《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜転校生と始める學園生活〜》14話 夏休みがやってきた
期末テストを終えた2年1組は夏休みムードに突していた。
クラスでもどこに出かけるかなどの話で持ち切りである。
前までの優ならこの時は1人本を読んでいるところだが今年は違った。
「ユウ〜…私海と山どっちも行きたいよぉ…。」
「そうだな…海…か。」
そう言えば校外學習の時も…。
ミーシェの純白の水著が思い浮かぶ。
「…海にしよう。」
「私はどっちも行きたいの〜。」
「俺バイトあるからな…。どっちもは厳しいな…。」
「そっかぁー…。」
「…別に海とかじゃなくてもたまに集まって遊びに行くとかでもよくね?」
「それもそうだね…。」
「陸はどっちがいい?」
「そうだな…。」
優は小宮にも尋ねた。
「僕はどっちでも構わないさ。ただ3人で行くのか?」
「え?やだ?」
「いや、そういう訳じゃないが…もしキャンプとかするなら知識がある人を連れてきた方が良くないか?」
「それなら俺はしできるぞ。」
「え?ほんと?ユウ。」
「ああ、施設にいた時よくキャンプとか行ったからな。」
「それは頼もしいな。」
「じゃあ…キャンプにする?」
「え?海は?」
「うー…やっぱどっちも行きたいよぉ!」
この駄々っ子は…。
「ミーシェさん、夏休み一緒にどこか出かけないか?」
天城だ。
「え?私?」
「ああ。どうだい?」
「つ、都合が良かったらね。」
「そうか。じゃあ都合が決まったら連絡してくれ。」
「あ、うん。」
「それにしても…藤山。その人を殺しそうな目を何とかしたらどうだ?」
「あ?」
おっと…つい素が…。
「オホン…人を殺しそうな目って?」
「その目だよ。」
「…俺ってそんな目してるか?」
「してるさ。…まああの施設出なら仕方ないか…。」
「施設は関係ないだろ…。」
「あるさ。あんな施設があるからお前のような不良が出來るんだ。」
「…」
「あんな施設はとっとと…」
「天城くん…。」
「ん?どうしたんだい?ミーシェさん。」
「…私やっぱり天城くんとは遊びに行かない。」
「は?なんでそうなるんだ?!」
「じゃあユウに謝って。」
「なんでだ?事実を言ったまでだろ?」
「私はその施設がどんなものか知らない。それと同じように天城くんもユウのことなんも知らないのにそんなこと言うのは間違ってるよ。」
「現にそう言う噂が立ってるんだ。事実に決まってるさ。」
「そんなの…」
「いいよ。ミーシェ。」
「ユウ…。」
「で?他に何か用か?」
「!…お前…よ、用事ならあるさ、ミーシェさんに近づくな!ミーシェさんも嫌々一緒に居るんだろう?!」
「え?私はユウといたいから一緒に居るんだよ?」
「藤山に言わされているんだろ?」
「え?」
「みんな!聞いたか?!やっぱり藤山は不良だ!ミーシェさんに何かしてるに決まってる。」
「ちょっ…いい加減に…」
「くだらないな。」
「!…小宮…お前も一緒になってやっているんだろ!?」
「ホームルームは終わったし帰ろう、優、ミーシェ。」
「そうだな。」
「う、うん…。」
「ま、待て!話はまだ…」
めんどくせぇ
ギロッ…
「っ!」
これよく聞くんだよなぁ…睨んでねじ伏せる。
天城がおってくることは無かった。
「ご都合解釈ここに極まれりってじだな。」
「私天城くん嫌い。」
「あまり気にするなよ?優。」
「ああ、ありがとな。ってミーシェ。何やってるんだ?」
ミーシェはスマホをいじっている。
「天城くん、ブロックしてるの!ユウに謝るまで解かないんだから…。」
「そうか…なんかありがとな…二人とも。」
「気にするな。僕は優といたいから一緒に居るんだ。」
「陸…。」
「そうだよ!私ユウ大好きだよ?」
「!…そ、それは…どうも…。」
ああ…そんな純粋な笑顔で言われると誤解しちゃうよ?俺。
「あ…だ、大好きってのは…その…」
「分かってる。ありがとな、ミーシェ。」
「うん!」
「…終業式で早めに終わったしどっか行くか?」
「サイゼ!」
「俺はマックがいいな。てかお前サイゼ好きすぎだろ…。」
「ふふふ…全メニュー食べました…。」
好きのレベルが違った!
「じゃあマックでいいな。」
「ええ〜!」
「僕もジャンクフードがいいな。」
「ぅー…分かった。その代わりポテト奢ってもらうことに決めました。」
「え?」
「それは理不盡だろ…。」
「もう決めました!」
「ははは…仕方ねえな…。」
「え?マジ?やった…!」
「そう言えば陸くんは夏休み家族と出かけたりするの?」
ミーシェがハンバーガーを頬張りながら小宮に尋ねた。
「特に予定は無いな。うちの親は忙しいからな。」
「そうなんだ…。」
「ミーシェはどこか行くのか?」
「ふっふっふ…よくぞ聞いてくれました!私はついに海外デビュー!沖縄に行ってまいります!」
ミーシェは立ち上がり高らかに言った。
「いや、日本なそれ。」
「え?!沖縄って…日本なの?!」
「馬鹿、大きい聲で言うな。笑われてるぞ。」
「へ?あ…ははは。」
「…知らなかったのか?」
「今日一びっくりしたよ!」
「補習行った方がいいんじゃね?」
「そ、それはやだ!」
「沖縄か…お土産よろしく。」
「うん!2人に買ってくるね。」
「優はなにか予定があるのか?」
「俺は…バイトだろ、あとは…施設に行って手伝いとかだな。」
「へえ…楽しそうだね。」
「なんなら來るか?」
「へ?」
「人員不足なんだ。給料は出ないが手伝ってくれると助かるな。」
「行きたい!」
「そうか。なら俺から言っとくよ。陸はどうする?」
「いや、僕は子供の扱いがどうも苦手なんだ。悪いが遠慮しとくよ。」
「そうか。分かった。」
「それより!どうする?海?山?」
「海に1票。」
「僕は山だな。」
「私はどっちも!」
「「「…」」」
決まんねぇよ…。
「ミーシェ…どっちかにしろよ。」
「私には選べない!どっちも行きたいもん!」
「それじゃあ決まんないぞ?」
「うう…」
「分かったよ。じゃあどっちも行くか?」
「え?!いいの?!ユウ。」
「待て、僕はどっちもは無理だ。勉強もあるしな。」
「なんなら俺が連れてくよ。それでいいだろ?」
「…二人で行くのか?」
「…」
「…へ?なんで黙るの?」
「い、いや!勝手に決めて悪かった。ミーシェがいいならだけどな!?」
「…い、行きたいなぁ…。」
「なら3人で山に行こう。優はミーシェをどこかの海にでも連れて行ってやってくれ。」
「お、おう…。」
「ふふふ…楽しみだなぁ…。」
なんか俺…
青春してる!!
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