《俺の許嫁は!?》81話 妄想が激しいヤンデレちゃん

「私以外のの人とは喋ったりれたりしたらダメですからね?」

「………………え?」

優からは発せられた言葉は俺の想像していなかった言葉だったので固まってしまった。

「え?ちょ、それ、どういう意味?」

「はい?普通にお兄ちゃんには今後一切私以外のの子との接、會話をやめてくださいという意味ですが?」

そ、そんな、さも當然のように言われても……

「私、思うんですが男が付き合ってから浮気するのにはそれまでの過程が悪いのだと。男の人は、彼以外のほかのを、の人は、彼氏以外のほかの男に近づくから悪いんです。ずっと、2人っきりでいればまず浮気なんてありえませんよね?だったら、そうするべきですよ。ね?お兄ちゃん?」

「え?……いや……」

いや、確かに言ってることはあってるかとしれないけど………

「さすがにずっと2人っきりってのは無理だろ。」

「はい、確かにそうなんですよね。だから、早く婚約関係を築きたいんです。そしたら今後ずっと私のそばにお兄ちゃんを置いておくのに。」

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「………………」

こ、これは……あれかな。ヤンデレ?ってやつか?

靜香がツンデレだとしたら優は、ヤンデレかよ。

「い、いや、そもそもそれは無理があるって。俺の家族には妹がいるし俺の通ってる學校は共學だから普通に子もいるぞ。だから、それはたぶん無理だ。」

「う〜ん……そうですね〜。………あの、1つ提案なんですがお兄ちゃん、學校を辭めるつもりはありませんか?」

「………は?」

いきなり優からは出た言葉は、またも突拍子もないことだった。

「學校を………辭める?」

「はい、お兄ちゃんにはこれから私専用の使用人になってもらうんです!ちゃんと食住もそろえます!そしたらこれからずっと2人っきりでいられますし!」

「…………使用人……」

「ちゃんとお給料を出しますよ?」

「いや、そういう問題じゃなくて………」

優は、どんどん1人で話を進めようとしているが………

優、さすがに學校を辭めることは出來ない。績は悪いけど……あの學校には俺の大切な友人がいっぱい居るんだよ。だから、せめてその件は俺が高校を卒業するまで待っててくれないかな?」

「………確かに友人は大切にすべきですね。私も大切な友人はいますので。………分かりました、では、この件はお兄ちゃんが高校を卒業した後にもう一度話させてもらいますね。」

「あ、ああ、ありがとう。」

なんだ、優って結構話わかるじゃないか。

「でも、最低限の人と関わってくださいね?」

「さ、最低限って?」

「とりあえずお兄ちゃんの妹である麗華さんは話してもいいですよ。學校のクラスメイトも……まぁ、學校でならいいです。それ以外は全てダメです!」

「えっと………結局どういうことなのかな?」

「簡単にまとめると學校でのクラスメイトの會話は許します。ですが、外での會話はダメです。他人から誤解される可能がありますので。特に靜香さんはダメです!要注意人です!」

「え?靜香が?あいつとは々と話し合って友人関係でいようってことになったんだけど……」

「それはダメです!危険すぎます!友人と思わせたところでお兄ちゃんにどんどん近づいていき私から奪おうとしてるんです!」

さ、さすがヤンデレ。妄想が激しい。

でも、優は、本當に俺のことを思ってそんなことを言ってくれてるんだよな。ってか、考えてみたら俺を好きだって言ってくれる人なんて初めてなんだよな。俺は、昔の記憶は覚えてないけど今までに俺のことを好きだって言ってくれた人は優しかいない。たぶん優も俺が初めてのそういう人なんだろう。そう考えると確かに獨り占めしたくなるのも分かる………かも。

さすがにやり過ぎの時は止めるように聲を掛けるけど……まぁ、これくらいならいいかな。

「靜香に限ってそんなことはないと思うけど………いいよ、優。その條件をれる。けど、しは融通をきかせてくれよな。」

「ん〜、まぁ、しくらいなら大目に見ますけど……でも、本當に注意してくださいね!」

「分かってるって。ってか、俺のことを好きって言ってくれたやつなんて優しかいないんだからな。」

「え?そうなんですか?お兄ちゃんのすぐそばにいながらお兄ちゃんの魅力が分からないなんて何を見ているんでしょうか。」

優って結構俺のこと、過大評価し過ぎなのでは?

なんか、変な誤解をけたままこのままずっと行くのは優に悪いから俺のこと、ちゃんと話していないと。

「なぁ、優?俺のことってどれくらい知ってるんだ?」

「え?どれくらいって……全てですけど?」

優は、サラッとそんはことを言ってきた。

「いや、そんなサラッと言われても俺と再開したのはついこの間だよな?なんで俺のことを知ってるんだ?」

「そんなの決まってるじゃないですか。調べたからですよ。大好きな人のことはなんでも知りたいと思うのは當然ですよね?だから、調べたんです。」

おいおい、俺のプライバシーは?

「ってことは知ってるよな?俺が全く勉強できないってこと。こんな俺でもいいのか?」

「もちろんですよ!學校で習う授業なんて正直全く意味の無いものなんです。だから、勉學に関しては何も言いません。でも、これからは私のそばで働いてもらうため、々な知識や資格を取ってもらいますね。し難しいですが私も手伝いますので頑張りましょう!」

あれ?それってもしかして俺の就職先が決まったってことなのかな?喜んで……いいのかな?それとも悲しむべき?

就職は、本當に自分のやりたいことをやれってよく言われてるけど俺の績で自分のやりたいことなんて無理だろうし、普通、就職だって危ういんだ。やっぱり、喜ぶべきだよな。

「分かった、俺、頑張るよ!」

俺は、笑顔でそう言った。

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