《俺の許嫁は!?》70話 せっかくの休日が
一side
初めて手紙を読んでから約1週間経った。
手紙は、その1週間に3通くらい屆いていた。どうやら俺が學校に通っている間に屆いているらしい。
まぁ、どの容もあまり変わらなかった。
せめていつ會いに來るかは書いてしいものだ。
と、そんなことを思いつつ土曜日という休日を俺はベットの上でダラダラと過ごしていた。
普通なら麗華がやって來るところなのだが今日は友達と遊びに行くとかで家を留守にしている。そして、父さんと母さんも仕事で家を空けているので今は、俺一人なのだ。
朝食と晝食は、麗華がわざわざ早起きして作ってくれていていつでも電子レンジでチンすれば食べれる狀態にしてくれているのだ。
なので俺は、思いっきり羽をばしてダラダラできるというものだ。
「ん〜っ!はぁ〜……この頃々とあったし偶には一人でこうやってダラダラするのもいいな。」
と、その時、部屋の外から電話の鳴る音が聞こえた。
「って、なんだよ、こんな時に……」
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さすがに無視するわけにもいかないので仕方なく起き上がり部屋を出て駆け足で電話の話を取る。
「はい、上ノ原ですけど?」
『あ、一君?僕、和博だけど。』
「和博さん?どうしたんですか?」
『一君、今日は暇かな?』
「………ま、まぁ、暇ですが……」
すごく嫌な予。
『良かった!なら、今日家に來てくれないかな?ちょっと々と相談したいことがあってね。』
「………分かりました。」
暇と言ってしまった手前、斷ることは出來ない。
なので俺は、し項垂れながら返事をした。
『ありがとう!なら、10時くらいに迎えの車を用意するから待ってて。それじゃ、また後でね。』
和博さんは、そう言って電話を切った。
今は、朝8時半。俺に殘されている時間は1時間半。
「はぁ〜……俺のせっかくの休日が〜………」
俺は、ため息混じりにそう呟いた。
それからすぐに俺は、用意されていた朝食をチンして食べて著替えを済ませ、顔を洗い歯を磨いた。そして、トイレを済ませて寢癖がついてないか再度チェックして時計を見た。
するともう9時半を過ぎていた頃だった。
恐らく和博さんのことだから……
「ほら、やっぱりあったよ。」
部屋の窓から外を見ると和博さんが用意したと思われる黒くて高そうな車が置いてあった。
俺は、戸締りを確認して急いで外に出て家の鍵を閉め車に向かった。
「おや、もう來たのかい?もうしゆっくりしててくれてよかったのに。」
と、車から降りてきた和博さんがそう言った。
「いえいえ、待たせるわけにはいきませんからね。それで相談というのはなんなのですか?」
「まぁ、それは家に行って説明するよ。さっ、乗って。」
「はい、失禮します。」
俺は、和博さんに促されるまま車に乗り武本家へと向かった。
出発してから約1時間。
「著いたよ。」
和博さんは、車を自宅の駐車場に停めてそう言った。
まぁ、家に駐車場が20臺くらい停められることになってるんだからすごいな。
「今日、靜香は何してるんですか?」
「普通に家にいるよ。相談ってのも靜香をえて話したいし。」
「許嫁の件ですよね?」
「まぁ、そうだね。そう構えなくてもいいよ。」
和博さんは、そう言うものの構えるなってのが無理だ。7歳も下のと結婚させられそうになってるんだからな。
まぁ、そんな警戒をしつつ俺は、武本家にお邪魔する。
そしてそのまま客室に通される。
「とりあえずそこに座ってて。今、お茶とかいれてくるから。」
「あ、すいません。ありがとうございます。」
和博さんが部屋を出ると俺は、用意された椅子へと腰掛ける。
座って一息つくと妙な違和があった。
誰かから見られてるようなそんな違和だ。
俺は、ゆっくりと部屋の周り見渡す。すると襖がし開いているのに気づいた。
「…………靜香だろ?出てこいよ。」
「っ!………なんで分かるのよ……」
俺の予想は的中して襖をゆっくりと開けて靜香がってきた。
「まぁ、男の勘ってやつだな。」
「なにそれ?………ふふ」
靜香は、ご機嫌がいいのか口元に手を當てふふっと笑っている。その様子からまぁなんともお嬢様らしい気品がじられた。
「なぁ、靜香、俺がここに呼ばれた理由、知らないか?」
「ううん、私も聞かされてないわ。お父様は、あんたが來たら教えてくれるって言ってたわ。」
「………なんだろうな……」
「そうね、なんなんでしょうね?」
「………まっ、それは後で教えられるんだし今、考えても仕方ないよな。とりあえず靜香、座ったら?」
「ええ、そうさせてもらうわ。」
俺の隣にある椅子を引くと靜香は、平然としてそこに座る。
そこから數分間、靜香と話していると和博さんと忍さんがお茶とお菓子と何かの紙を持ってやって來た。
「あらあら、二人とも。隨分と仲良くなったじゃない。」
「二人の関係は順調と言えるな。」
二人とも、ってきた早々俺と靜香を見てニヤニヤと笑いそう言った。
「ち……ちが……」
すると靜香は、弁明しようとしていたがただ、あわあわしているだけなので弁明にも何もなっていない。
「ふふっ、靜香も変わったわねぇ。」
忍さんは、そんな靜香を見て嬉しそうに微笑んでいた。
「あの、そろそろ俺が呼ばれた理由を教えてもらえますか?」
俺は、このままじゃ話が進まないと思い、そう切り出した。
「おっと、そうだったね。」
和博さんがそう言って二人とも席につき、持ってきたお茶とお菓子を配り話を始める準備が出來た。
「今日呼んだ理由は、一君と靜香の二人の関係についてだね。」
まぁ、予想していた通りの理由だった。
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