《俺の許嫁は!?》100話 買いを終えて運會當日

「よし、これで最後だな。」

俺たちは、最後の買いを終えてショッピングモールを出る。

「それにしてもだいぶ買ったな。お義母さんは、この量をミラに頼んだのか?」

「いえ、本當はいつも私のそばにいる護衛の人に頼んでいたのですが私がお兄ちゃんと買いをしたいと思ってその役を変わってもらったんです。」

優は、サラッと俺が恥ずかしくなるような言葉を言うから侮れない。

「あっ、お兄ちゃん、私もなにか持ちますよ。」

優は、俺が両手に持っている買い袋を見てそう言ってきた。

「その小ったものを貸してください。」

「いや、いいよ。これくらいなんでもないし。」

「ダメですよ。お兄ちゃんの片手が空いてくれないと私が手を繋げません。」

「ああ、それが目的ね。」

「では、持たせてもらいますね。」

「あっ………ったく。」

優は、俺から小った袋を奪い取った。

そして、すぐに俺の空いた手を握ってきた。

「さぁ、帰りましょう。」

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「そういえばここから優の家までだいぶあるんじゃないのか?そこまで歩いて帰るのか?」

「いえ、お兄ちゃんの家から近いコンビニに車を停めていると連絡が來ましたのでそこへ向かいます。」

「そっか。なら、今日はそこでお別れだな。」

「うぅ、お別れ……辛いです。」

「明日も會うだろ。優の頑張ってるところ、いっぱい見るからな。」

「はいっ!見ててください!お兄ちゃんが見ていてくれるのなら私、どこまでだって頑張れそうです。お兄ちゃんは、明日の準備、ちゃんとしましたか?」

「一応筋トレとかは寢る前にやっているからな。たぶん、大丈夫だと思う。」

「そうですか、なら、安心です。」

「………それよりも優、歩くの今さっきよりも遅くないか?」

「だって、もうすぐお別れなんですよ?しでも長くいたいんです。」

「全く……帰るの遅くなってお義母さんに怒られても知らないぞ?」

「えへへ、お兄ちゃんと一緒って言っているから大丈夫ですよ。」

「俺と一緒だから大丈夫って……俺のこと信頼し過ぎなんじゃないか?」

「えへへ、もちろんですよ。それに………お兄ちゃんにならいつ襲われたって構いません。」

「襲わねぇよ。」

「ふふっ、私はいつでもその準備が出來ていますので。」

この頃の小學生はそういうことも學校で教えるものなのか?俺の時はそんなこと全く教えられなかったんだが………

その後、優と一緒に々と話しながら帰って行き俺の家の近くのコンビニまでやってきた。

「もう著いちゃいました。」

「ほら、お前のお付の人も待ってるだろ。早く行ってやれ。」

「分かりました………お兄ちゃん、明日、私は小學校に行かないといけないのでお迎えにはいけませんがお母さんが迎えに行くと言っていたのでそれまで待っていてください。たぶん朝の8時くらいにお兄ちゃんの家に著くと思います。」

「分かった。朝8時だな。寢坊しないように気をつけるよ。」

「それと………お兄ちゃん、明日、ちゃんと私を見ていてくださいね。」

「ああ、分かってるって。優の活躍、ちゃんとこの目で見てあげるよ。」

優は、それを聞いて満足したのか嬉しそうに微笑んだ後、ぺこりとお辭儀して車へと乗った。

「………本當に俺なんかのどこがいいんだろうかな。」

俺は、優が乗っている車に向かってそう呟いて家へと帰っていった。

家に帰ってから麗華のご飯を食べお風呂にり今日の疲れを取る。

「お兄ちゃん、明日も出掛けるんだよね?」

「ああ、そうだぞ。明日は、朝早いから別に朝ご飯作らなくていいからな。」

「いつ出掛けるの?」

「8時くらいだ。」

「隨分と早いね。分かった、なら、7時くらいに作っておくね。」

「ん?聞いてなかったのか?俺は、別に作らなくていいって言ったんだけど?」

「それを聞いた上で私は作ると言いました。何か問題でも?」

「………分かった。それじゃ、明日の朝ご飯、楽しみにしてるな。」

「うん。」

麗華は、満面の笑みでそう言って自分の部屋へと戻っていった。

その翌日。

麗華は、約束通りに7時に朝ごはんを作ってくれていた。

「毎朝毎朝、ありがとな。」

「も、もう、な、なに、お兄ちゃん?この頃、変だよ?」

「なんだよ、俺がお禮言ってたら変なのか?」

「そ、そういう訳じゃないけど………でも……うん……ありがと……か……えへへ」

麗華は、嬉しそうに頬を緩ませていた。

ったく、なんだかんだ、可いんだよな〜。

俺は、麗華の作ってくれた朝ごはんを食べてから朝の準備を済ませ、それが終わるのと同時に俺のスマホに知らない番號から著信が掛かった。

たぶん、お義母さんかな。

「はい、もしもし?」

「あっ、一くん?昨日優と別れたコンビニ分かるわよね?そこに迎えに行くからもう家を出てもらえるかしら?私たちももう著くから。」

「はい、分かりました。それじゃ、もう家、出ますね」

「は〜い。」

そこで通話が切れた。

俺は、それから麗華にもう出ることを伝えて家を出た。

そして、し急ぎめに歩いて昨日、優と別れたコンビニ前までやって來た。

すると、コンビニの駐車場に1臺だけ綺麗な高級車がありその前にお義父さんとお義母さんが立っていた。

2人は、俺がやってきたことに気づき手を振ってくれた。俺は、2人の傍に駆け寄った。

「す、すいません。待たせてしまって。」

「いいよ、別に。それよりも昨日は、優の買いを手伝ってくれてありがとう。」

「もう場所取りは住んであるから早く行きましょ。優の長した姿、ちゃんとこのカメラで撮るんだから。」

「あ、あんまり暴れないようにお願いしますね?」

「ほらほら、早く乗って。」

「もう出発するよ。」

「ちょっ、俺の話聞いてます!?」

2人は、俺のお願いを流して車へと乗り、俺に早く乗るように促した。俺も遅れるのは嫌だから仕方なく乗り車で何度も忠告するもそれも全て流されてしまった。

そして、結局2人は俺のお願いをまともに聞いてくれることなく學校に著いてしまった。

「それじゃ、一くん、私は車を停めに行くから先に行っててくれ。」

「私もPTAの人に挨拶しなくちゃいけないから先に行ってて。」

「え?さ、先に行っててって……」

俺が戸っているのにも関わらず2人は、去ってしまった。

「…………場所、分からないんだけど……」

俺は、初めて來た小學校に1人殘されてしまった。

これからどうしろと言うんだ。

ってか、この小學校広すぎだろ。グラウンドがどこにあるかも分からないんだけど!?

「ん?一君?」

俺がどうしようか迷っていると思いもよらない人から聲を掛けられた。

「え…………優奈?」

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