り屆けた。
優は部屋で橫になりながら考え込んでいた。
…こんな…。誰かを傷つけることしか出來ない力だけど…。
ミーシェさんを守れた…!
そんなことを思いながら拳にできた傷口に薬を塗る優だった。
翌日。
「…おい、陸どういうことだ?」
「知るか…僕が聞きたい。」
「「ミーシェさんが…ミーシェさんが…」」
「な、何よ…?」
「「勉強してる…!」」
「大丈夫か?熱でもあるのか?」
「朝ごはん食べてないとか?パンならあるよ?」
「し、失禮な!私だって危機じてるんですぅ!…パンは貰うね…。」
貰うのかよ…。
「どうだ?なんとか覚えられそうか?」
「數學は頑張る!」
「ほかの教科は?」
「ふふーん…策があるのだ。」
「策?」
「じゃじゃーん!」
そう言ってミーシェは1本の鉛筆を取り出した。
「「それは!」」
「ふふーん…。」
「「なんだ?それ。」」
「これはねー…」
「もしアイウエが書いてある鉛筆だったらやめとけ。神頼みしてもなんの意味もないぞ?」
「え?!」
「…まさか神頼みするつもりだったのか?」
「え、えへへ…。」
「たく…。分かった、僕が國語を教える。優は英語得意だろ?」
「え?まあ…ほかの科目よりは。」
「じゃあ頼んだ。理科と社會は神頼みでもなんでもしろ。」
「わ、分かった。私、頑張るよ…。」
「大変だね、優くん。」
「江ノ島さん…。まあなんだかんだで楽しいよ。」
「私も協力してあげたいんだけど…由希ちゃんに教えなきゃ行けなくて…。」
「え?松山さんって頭悪いの?」
「…失禮ね。」
「ま、松山さん。」
「由希ちゃんは文系科目が苦手なの。數學とかは私より得意なんだけど…。」
「へえー…。」
「…その手どうしたの?」
松山は優の拳に出來た痛々しい傷を見て行った。
「あ、これ?ちょっと転んで…。」
「…大丈夫?絆創膏あげようか?」
「あ、ありがとう。貰うよ…。」
ははは…死んでも人毆ったなんて言えねえな。
「藤山。」
「天城…。何か用か?」
「君はあの施設出なんだろ?勉強しなくていいのか?」
「…心配してくれてありがとう。ちゃんとやってるから大丈夫だ。」
「どうかな?あの施設の連中は馬鹿なやつが多いと聞いた。」
「心配しなくても赤點は取らないさ。勉強會だってやってるしな。」
「勉強會?」
「ユウ〜!今日もユウの家行っていい?あそこなら集中できる気がして…って天城くんとお話中だった?」
これはまた…最悪のタイミングだな。
「藤山の家だと?!お前…ミーシェさんに何をした?!」
「なんでそんな風にとるかな…。ただ勉強會を俺の部屋でしてるだけだ。」
「それでも…お前はあの施設出だろ?!何かしたに決まってる!」
「それは無いな。」
「!、小宮…。」
「僕も一緒にやってるんだ。優はそんなことしてないぞ?」
「信じられるか!どうせお前も一緒になってやってるんだろ?!」
「お、落ち著け天城。聲がでかい。…そして唾飛んでる…。」
「いいかミーシェさん。こいつは出來損ないばかり集めた…社會不適合者を集めた施設出なんだぞ?そんなやつの家に行ったら何されるか…。」
「…おい。」
優が天城の肩を摑んだ。
「と、藤山?」
「…あいつらは関係ないだろ?俺の話じゃないのか?」
「!…その手を離せ…!」
天城は振りほどこうとするが離れない。
「俺の事はどう言おうと構わないが…あいつらは社會不適合者なんかじゃない。…訂正しろ。」 
「ユ、ユウ…。」
「優、落ち著け。」
「!…わ、悪いな。」
優は急いで手を離した。
「えっとー…。だから、俺の話だったろ?だから別にあいつらのことを出す必要はないんじゃないかって…な?」
「…天城くん。ユウに謝って。」
「ミ、ミーシェさん?」
「ユウ、怒ってるよ?」
「し、知ったことか!」
「ミーシェさん、いいって。大丈夫だから。ね?」
「でも…!」
「なんだ?この騒ぎは?」
先生の呑気な聲が聞こえた。
「す、すいません。すぐに戻ります。」
優達は席に戻った。
ちっ…糞わりぃな…。
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