《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜転校生と始める學園生活〜》17話 キャンプ日和

天気は晴れ。キャンプやお出かけにはちょうどいい天気だった。

キャンプに行くことになった一行は小宮がリサーチした、場のキャンプ場に向かっていた。

「ねえ…陸くん、まだつかないの?暑いよぉ…。」

「君が場がいいと言ったんだろ?もうし山の中だ。僕だって暑いんだ。頑張って歩け。」

「そんなぁ…。」

「ふふ…でもこういうのいいよね。なんだか楽しいな。」

「…そうね。」

「松山さん、それは…ギター?」

松山は背中に大きなギターケースを背負っている。

「…まあね。私軽音部だから。キャンプファイヤーの時にでもなにか演奏してあげる。」

「へぇ…凄いね。」

「…ありがと。」

山道の橫には綺麗な小川が通っている。

「綺麗な水だねぇ…。」

「ここは山頂からの雪解け水が通っているんだ。冷たくて気持ちいぞ。」

「へぇ…鮎とか泳いでるのかな?」

「どうだろうな。」

「釣りしよ?釣り。」

「でもここって釣りしていいの?」

「確か大丈夫だったはずだ。」

「よく調べてるな、陸。」

Advertisement

「ま、まあな。別に楽しみすぎて徹夜で調べたとかじゃないからな?」

そう言う小宮の目の下にはしっかりとクマができている。

「ギター持つよ。松山さん。」

「…いいの?」

「重いでしょ。」

「…ありがとう。でも大丈夫?テントも持ってるでしょ?」

「別に大丈夫だよ。力仕事は男に任せとけって。」

「おっ、さっすがユウ。頼りになるなぁ。」

「そりゃどーも。食材持ってきたんだろ?」

「うん!クーラーボックスにたっぷりとね!」

そう言って特大サイズのクーラーボックスをみんなに見せる。

「車とかの方が良かったかもな。帰り大変だな。」

「それは大丈夫!お姉ちゃんがワゴンで迎えに來てくれるって。」

「へ、へぇ…サラさんが來るのか…。」

「優くんミーシェのお姉さん知ってるの?」

「前に一度會ったことがあるんだ。」

「ああ、あの時ね。ユウが倒れちゃって大変だったんだよ?」

「それはお前が俺んちで勝手に寢るから…。」

「…ミーシェは藤山くんの家に泊まったの?」

「泊まったって言うか…」

「勉強會の最中に寢たんだよ。…たく、お前のせいでサラさんにからかわれるわ貧で倒れるわで大変だったんだぞ?」

「ひ、貧は私関係ないじゃん!」

「関係あるよ。元はと言えばお前が俺に…あ、なんでもない。」

「えー?!私が何よー?」

「…なんでもない。」

そんな2人の様子を江ノ島は一歩離れたところで見ていた。

「…どうしたの?菜々。」

「あ、由希ちゃん…なんか二人は凄く仲いいんだなぁって。」

「…嫉妬?」

「そ、それは…分かんないけど…。」

「…あんまりのんびりしてるとミーシェに取られちゃうよ?」

「うん…そう…だね。」

楽しく話しているうちに一行はキャンプ場へとたどり著いた。

「著いたー!」

「…疲れた…。」

「長かったねぇ…。」

「ほら、休んでないでとっとと準備するぞ。」

「はぁい。」

「優くん凄い!」

「そ、そうか?」

優は慣れた手つきでテントをっていく。

「二つればいいよな。」

「え?一つで良くない?」

「ミーシェ…お前なぁ…。男分けなきゃダメだろ?」

「あ、それもそっかー…。そんなことより釣りしない?」

「お前はしは手伝え。ほら、テントのやり方教えてやるから。」

「わーい、ありがとー!」

「ここはこうしてだな…。」

「ふむふむ…。」

近いな…。

汗をかいてし濡れているミーシェの首はユウの視線をった。

「ユウ?どうかした?」

「い、いや!何も無い。」

「そう?熱中癥とかだったら大変だから調悪くなったら直ぐに言ってね?」

「ああ、ありがとう。」

「優、バーベキューの準備は一通り出來だぞ。後は食材の準備だけだ。」

「ありがとう。ほら、ミーシェの仕事だろ?行ってこい。」

「ラジャ!」

「…元気だなミーシェは。」

「まあ相変わらずだな。」

「僕達を変えてくれたのはあいつなんだよな…。」

「改まってどうしたんだ?」

「僕はそういうことに興味はないが…惚れる男も多いんだろうな。」

「そ、それは…そうだろ。」

「君はどうなんだ?」

「お、俺か?俺は…まあ。いいなとは思ってるよ。」

噓だ。小宮と親しむ前から…あの時…ミーシェが転校してきた初日から、俺はあいつに心を奪われている…。

優はそんなことを思いながら楽しそうに野菜や、を切るミーシェの方に目をやった。

「まあ時間の問題か。」

「何がだよ?」

「なんでもないさ。ほら、僕達は水でも汲んでこよう。」

「そうだな。」

「かんぱーい!!」

ミーシェの合図で一斉にジュースのった紙コップで乾杯をした。

「さあどんどん食べよー!」

「いただきます。」

「お味しいね。」

「…焼きとうもろこしも味しい…。」

「おいミーシェ。ばっか食ってないで野菜も食え。ほれ、ピーマンだ。」

「うへぇ…苦いのヤダー…。ユウにあげる。はい、あーん。」

「え?あ、いただきます…。」

あーんしてもらっちゃった…!マジか!

「って野菜食え!」

「へへへ〜。いいじゃん、せっかくのキャンプなんだから。」

「明日は魚も焼いてみないか?」

「あ、それいいかも!」

「…頑張って釣ろう。」

「江ノ島さん、はい。焼けたよ。」

「あ、ありがとう。…優くんってミーシェや、小宮くんに話す時と私や由希ちゃんに話す時とじゃ話し方違うよね。」

「そ、そうかな?」

「うん。…私は昔みたいに話してしいな。」

「え?昔?」

「あ、ううん!違うの。なんでもない。」

「?…そう?」

「でも小宮くん達の時みたいに話してしいな。」

「…私も。そっちの方がいいと思う。」

「分かった。俺も無理しないで済むから助かるよ。」

「うん。やっぱりそっちの方があってるよ。」

「そうか。ありがとう。」

その後も5人は夜空の下バーベキューを楽しむのだった。

―――――――――――――――――――――――――――――――

作者です。

これはお願いなんですが…。

本編の方の「腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが」を読んでくださっている方ならわかると思うんですけど…本編では江ノ島さんは酷いやつですけど特別編ではちゃんとしたヒロイン枠です。本編とは別の視線で応援してあげてください。

フォローorコメントよろしくお願いします!

    人が読んでいる<腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める學園生活〜>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください