1つ目の催し、ボール當てを1発でクリアした俺たちは、矢印の示す方向に向かって走っていく。

走るといっても優に合わせているので俺はだいぶ歩幅をめて走っている。

なんか普通に走るよりもこっちの方が歩數が多いからかキツい。

「優、疲れてないか？」

「大丈夫です。これでも私、一応運は出來る方なのでまだまだけます。」

「ははっ、それは頼りがいがあるな。」

「お兄ちゃんの方こそ大丈夫ですか？」

「現役男子高校生を舐めるな。これくらい余裕だ。」

「ふふっ、さすがお兄ちゃんです。」

俺たちは、お互いまだまだ余裕だと分かったのかしペースを上げた。

そして、走ること10分弱。

次の催しものが見えてきた。

「次の催しだ。あそこに2人居るってことは1人は、もう既にクリアしたってことか。」

「次もすぐにクリアして1位の人に追いつきましょう！」

俺たちは、そう言って意気込みその催しの説明をしてくれる先生の元へと向かった。

「今回の催しは、このボールをあのネットにれてもらいます。ボールは、全部で10個あります。それを全てれたらクリアです。ですが、1つ目の催しみたいに保護者が生徒を肩車をしてボールをれるのは止です。」

ネットというのはよく運會である玉れのネットだ。久しぶりに見たけど結構な高さがある。

「準備はよろしいでしょうか？」

「はい、大丈夫です。」

「終わったら私の元へ來てください。このスタンプを押します。」

「はい、分かりました。」

「それでは頑張ってください。」

先生は、そう言って俺たちに10個のボールがったカゴを渡してくれて送り出してくれた。

俺たちは、すぐにネットの近くへ行き、ボールを持った。

「よし、それじゃ、やるか！」

「はいっ！」

そう言って俺たちは、ネットに向かってボールを投げる。

すると俺の投げたボールはネットを通り越してしまい、優の投げたボールは、ネットの縁に當たってらなかった。

「うわっ、これ、結構難しいな。」

「ですね。とにかく何回も投げて力加減を把握しましょう。」

「ああ、そうだな。」

俺たちは、そう言って何回もボールを投げた。まぐれで何回かることはあったがそれでも2、3個だ。

「仕方ない。ここはもう力技だ。何回も投げていれば必ずる。」

「確かにそうですね。それじゃ、さっそく……ふっ！」

俺と優は、両手にボールを持って投げる。らなくてもどんどん投げ続ける。

すると作戦通り、たくさん投げていると何回かはネットにっている。

そして、5分ほど投げ続けてようやく最後の1個になった。

「よしっ、これで最後だっ！」

俺が投げるともし、それがらなかった時のために優と俺はすぐに拾えるように構える。

だが、その必要はなかった。

俺の投げたボールは、綺麗にスポッとネットの中にっていった。

「よ、よしっ！った！」

「さすがです！」

「それじゃ、早いとこ、スタンプを押してもらおう。」

ここでだいぶ時間ロスをしてしまった。

俺たちは、急ぎめに先生の元へと向かった。

「はい、合格です。」

先生は、そう言うと俺の渡した紙にスタンプを押してくれた。

「それでは次も頑張ってください。」

俺と優は、先生のその言葉にはい、と返事をしてから出発したのだった。

「お兄ちゃん、私は大丈夫ですからもうしスピードを上げましょう。」

出発してから數分後のことだった。優からそんな提案をされたのは。

「大丈夫か？」

「はい、せっかくお兄ちゃんと一緒に出ている競技なんですから１位を取りたいです。」

「そっか。なら、ちょっとスピードを上げるか。」

「はいっ！」

優は、徐々にスピードを上げ始める。

俺もそれに合わせて上げていく。

今さっきよりもだいぶ早くなったからか、3つ目の催しがもう見えてきた。

「はぁはぁ………み、見えてきましたね。」

「優、本當に大丈夫か？」

優は、既に肩で息をするほど疲労していた。

「は、はい。大丈夫です。それよりも早く行きましょう。」

優は、自分が疲労していることを誤魔化すようにそんなことを言って先へと進んでいった。

俺は、し不安を抱きながら3つ目の催しの説明をしている先生の元へと向かった。