《甘え上手な彼3 秋編》第23話
インターホンのモニターには、見慣れた制服姿の芹那が寫っていた。
優一はそんな芹那の姿を見て、優一は驚いた。
「な、なんであいつが俺の家を知ってるんだよ……」
優一はまだ芹那に自宅を教えた事が無かった。
しかし、インターホンのモニターには芹那が寫っており、優一はなんで家を知っているのか不思議だった。
「何のようだ?」
『あ! 優一さ~ん! 遊びに來ました、開けてしいですぅ~』
「帰れって言ったら?」
『放置プレイだと思って、いつまでもここで待ちます!』
優一は目をキラキラさせながら言う芹那を見てため息を吐き、仕方なくオートロックの鍵を開ける。
し待つと、家のチャイムが鳴った。
優一はため息を吐き、家の玄関のドアを開ける。
「來ちゃった」
「うるせぇ、何のようだ」
「ひどいですぅ~、折角遊びに來たのにぃ~」
「なんで俺の家を知ってるんだよ……」
「それはGPS……いえ、の力です!」
「おい、今GPSって言いかけたよな? 時々俺はお前が怖くなるんだが……」
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優一は仕方なく家の中に芹那をれる。
「お邪魔しまーす!」
「ホントに邪魔だから、さっさと帰れよ。俺は明日から修學旅行なんだよ」
「だから來たんじゃないですか! 四日間も會えないですよ?」
「俺は別に気にしねーし」
「ひどいです!」
芹那をリビングのソファーに座らせ、優一はお茶を出す。
芹那の隣に優一も腰を下ろし、お茶を飲み始める。
すると芹那が驚いた様子で優一を見ていた。
そんな視線に気がついた優一は、芹那に尋ねる。
「どうかしたか?」
「え……あ、いや……隣に座るんですね……」
「ん? 何か問題か?」
「いえ、全然問題無いです! ただ……前なら隣に座ってくれなかっただろうなって……」
顔を赤らめながらそう言う芹那に、優一は思わずドキッとする。
「お、俺の家なんだ……どこに座ったって俺の勝手だろ……」
「そ、そう何ですけど……優一さんから近づいてこられるのは……凄くドキドキします……」
優一はそんな芹那の反応が素直に可いと思ってしまい、思わず顔を反らして顔に手を當てる。
「そ、そんな事より、マジで何しに來たんだよ」
「よ、四日間も優一さんに會えないと思ったら……來ちゃってました」
「そんな理由かよ……電話でも何でもすれば良いだろ?」
「で、でも……會えないのは嫌ですぅ……」
優一は頬を赤く染めながら、の子らしい反応をする芹那にドキドキしっぱなしだった。
なんで今日に限って、いつものあの変態発言が出ないのかと、逆に不安になってしまう。
「あぁ……わかったから……仕方ねーな……」
「じゃ、じゃあ……もっとくっついても良いですか?」
「好きにしろ……」
「じゃ、じゃぁ……えい」
芹那は優一の腕に抱きつき、優一の顔を見る。
優一はそんな芹那から顔を反らし、赤くなった顔を隠す。
そんな優一の心を察してか、からかうように優一に尋ねる。
「あれぇ~なんで顔を反らすんですかぁ~?」
「う、うるせぇ! 黙ってろ!」
「そんな事言ってるとぉ……もっとくっついちゃいますよ~」
「おいこら! あんまりくっつくな!」
「良いじゃないですかぁ~、嬉しいくせにぃ~」
調子に乗り始めた芹那、優一はそんな芹那の頭をチョップする。
「痛い!!」
「あんま調子乗んな!」
優一はそう言って立ち上がり、自分の部屋に戻り部屋著に著替えを始める。
「はぁ……明日の準備もあるっていうのに……」
ワイシャツをぎ、著に手を掛けた瞬間、優一は誰かの視線に気がつく。
なんだろうと思い、優一は後ろを振り向くとそこにはスマホのカメラを構えた芹那がドアの前でしゃがんで見ていた。
「お、おきになさらずに!!」
「気にするわ! 出て行け!!」
「やん!」
優一は芹那を追い出し、著替えを再開する。
なんで芹那はいつもこんなじなのだろうかと考えながら、優一はため息を吐きつつ著替えを終えてリビングに戻る。
「たく……ん? 何見てるんだ?」
「あ、優一さん。これ落ちてましたけど、なんですか?」
リビングに戻ると芹那が茶い封筒を持っていた。
優一はその封筒を見た瞬間、一気にの気が引くのをじた。
芹那が持っている茶い封筒の中には、優一がこの前購した寫真がっていたからだ。
なんでリビングにそんなが落ちているのか、優一は疑問だったが、今はそんな事よりも芹那にバレないように茶封筒を奪還する事だった。
「な、なんでもねぇよ……良いから返せ」
「そうですか? なんかってますけど?」
「い、いいから返せ」
「なんかいっぱいってますね? 中を見ても良いですか?」
「か、勝手に見るな! 良いから返せ!!」
優一は必死になり、思わず大きな聲を出す。
「そ、そんなに怒らなくても……」
芹那は怒られたと勘違いをし、しゅんとなってしまう。
優一は、そんな芹那を見て、しまったと思い直ぐさま芹那に謝罪する。
「いや、すまん……別に怒っているわけではないんだ……」
「いえ、すみません……あと、怒鳴られた時し興しました」
「謝った俺が馬鹿だったわ……はぁ……良いから返せよ」
「はーい。仕方ないですねぇ……」
「なんで仕方ないんだよ……」
芹那はそう言うと、茶封筒を優一に渡そうとする。
しかし、優一は手をらせ茶封筒を床に落としてしまった。
「あ……」
「あ、落ちちゃいました……ね?」
床に落ちた茶封筒から、芹那の寫真が床に散らばる。
優一は一気に顔が青ざめるのをじ、芹那は寫真を拾いながら、茶封筒の中がすべて自分の寫真な事に気がつく。
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