《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜転校生と始める學園生活〜》24話 鬼畜な優くん
「あ、天城くん…。」
「ミーシェさん、こんな所で何をしているんだ?」
「え、えっと…ユウと陸と一緒に遊びに來たの。」
「まだ藤山か…。」
いちいちうぜえな…。
「よう、ミーシェさん。」
「た、橘くん…。」
天城と一緒にクラスメイトの橘賢治もいた。
「俺達もいるぜ?」
橘の影から出てきたのは、橘とよく一緒にいる二人、神崎渉と取巻
真司だ。
「みんなも來てたんだ…。」
「ああ、夏休みだし遊びに來てたんだ。」
「そうか…んじゃそういうことで…。」
「待て。ミーシェさんをお前と一緒にしてはおけない。」
なんでだよ…。
「わ、私は別に大丈夫だから…!」
「ミーシェさん…無理しなくていいんだ。藤山に何かされたならすぐに俺に言ってくれ。」
「え?わ、私は別に無理なんか…。」
「それよりも、何度かミーシェさんに連絡したんだけど…。」
「あ…ちょっと忙しくて…」
「本當か?スマホを見せてくれ。」
「え?なんで?」
「いいから。」
「ちょ…やめ…近い。…香水臭い…。」
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「な?!これは俺が持っている中で1番高い香水だぞ?」
「へ、へぇ…。」
「…くせぇ。」
「藤山…お前には聞いてない!」
「へいへい。」
「ミーシェさん、藤山よりも俺たちと一緒に遊ばないか?」
「え?」
「そうだな。そんな不良とガリ勉と一緒にいるより俺たちと遊んだ方が數倍楽しいぜ?」
「はっ!不良?…お前が言うな。」
「なんだとてめぇ?!」
「どうどう…落ち著けよ。」
「てめっ…殺すぞ?!」
「やめろ。」
「小宮…邪魔すんじゃねぇ!」
「やれやれ…どっちが不良か…周りの目を見れば一目瞭然だな。」
大聲を上げた橘に注目が集まる。
「!…ちっ…今回は見逃してやるよ…。」
「どーも…。」
なんだよ…やんないのか…。
「優も。あまり挑発するな。」
「悪い。」
橘と優は1年の時からこの調子である。
「あ、あの…天城くん。私は二人と約束してたから…またって?」
「それなら確実な連絡先を…」
「とっとと行こうぜ。席が埋まっちまう。」
「そうだな。」
「あ、待ってよー。バ、バイバイ…。」
「ちょ…まっ」
3人はサイゼへと歩いていった。
ダン!
「クソが!…藤山のやつ…。」
「お、落ち著けよ賢治。」
神崎が話しかける。
天城は用事のため帰宅し、この場には3人だけである。
「…なあ、俺らで藤山をボコさね?」
取巻が提案した。
「どうやってだよ?」
「簡単だ。誰も見てないところで奇襲を仕掛けるんだよ。」
「そうだな。藤山のようなヘナチョコは俺一人で十分だ。俺にやらせろ。」
「賢治…もちろんそのつもりだ。」
「ふん…あいつには散々馬鹿にされてきたからな…ぶっ潰してやる。」
「賢治…怒ってるな…。」
「そうだな…藤山の奴…死なないといいけどなぁ?」
3人の間でそんな會話があったことも知らず、3人はご飯を食べ終え、帰宅へと話が進んでいた。
「俺はこの後ちょっとバイト先に顔を出さなきゃ行けないんだ。先帰る。」
「そうか…。今日はありがとう優。」
「ごちそうさま〜。」
「ああ、じゃあな。陸、ミーシェ。」
「ああ。」
「うん。私はお姉ちゃんが迎えに來るから…。」
「僕はこの後よらなきゃ行けないところがあるんだ。ここ解散だな。」
「バイバ〜イ。」
「じゃな。」
3人はそれぞれ帰路に著いた。
「ふう…もう暗いのにこんなに暑いなんて…。今年の夏は侮れないな…。」
優は夕暮れの中1人狹い小路を歩いていた。
…3人か…。
確実に誰かにつけられていた。
目だけをかし後ろを見る。
「はあ…。」
橘、神崎、取巻の3人はミーシェ、小宮と別れた優をつけていた。
「…今だ…行くぞ…。」
「そうだな…」
3人は小聲で話している。
橘はこっそり近づき後ろから優に毆りかかった。
「よっと…。」
「!」
後ろから毆りかかられた優は危なげなくそれを躱した。
「なにぃ?!」
「…さっきから何?ストーカーの趣味でもあるのか?」
「っ…てめぇ…。」
「もういい。3人でやっちまうぞ!」
「ああ…。」
「死ねやー!」
3人はいっせいに優に毆りかかった。
「はあ…めんどくせぇなぁ。」
単調な、まるで赤子に毆りかかるような真っ直ぐな拳。
いくつもの修羅場を乗り越えてきた優にとっては目を瞑ってでも避けることの出來るパンチだ。
優は全て躱す。
「な!」
「…っそだろ?!」
「速…」
「正當防衛立だな…。」
「「「え?」」」
「んじゃ遠慮なく…!」
優を足を上げ取巻のに蹴りをれる。
「か…!はぁ!」
「真司!…てめぇ!」
神崎は優に飛びかかってくる。
「おっそ…。」
優はポケットに手をれたまま後ろに飛び、勢の崩れた神崎の顔面に蹴りをれる。
「あ、やべ…歯、數本いったな…。」
地面に神崎の歯が落ち、鼻が吹き出した。
「がぁ!…ぐっ!ふぐぅ…!」
「な、なんなんだよお前?!なんで…そんなに…?」
「別に見逃してもいいが…見たよなぁ?俺が喧嘩してるとこ。」
優は橘を壁まで追い詰め、橘の橫に蹴りをれビビらせる。
「ひっ…。」
「それに先に仕掛けてきたのはお前だ。」
「そ、それは…」
「そうだな…服げ。」
「は?」
「それで俺に向かって土下座しろ。」
「な、何を…」
「あぁ?!」
「ひぃ!」
「口答えせずとっととやれよ。それからその2人もがせろ。」
「は、はひぃ!お、おい!起きろ!」
2人は目を覚まし、橘の言う通りにする。
「「「す、すいませんでした!!」」」
パシャ…
「「「へ?」」」
「…もしこのこと誰かにチクったら…これをSNSに載せます♪」
「そ、そんなの…!」
「言わなければいいだけの話だ。」
「は、はい…。」
「でも…よーく覚えておくんだな。この寫真がある限り俺はいつでもお前らを貶められる。」
「あ、ああ…ああ…」
「俺の大事な友達との流を邪魔した罰だ。暇になったらお前らに送って遊んでやるよ。お前らが悶える姿を想像するだけで…ははは…。おもちゃの完だなぁ?」
「「「…」」」
「じゃあな〜♪」
優は3人の服を片手にその場を去った。
取り殘された3人。
「「「ハックション!!」」」
…終わった…。
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明日は暇なのでどちらも更新します!
お楽しみに!
フォローが100いきました!
…まあ本編と比べるとまだまだですが…。
いつも読んでくださる皆さん、本當にありがとうございます!
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