俺がお粥を食べ終わった數十分後、優奈と優が起きたらしくこちらへとやって來た。

「一くん！だ、大丈夫！？」

「お兄ちゃん！もういていいんですか！？」

2人は、俺の姿を見るなり鬼気迫る表で尋ねてきた。

俺は、そんな2人に圧倒されつつもしっかりと答えた。

「う、うん、大丈夫だよ。2人とも、心配かけてごめんね。」

俺がそう言うと2人は、安堵の息を吐いた。

「もう、本當に心配したんだから。」

「本當です。そもそもどうしてまた過去のことを知ろうと思ったんですか？こうなることは分かってましたよね？」

「うっ……ま、まぁ、々とあるんだよ。」

本人を目の前にして説明するのはし恥ずかしいので答えを濁すように答えた。

すると、しの間優にジト目で見られてしまったがすぐにため息をついていつもの雰囲気に戻った。

「まぁ、答えたくないことを無理やり聞きはしませんが……これ以上は無茶しないでください。」

「ああ、もう當分の間やめておく。」

さすがにこれからはもっと慎重に行くべきだと思っている。

「それで私たちがいない間はどんなお話をされていたんですか？」

「ん？あ、ああ……」

俺は、2人に今度みんなで料理を作ることになったと伝えた。

予想通り優は、俺と料理出來ると喜んでいる。

「優奈もいいか？俺たちの面倒を見てもらうことになるが……」

「うん、もちろん大丈夫だよ。……それに、一くんと一緒に料理してみたかったから……嬉しい。」

「っ！」

小さな聲でそう言った優奈の表はたしかに嬉しそうだった。まぁ、俺は、ドキリとさせられてしまったが。

「ふふっ、みんなの參加が決まった事だしいつしましょうか？」

「來週の土曜日がいいです！」

優が手を挙げそう言った。

「ん？確か次の土曜日って優の誕生日だったよな？」

「っ！し、知ってたんですか！？」

「お義母さんから聞いてたんだ。まぁ、優には正直凄く助けて貰ってるからな。なにか恩返しとしてプレゼント出來たらなって思って。」

「お、お兄ちゃん……嬉しいです！」

優は、瞳をキラキラと輝かせ両手をの前で組んで喜んだ。

「だからこそ、私はプレゼントとしてお兄ちゃんと一緒に料理がしたいです！」

「そ、そんなのでいいのか？」

「はい！他2人がいるのは々嫌ですが……」

優は、そう言いながらチラチラと靜香と優奈を一瞬だけ見た。

「そ、そう言うなって。きっとみんなでした方が楽しいし味しいものも作れるぞ。」

「お兄ちゃんと2人きりの方が絶対に楽しいと思うのですが……まぁ、味しいものを作れる自信はないので仕方ありません。」

俺は、優のその言葉を聞いてホッと安堵の息を吐いた。

この3人、いつ喧嘩になるか分からないからな。

「一くん……」

俺がそんなことを思っていると優奈が俺の袖を引っ張て俺の耳元に口を寄せてきて小聲で話しかけてきた。

「そろそろ帰らないと。」

優奈の手にはスマホがあり恐らく優奈のお母さんである七海さんに帰ってきなさいと言われたんだろう。

時間も21時を超えていた。

「ああ、そうだな。」

俺は、優奈に短くそう返してお義母さんたちの方を向いた。

「すいません、そろそろ俺たちは帰ります。」

「えー！？お兄ちゃん、もう帰っちゃうんですか！？」

俺の言葉にすぐに反応したのは優だった。もちろんものすごく不満たっぷりな表だった。

「あら、今日はもう遅いし泊まっていったら？」

そう提案を出してきたのはお義母さんだ。

その提案に優はうんうんと頷いている。

だが、隣にいる優奈はし困ったような表をしていた。まぁ、さすがに急に泊まりになるなんてなったら七海さんが心配するだろう。

「すいません、親に何も言ってないので急に泊まることは出來ません。」

俺は、そう言ってキッパリと斷った。

まぁ、実際俺の場合は親に今から言っても「あ、そう。」だけ言われて終わりだろうが。麗華は、絶対に怒ってくるけど。

「う〜ん……まぁ、確かに良く考えればそうね。それに一くんは今日は居心地のいいところで眠った方がいいわよね。」

「むぅ……殘念ですけどお兄ちゃんの調はものすごく心配なのでこれ以上わがままを言うのは止めておきます。」

優は、確かにすごく殘念そうな表で項垂れている。でも、ちゃんとわがままを自重してくれたからな。

「あっ！それじゃ、來週はお泊まりしていきませんか？」

「來週か………」

一応來週の予定を頭の中で考えてみるも何も思いつかないので暇だ。

「まぁ、俺は、大丈夫だけど………」

俺は、そう言いながら優奈と靜香の方を見てみる。

「私は、お母さんに事前に伝えたら大丈夫だと思う。」

「私もちゃんと連絡すればいいと思うわ。」

「なら決まりですね！」

優は、2人の答えを聞いて手をパンと叩いて嬉しそうにそう言った。

お義母さんとお義父さんも嬉しそうにしている。

「それじゃ、來週は朝早くから集まってみんなで何を作るか決めて買いなどに行きましょう！」

優は、來週のことが余程楽しみなのかもう計畫を立て始めている。

ははっ、こう見るとやっぱり小さい子どもなんだなって思う。

その後、來週の予定を軽く話した。それを終えた靜香は家の人に迎えに來てもらって帰っていった。

俺と優奈も園江さんの車で送ってもらった。

その車の中で俺と優奈はし話し明日も會うことが決まった。