《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜転校生と始める學園生活〜》15話 水著を制するものは海を制す
夏休み初日。
「ふあぁー…あ…そうか、今日から夏休みだぁ…。もっと寢ちゃおーっと。」
「ミーシェ、起きなさーい。」
「ええー…夏休みなんだし別にいいじゃーん。」
「そんなことしてると生活のリズムが崩れるわよ?」
「うー…」
「起きないなら私がご飯作るわね…。」
「!、そ、それはダメ!キッチンが壊れる!」
「失禮ね、私だって料理ぐらい…」
ポンッ!
「…あらヤダ。トーストが発したわ。」
「い、今起きるからぁ!」
ミーシェは急いでリビングに向かって走っていった。
「いい?絶対にキッチンにらないで!」
「え?どうして?」
「どうしても!」
「でも…」
「お姉ちゃん料理下手くそだから!」
「そんな…ひどいわ…」
サラはわざとらしく泣く演技をする。
「いいから座ってて!」
「はーい…」
「…たく…。」
ミーシェは冷蔵庫から卵を取り出した。
「お姉ちゃん、卵何個がいい?」
「1個でいいわ。」
「はーい…ベルお姉ちゃんは?」
「ベルは仕事よ。朝から出かけてったわよ。」
「そっか…お弁當ぐらい言えば作るのに…サラお姉ちゃんは?今日はお仕事いいの?」
「私の仕事は家で出來るでしょ。」
「あ、そっか。今作るねー。」
ミーシェは卵を5個取り出し、用に目玉焼きを作り始めた。
「いただきまーす!」
「いただきます。」
「ふふふ…今日から夏休み〜♪」
「…あなた、毎日思うけど朝からよくそんなにるわね…。」
「え?」
そうなのだ。さっきの卵は5個中4個がミーシェの目玉焼きである。
ご飯は山のように盛ってあり、味噌はお代わり済みである。
「そうかなぁ?朝はいっぱい食べないと元気でなくて…。」
「そう…。」
「あ!そうだお姉ちゃん、今日暇?」
「どうして?」
「ちょ、ちょっと買いに付き合ってしくて…」
「私?お友達と行けばいいじゃない。」
「そ、それがみんな忙しいみたいで…」
「ユウくんは?」
「お、男の子はダメ!!」
「…何買うの?」
「そ、それは…」
ミーシェは顔を赤らめた。
「水著…です。」
「…この前も買ってなかった?」
「だ、だってそれはもうユウに見せたし…あ…」
「ふふーん…なるほどねぇ…。」
「ち、違うし!そんなんじゃないし!」
ミーシェは手をブンブン振りながら訴える。
「いいと思うわよ。一緒に海でも行くの?」
「う、うん…。」
「…まあいいわ。車出してあげる。」
「!…ほんと?!」
「ええ、でもし仕事を仕上げてくから…10時頃でいいかしら?」
「うん!」
気合十分なミーシェのために二人はし離れた大型のデパートに行くことにした。
「それにしてもユウくんねぇ…。1回會っただけだけど…優しそうってだけで特になんとも思わなかったけどねぇ。」
「そ、そんなんじゃないし!」
「ならどうして?」
「それは…前見せた時微妙な反応だったから…。」
「微妙な反応って?」
「目…そらされた!」
「…そ、そう。」
(それはただ単に照れてるだけじゃ…)
そんな話をしているうちに二人はデパートに到著した。
「じゃあ早速…」
「お腹空いたー!」
「…水著は?いいの?」
「腹が減っては戦はできぬ!だよ?」
「あなたがことわざを知っていたなんて…!はぁ…仕方ないわね…。」
二人は上階のレストランに足を運んだ。
「私ハンバーグ定食!ご飯特盛で!」
「はいはい、私はパスタでも食べるわね。」
手早く注文を済ませ待ち時間の間し雑談をする。
「どんな水著がいいの?」
「うーん…ユウってどんなのが好きなのかな?」
「さあ?あなたが著ればなんでもいいんじゃない?」
「え?」
「気持ちが大事ってこと。ユウくんに振り向いてもらいたいんでしょ?」
「うん…ってそんなんじゃないってば!」
「はいはい…ふふふ…」
「うー…」
「あ、料理來たわよ。」
「わあ…いただきます!…うーん!おいひい!」
「慌てないでゆっくり食べなさい。ほら、ソース口についてる。」
「えへへ…ありがとう。お姉ちゃんのパスタも味しそうだねぇ…。」
「しあげるわよ。」
「ありがとう!」
二人は仲良く晝ごはんを終え、本題である水著売り場へと向かった。
「へえ…最近のは結構種類があるのね…。」
「そうなんだよね〜…どれがいいかなぁ…。」
「案外スクール水著とかの方が喜ぶんじゃない?」
「そ、そんなのダメだよ!」
「そう?いいと思うけどなぁ…。」
「これかな?うーん…。」
「…じゃあ1つアドバイス。」
「え?なになに?」  
「…し小さめにしなさい。」
「え?なんで?」
「それは…まあとにかく!小さめの方がいいわ。」
「?…分かった。そうする…。」
「これなんていいんじゃない?もいいし…。」
「黒?」
「昔から思ってたのよねぇ…ミーシェって黒似合うわね。」
「黒かぁ…」
「ユウ喜ぶかなぁ?…って思ってる?」
「!…思ってないし!」
「ふふふ…分かったわ。それにする?」
「うん…!これがいい。」
「じゃあ買ってくるから貸して。」
「え?いいよ。自分のだし…」
「いいのよ。せっかくミーシェにも春が來たんだから。」
「だからそんなんじゃないっ!」
「ふふふ…怖い怖い。買ってくるわね〜。」
「ムキー!もうっ!」
その夜。
「おやすみ、ミーシェ。」
「うん。」
「水著しまっときなさいよ?汚れるし…」
「あ、そうだね。…ふふふ…。」
「ふ…おやすみ。」
「うん!おやすみなさい。」
もう一度ミーシェは水著を眺める。
(ふふふ…楽しみだなぁ…。)
ミーシェは水著をしまい、眠りについた。
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