《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜転校生と始める學園生活〜》11話 喧嘩のすゝめ

「…できた…!」

「お、終わったか…。」

「うん…。」

「どれどれ…採點してやるよ。」

「うん…。よろしく。」

優とミーシェと小宮は再び優の家に集まり勉強會をしていた。

數學はなんとか形になってきていたが國語、英語が酷かったため急遽二人が作った小テストで実力を測っていた。

ちなみにテストは明日w

「…ミーシェさん。スペルミス多いよ…。これじゃただのローマ字だよ?」

「うっ…うう…。」

「漢字も。うろ覚えで書いてるだろ?」

「そ、それは…。」

「英語と國語はひたすら暗記だな…。とにかく漢字を覚えれば20點は取れるはずだ。」

「英語も、単語だけでも覚えよう?」

「う…うん。」

「大丈夫。ミーシェさん飲み込み早いし。」

「が、頑張るね…。」

「英語はね、そのまま読んで覚えたよ。俺は。」

「どういう意味?」

「例えば…baseballだったら…ばせば11…とかね。」

「な、なるほど…。」

「それかひたすら読んでれば自然とスペルが分かるようになるかな。」

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「わ、私は…そのまま読むやり方してみる。」

ミーシェにはひたすら読むのはキツかったようだ。

「漢字はひたすら書き取りだな。」

「うっ!そ、そんなぁ…。」

「補習を免れるにはやるしかないだろ?」

「そうだよ。みんなで乗りきって遊びに行こう?」

「そ、そうだね!」

「手、手が…痺れまする…。」

「…凄いな…。この短時間でノート1冊終わらせるなんて…。」

「へへへ…でしょ?」

「なら漢字だけの小テスト作ったから。やってみるか?」

「うん、やってみる!」

ミーシェは漢字テストと格闘を始めた。

「陸は勉強進んでるか?」

「ああ、問題ない。優は?大丈夫か?」

「俺は毎日3時間は勉強してるよ。」

「そうか…。僕達が赤點とってちゃ元も子もないからな。」

「そうだな…。」

「小宮くん!終わったよ!」

「どれどれ…ふむ…。」

そう言って小宮は赤ペンを走らせる。

「…全問正解だ。やれば出來るじゃないか。」

「ほ、ほんと?!」

「すごいよ、ミーシェさん!」

「ほわぁ…。」

「やっぱり君はやらないだけだろ?もっとちゃんと授業をけてればこんな一夜漬けのような真似はしなくて済むんだぞ?」

「す、すいません…。」

「じゃあ次は英語だね。」

「そ、そうだけど…」

ぐぅ〜…

ミーシェの腹がなった。

「あは、ははは〜…お腹が減って力が出ません〜…。」

「そうだな。先に晩飯にするか。」

「私作ろうか?」

「君は勉強を…」

「俺はミーシェさんのご飯食べたいな…。」

「おい、優。」

「まあまあ。しぐらい…な?」

「…たく。じゃあ買い出し行くか…。」

「うん!」

しかしこの時優は忘れていた。

ミーシェが絡まれやすい質なことに…。

「小宮くん、何食べたい?」

「そうだな…魚…かな。」

「魚か〜…。ユウは?」

「俺はだな。」

「えー…どっちかにしてよぉ。」

すると數人の男達が3人を取り囲んだ。

「可い子はっけーん。」

「?…なんですか?あなた達は?」

小宮が尋ねた。

「あぁ?てめぇに用はねぇよ。その子を渡せばお前らには何もしねーよ。」

ちっ…まずいな…。小宮がいるんだった。

「すいません。急いでいるので通して貰えませんか?それに彼は友達です。渡す訳にはいきません。」

「ギャハハハ!真面目かよ!…おらっ!」

リーダー格の男が小宮を蹴り飛ばした。

「がっ…!」

「小宮くん!」

「ぐっ…大丈夫…だ!2人は今のうちに!」

「でも…!」

陸…。

俺らを逃がすために?

…そうだな。迷ってる暇なんて無いな…。

「…大丈夫だ、小宮。代われ。」

「優…!?何を言って…。」

「…いいから。」

優は指の関節を鳴らしながらリーダー格の男に近づいた。

「なんだぁ?てめえは。」

「…」

「死にたいのか?ならおみ通り…殺してやるよ!」

男は拳を突き出してきた。

「優!!」

パン…

優はそれを片手で止める。

―――は?

小宮を含めた、ミーシェ以外の全員が困する。

「やれやれ…。本當はこんな面倒なことしたくないんだけどな…。ていうかミーシェ、お前…絡まれすぎだろ?」

「ご、ごめん…。」

「お、お前の顔…どこかで…。」

すると取り巻きの男の顔がみるみる青くなっていく。

「あ、兄貴!こいつは藤山ですよ!1年前この街の不良校の生徒全員を1人でボコボコにしたって言う…!」

「…お前ら…。別に見逃しても良かったんだが…俺の友人に傷付けた落とし前は取ってもらうぞ?それにその歴史は俺は悪くない。アイツらがふっかけてきたんだからな?」

「ひ、ひぃ!」

「!、待て!お前ら…!」

取り巻きの男達は逃げていった。

「ちっ…くしょー!」

「馬鹿が…。」

優は男の腹に蹴りをれる。小宮にやったのと同じように。

「がっ…はっ!」

男は電柱に激突しかなくなった。

「大丈夫か?陸。」

「あ、ああ…。それより…」

「黙っててごめんな。俺、喧嘩とか良くやるんだ。」

「そうか…。」

はぁ…せっかく出來た友達が…!

「ありがとう、優。助けてくれて。」

「…へ?」

「どうした?買い出しに行こう。」

「じゃなくて…いいのか?その…こういう事やる奴と一緒にいて。」

「そんな事か。優が優しいことぐらい知っているからな。そんなんで僕は優から離れたりしないさ。それに助けられたわけだしね。」

「陸…。」

なんか…泣きそう!

「あ、ありがとう。」

「ただこういうのは控えてくれ…。怪我でもされたら心配だ。それに見つかれば大事になるぞ?」

「そう…だな。気をつける。」

「ふふっ…良かったね?ユウ。」

「ああ。」

「優は…そっちの喋り方の方がいいな。」

「え?」

「なんか距離がまったじがして…。そっちの口調で話してくれないか?」

「わ、分かった。二人の前ではそうする。」

「もー…ユウったら。素直じゃないんだから…。」

「うるせぇ。あー…飯だ飯!腹減った。作ってもらうとかいいからどっか食べに行こうぜ!?」

「あ、私サイゼがいい!」

「そうだな…。僕はどこでもいい。」

「サイゼは魚そんなにないぞ?」

「…やっぱりそこの和食の店に行こう。」

「ええー!サイゼー!」

3人の気な話し聲は夜の街によく響いていた。

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皆さんもやりませんでした?ばせば11。

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教えてくださった方ありがとうございます。

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