《甘え上手な彼3 秋編》第24話
「ゆ、優一さん? こ、これは?」
「こ、これはだな……夢だ!」
突然のアクシデントに優一は混し、訳のわからないことを言ってしまう。
しかし、芹那にはそんな聲も屆いておらず、頬を赤く染めながら、複數の自分の寫真を見ていた。
「あ、あの……これって……私ですよね?」
「気のせいだ……」
「いや、でも私ですよね?」
「違う」
「優一さん、ちょっとそこに正座して下さい」
「いや……でも……」
「良いから、正座して下さい」
「………はい」
優一は芹那に強く言われ、その場に正座する。
芹那は優一の前に仁王立ちし、寫真を一枚一枚確認する。
「優一さん」
「はい……」
「これって裏寫真部が販売している寫真ですよね?」
「はい……」
「なんで私の寫真を買ってるんですか?」
「そ、それはだな……」
優一は冷や汗を掻きながら、芹那の顔を見れずに俯いたまま黙り込む。
優一の格上、芹那の寫真を他の奴渡したくなかったから、などとは言えるはずも無く。
どうやったらこの狀況下をすることが出來るかを必死に考えていた。
「そ、それは……俺は買った訳じゃねーよ……ほ、他の奴が落としたのを俺が拾ったんだ……」
「そ、そうですか……じゃあ、なんで封筒に那須優一専用って書いてあるんですか?」
恐らく寫真部の奴が忘れないようにであろう、茶封筒の下の方には小さく優一の名前が書いてあった。
「そ、それは……」
「正直に言って下さい! その……もう……人同士なんですから……」
優一はこれ以上は何を言っても信じて貰えないと思い、正直に訳を話し始める。
「あぁ……あれだ……なんか、ムカつくんだよ……他の奴がお前の寫真持ってるのが………だから……その……俺が買ってただけだ……文句あるかよ!」
若干逆ギレ気味にそういう優一、しかし顔は耳まで真っ赤で、いまだに芹那の顔を見れない。
「な、なななな! なんですかそれ! ゆ、優一さん……わ、私の事好きすぎませんか!?」
「ば、ばか! そんなんじゃねーよ!! 自意識過剰だっつの!!」
「いやいや! 確定じゃないですか!! こんなに私の寫真買って……実が居るんですから、本人を見ればいいじゃないですか!! この寫真でどんないやらしい事を想像したんですか!!」
「しねぇーよ馬鹿!!」
「寫真なんかよりも! 私に何かすれば良いじゃないですか!! ほら!!」
「馬鹿! ワイシャツをごうとするな!!」
「あうっ! 痛いです……」
優一は、服をぎ始める芹那の頭にチョップする。
芹那は頭を抑え涙目で優一を見る。
優一は寫真を奪い取り、ポケットにれる。
「たく……もう帰れよ……」
「うぅ~……なんかされてるって知ったら、ますます帰りたくなくなりました……」
「帰れ! 俺は明日から修學旅行なんだよ!」
「優一さんがいけないんですよ!! 変なところでツンデレなんですから……」
「ツンデレじゃねーよ!!」
芹那は頬を膨らませて優一にそうい言う。
いい加減に帰ってくれと思いながら、優一はすっかり疲れ切っていた。
そんな優一とは対照的に、先ほどよりもテンションの高い芹那は何かをひらめき、優一に言う。
「あ、そうだ! 私が今日ここに泊まれば良いんですよ!! そうすれば、一緒に居られます!」
「アホか!」
「あうっ! また叩いたぁ~」
「何回も言ってるだろ! 俺は明日から修學旅行なんだよ!」
「だから、四日間寂しくないように、私がここに泊まるんです!」
「俺が寂しがってるみたいに言うな!」
「あうっ! 叩きすぎです!」
涙目で訴える芹那。
優一はため息を一つ吐き、芹那を抱きしめる。
「え、えぇぇ!?」
「これで……許せよ」
優一はそう言って芹那を強く抱きしめると、芹那の頭を優しくでる。
芹那は顔を真っ赤にさせ言葉を失い、優一も自分のやっている事が恥ずかしくなり、
顔を赤らめる。
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