《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜転校生と始める學園生活〜》21話 しょっぱい

「もしかして…なっちゃん?」

「…やっと…やっと…思い出してくれたね?優くん…!」

「あ、ああ…。」

神原菜々。中學1年の時同じクラスになり、すごく靜かで前髪で顔を隠していたため、馬鹿にされ、められていたのを助けたのがきっかけで、俺たちは出會った。それからはとても仲良くなり、俺がアニメやラノベ好きオタクだと言ったら、その話を真剣に聞いてくれた。しかしまだめは続いていたようで、それを知った俺がタイマンはったこともあった。それからはさらに仲良くなったのだが、親の転勤で引っ越すことになりそれ以來會うことは無いと思っていた。

「私…待ってたんだよ?優くんが…思い出してくれるの。」

「ご、ごめん…でも…すごい変わったから…。」

「ううん…いいの。思い出してくただけで…!」

「ていうか言えよ。」

「だって…思い出してしいじゃない?」

「それは…悪かった。それにしても…あのなっちゃんがねぇ…。」

「べ、別にそんなに変わってないでしょ?」

「いや、変わりまくってるから。あんだけ一緒に遊んでたのに俺気づかなかったぞ?」

「そうかな?」

「こっちに戻ってきたのは高校からか?」

「うん。」

「また親の転勤…とかか?」

「ううん…私は…優くんに…」

「え?」

「また優くんに會うために…」

「ユウ〜!菜々ちゃーん!休んでないで遊ぼー?!」

「おう。行こうぜ?江ノ島。」

「な、なっちゃんでいいよ?」

「さすがに今のお前になっちゃんって呼ぶ度はねえよ。」

「そ、そう…だね…。」

「ユウ。さっきは菜々ちゃんと何話してたの?」

「ああ…俺、江ノ島と元同級生だったんだよ。」

「…え?」

「いやー…驚いた。髪型とかイメチェンし過ぎだから。」

「へ、へぇ…元…同級生…ね。仲良かったの?」

「毎日のように遊んでたよ。いじめられてたの助けたこともあったな。」

「凄いね…。」

「懐かしいな…。」

そっかぁー…菜々ちゃん…ユウのこと…中學から知ってるんだ…。

それ比べて私は…

「敵わないなぁ…。」

その後5人は濡れた服を著替え、最大のイベント、キャンプファイヤーの準備をしていた。

「陸、競爭するか?」

「いや、いい。優には勝てる気がしないからな。」

「そうか…。」

2人はギコギコとノコギリを引いて、キャンプファイヤー用の、気を切っていた。

「ユウ、陸くん。お疲れ様。お茶どうぞ。」

「お、さんきゅ。」

「助かる…。」

「すごーい。もうこんなに切ったの?」

「まあほとんど優だけどね…。」

「こんなの楽勝だろ…。」

「ふふふ…さっすがユウ!その調子でどんどん切っちゃって?私たち晩飯の準備するから。」

「ああ、よろしくな。」

「楽しみにしてるよ。」

「優、楽しみだな。キャンプファイヤー。」

「そうだな…。」

「…友達とどこかに出かけるなんて小學校以來だ…。」

「そうか…。」

「友達などいらないと思っていたが…あの時勇気を出して君に話しかけてよかった。…話しかけたのが優で…本當によかったと思っている。全部君のおかげだよ、優。」

「そんなこと…話しかけてくれてありがとな、陸。」

「ああ。」

「それよりもとっとと切っちまおうぜ?早くミーシェの飯が食いてぇ。」

「なんだかんだで仲いいな。二人とも。」

「まあ…席隣だし?」

「親友って事か?」

「ああ、お前も含めて…な?」

「優…そ、そうだな…!…ミーシェとは親友のままでいいのか?」

「は?」

「好きなんだろ?」

「な、何を…」

「そういうのに僕は疎いが…僕でも見てれば分かるさ。」

「…そう…だな…。陸になら打ち明けてもいいか。俺は…お前と親しみ始める前から…ミーシェが転校してきた日からミーシェが好きだ。」

「それは隨分早いだな。きっかけは?」

「…一目惚れだ。」

「なんか…いいな。それ。」

「だろ?」

優と陸は木を切りながら話し合った。

「わぁ…すごい!これなら盛大にできるよ!」

ミーシェは巨大なキャンプファイヤーを見上げながら歓聲をあげた。

「…何か弾こうか?」

松山はギターを取り出し言った。

「ああ、頼むよ。」

「…任せて。」

松山さん…上手だな…。

「凄いでしょ?由希ちゃん。」

「江ノ島…。」

優の隣に江ノ島が座った。

「由希ちゃんはね、私が引っ越した先の中學で會ったの…。私たちどっちも一人ぼっちだったんだけど…あれ?どうやって仲良くなったんだっけ?」

「忘れたのかよ…。」

「えへへ…仲良くなってからは毎日遊んだよ?私が優くんの行く高校に行くって言ったら著いてきてくれて…。」

「…」

「…ねえ、聞いてる?優く…」

優はミーシェの歌う姿に見とれていた。

「…あ、悪い。なんだっけ?」

「…優くんは…ミーシェのことが…好きなの?」

「え?」

「ずっと…見てたから…。」

「…俺ってそんなにわかりやすいか?」

「っ!…そ、そうだね…。今のは…分かりやすかったかな…。」

「そうか…。…ミーシェが歌ってる曲…昨日も俺の前で歌ってくれたんだ。…松山のギターと合わさって…」

再び優はキャンプファイヤーのに照らされたミーシェの綺麗な表に視線を奪われた。

やっぱり…私じゃダメなんだよね…。

分かってはいたけど…なんと言うか…

「結構…きついなぁ…。」

「江ノ島?」

「ううん!何もないの。私由希ちゃんのとこ行くね!」

「あ、ああ…。」

今の顔は…見られたくないな…。

走る度に頬に風が當たり、何故だか涼しくじる。

ぬれてる…。

あれ?なんだか…

しょっぱいなぁ…。

――――――――――――――――――――――――――――――――

間に合いませんでした…。

最近たるんでますね…。気をつけます…。

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