《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜転校生と始める學園生活〜》20話 恐怖のミルワーム

「ユウ〜…全然釣れないよぉ?」

「そうか?そんなことないと思うけど…お、掛かったか。」

「…」

「…凄いね。藤山くん。」

「そうか?」

「そりゃそうだろ。さっきから優しか釣ってないからな。」

「うん。この調子だと晩飯が全部優くんが釣った魚になっちゃう。」

5人は川で釣りをしていた。

しかし、さっきから魚を釣っているのは全部優である。

「よーし!私もっ!…ユウ〜、餌つけて?」

「またかよ…。」

「だってこのうにょうにょした蟲りたくないもん。」

「これはミルワームって言ってな…まあいいや。ほれ。」

「ありがとう!よーし…今度こそ…せりゃ!」

ミーシェは気合い十分に投げた。

「あれ?今餌付いてなかったような…」

「え?」

ポト…

「ひっ…」

「…」

「ユ、ユウ…。」

「…どうした?」

「私の頭の上に乗ってるの…何?」

「ミルワームだな。」

「い、いやぁぁぁぁぁぁー!!!」

「お、落ち著け。」

「取って!すぐ取って!」

「分かったから…暴れるな。」

「うー!うー!…早く取ってよぉぉー!!」

「だから暴れるなって!そんな暴れると…」

スル…

ミルワームはミーシェの服に潛り込み背中へとっていった。

「きゃあああああああああぁぁぁ!!」

「は、ははは…。」

「どっでぇー!」

「無茶言うな!服の中だぞ?!」

「いいから取ってぇー!!」

え?いいの?

「私、今から服ぐから!!」

「ちょ、バカ!」

ミーシェは服に手をかけた。

直ぐに後ろを向く優と小宮。

「あれ?!居ない?!」

「あ、ミーシェ、手元に…」

ぴと…

「#&@&,*&!?“.、,!*!!!(聲にならない聲)」

「お、落ち著いて…」

「¥&*·?「←[[_→↑~〜〜!!」

「…藤山くん。あなたしか居ないわ。」

「え?」

「…ミーシェを…助けてあげて?」

「で、でも…」

「…分かってる。でもミーシェも菜々も蟲はれないの。」

「ならお前が…」

「バカ言わないで!!」

え?いつもの一拍置く癖は?

「私は見るだけで気絶しそうなのよ?!ったら私…気絶しちゃう!」

「そ、それはしょうがないな。」

「ちなみに僕も蟲は無理だ。」

「陸まで…。えぇい!分かったよ!ミーシェ、そっち向くぞ?!」

「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ!」

「ミーシェ?」

上半下著姿のミーシェは肩に乗るミルワームを眺めながら笑っていた。

カオスや…。そして…おお…黒。

「今取って…」

ガシッ!

ミーシェはもう片方の手でミルワームを摑んだ。

「おお!摑んだ!」

そして…

グシャ!

…手で握りつぶした。

「…あれ?私何を…え?なんか手が…あれ?なんで私服きてないの?あ…れ?」

恐る恐る手を広げるミーシェ。

「ぎゃああああああああああああぁぁぁあああぁぁぁ!!!」

ミーシェの悲鳴が山に響きわたった。

「うっ…うう…」

「よしよし…。」

泣いているミーシェとそれをめる江ノ島。

「手が…手がぁ…」

「…ド、ドンマイ!」

松山も微妙な勵ましをしている。

「ぐす…ユウの馬鹿。」

「なんで俺なんだよ?」

「うるさい!私の下著見たくせに!」

「そ、それは…仕方…なくてですね…ごにょごにょ…」

「手が臭いぃー!」

「お、お前の分魚多くしてやるから…な?」

「ほんとに?!」

「あ、ああ。」

変わり早いんだった!この子。

「いただきまーす!」

「いただきます。」

「…いただきます。」

「いただきます。」

「いただきます…。」

「うーん!味しい!」

「…利き手じゃなくて良かったな。」

「ホントだよー…。いやーははは。おさがわせしましてすいませんね。本當に。」

「…まあ泣き止んでよかった。」

「ごめんね?由希ちゃん。」

「…いいよ。もし潰したミルワーム見せてきたら友達やめてたところだけど。」

「そ、それは良かったよ。」

々あったが5人は魚をたらふく食べましたとさ。

その後5人は川にり遊んでいた。

「きゃ!冷たーい!」

「えい!」

「…きゃ!やめてよ…菜々。」

「いいじゃん。由希ちゃんも遊ぼ?」

「菜々ちゃん、由希ちゃん。あそこで冷たくてれないとか言ってる陸くんがいますがどうしますか?!」

「…あ、ほんとだ。」

「あれ?優くんも?」

「「「…」」」

「冷たいな…」

「だな。あいつらよくれるな。」

「ほら、早くろう。優。」

「お前がな。」

「こ、これは無理なやつだ。」

「俺も無理だ…やめとこ…」

ドン…

「え?」

「ば、馬鹿!」

ドボーン!!

2人は後ろから押されたことにより川に落ちた。

「さ、さびい!!」

「つ、冷たい!!」

「ふふっ…あはははっ!」

「ミーシェ…てめえ…」

「2人まで…」

「あははは…冷たくて気持ちいでしょ?」

「寒いわ!」

「…ないね。二人とも。」

「いいぜ…。そっちがその気なら…」

バシャア!!

優は水面を思い切り蹴った。

子3人に水がかかる。

「きゃぁあっ!」

「…寒い…」

「ユウ〜…やったな!この!」

「まて!僕は何も…」

「問答無用!くらえー!」

5人は水遊びを始めた。

「ふう…疲れたな…。」

「だね…。」

「江ノ島さん…。」

まだ遊んでいる3人に目を移す。

「楽しいね。」

「だな。」

「…中學の時は…水鉄砲でよく遊んだよね。」

「え?」

「公園で銀木犀拾ったりして。楽しかったなぁ…。」

「…同じ中學だっけ?」

「むー…ここまでヒント出してわからないの?」

「え?」

「私…優くんの友達やってたつもりだったんだけどな。」

「…」

え?

「…私の舊姓は神原っていうの。神原菜々。」

「神原…菜々…え?もしかして…」

「…」

「…なっちゃん?」

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間に合いませんでした。すいません。

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