《甘え上手な彼3 秋編》第51話

「なんだこれ……」

「文章にすらなってねーな」

「でも、時間と場所はハッキリしてるな」

高志と優一は怪しいメモ紙を見ながら不信そう表を浮かべる。

誰からなのか……。

高志は気になるのと同時に、得たいのしれない呼び出しにかなり戸っていた。

「え? これ行かなきゃだめ?」

「ダメって事はないが……」

「待ってる誰かは居るよね」

「確かにそうだけど……なんか怖い……優一付いて來てくれよ……」

「はぁ? 俺だって行きたくねーよ」

とは言った優一だったが、結局高志に負けて一緒に旅館の中庭に來ていた。

優一は近くのに隠れ高志の様子を覗き見ていた。 し早く來てしまった高志、し不安だった。

の子からの呼び出しだったら‥‥紗彌が怒るよなぁ‥‥」

子からの呼び出しであるなら、紗彌がどこかで見ていないかが心配だった。

誤解されたら、また紗彌を不安にしてしまう。

高志はもう二度とそんな事をしたくはなかった。

「まぁ……男からの呼び出しって事はないと思うが」

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男からの呼び出しなら、自分に恨みを持った男が、俺をボコボコにしようとしているのではないかと考える高志。

紗彌と付き合い始めてから、たまに地味な嫌がらせをされる事があった高志。

嫌がらせと言っても、本當に可いもので、下駄箱に不幸の手紙をれられたり、わざとぶつかられたりだったので、高志はあまり気にしていなかった。

そんな事を考えていると、あの手紙の主が高志の反対方向から現れた。

「あれ? なんだ倉島じゃないか」

「やぁ、高志」

そう言いながらやってきたのは、友人の倉島だった。 高志は一気に張の糸がほどけ、安堵の表を浮かべながら倉島に尋ねる。

「なんだよ、呼び出したのってお前か? こんな周りくどいことしなくても、普通に電話すりゃ良いのによ」

「そうなんだけどね……ちょっと大切な話しがあるんだ」

「どうした? なんかあったのか?」

「あぁ、凄く重要な事だよ……」

「由華ぁ~」

紗彌は飲みを買いに行って戻ってこない、由華を探していた。

泉の告白の件で悩んでいた事もあり、由華が悩んでいた事を知っている紗彌は、なんだか心配になってしまい、居ても立ってもいられず、こうして旅館を探していた。

夜と言うこともあり、そこまで聲は出さずに、紗彌は由華を探す。

「どこに行ったんだか……それにしても、高志からメッセージの返信來ないなぁ……」

紗彌はスマホの畫面を見て、高志からの新著メッセージが無いかを確認するが、殘念ながらメッセージは無い。

フラフラしながら旅館を歩いていると、自販機の前のベンチで膝を抱える由華を見つけた。

「由華」

「………」

「どうしたの?」

いつも元気な由華の様子がおかしい。

紗彌はそんな由華の隣に座り、由華の顔をのぞき込む。

「紗彌……」

「どうしたの?」

「私さ……泉君を傷つけちゃったよね……」

「え?」

「告白を斷って……勝手に意識して……最低だよね……私」

「……何かあった?」

紗彌は由華に優しく尋ねる。

「泉君が……告白を無しにしてしいって……」

「え? どう言うこと?」

華は紗彌に泉から言われた事を話す。

「そっか……」

「私……泉君を傷つけちゃったよね……私の勝手な理由で……」

なんてそんなものだと思うよ」

「だけど……なんでだろう……泉君のあの顔を思い出すと……ここら辺が苦しくなる……」

そう言うって由華は自分のを摑む。

華のそんな言葉に、由華はあることに気がつく。

「由華……それって……」

「何?」

「本當に好きじゃ無いの? 泉君のこと……」

「え……」

紗彌からそう言われ、由華改めて考える。

なぜ泉を振ったのか、そしてなぜ泉と付き合えなかったのかを……。

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