《擔任がやたらくっついてくるんだが……》初めてのメイド
「それでは……文化祭の出しはメイド喫茶になりました。皆さん、明日から準備にるので……頑張りましょう」
何故だろう……新井先生の発言の後、驚くほどに皆が一致団結して、すんなりメイド喫茶に決まってしまった。どんだけ先生のメイド姿が見たかったんだ……。
ちなみに、新井先生は後で補習室行きが決定している。副擔任が補習室に呼び出されるのを見るのは、多分最初で最後の経験だと思う。
そして、さっきから……
「…………」
先生がチラチラこっちを見てくる!!
もしかして……実は凄く怒ってるのだろうか?その涼しげな表からでも、視線に何かが含まれているのはわかる。
ていうか、言ったのは新井先生だけど……いや、それでも怖い。
幸いなのは、この後の授業に現代文が含まれていないことだった。
*******
「よ、四九……五、十!!」
力盡きた僕は、そのまま床に倒れ込んでしまう。や、やっと……腕立て伏せ五十回できた……。
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最近、小説の登場人の影響をけ、を鍛え始めたけど、やっぱり……き、きつい……。
思春期なら男問わず経験があるはずなんだ、こういうの……いつまで続くかわからないけど。
あの後、ホームルームもつつがなく終え、追加で呼び出されることもなく、學校から出られたけど、やけにの中がざわざわしている。
何かが起こる。そんな気がしていた。し大袈裟だけど。
そこで狙い澄ましたかのように攜帯が震え出す…………やっぱり來た。
僕は急いでメールを開いた。
「こ、これは……」
畫面を見る前から予測はついていた。ついていたけど……當たっていたのは差出人だけで、文面は想像の斜め上をいっていた。
その容とは……
『ご主人様……はやく帰ってきてください』
な、何でしょうか、これは……!いや、本當に!
メイドのつもりだろうか……でもこれは、なんか違うような……。
そこで、また攜帯が震えた。こ、今度は何が……
『今から私の家に來てください』
送り直した!?
さっきのメールをなかったことにしたいのだろうか。先程の文章とは違う、いつも通りの先生からの文章だ。
僕は慌てて支度をすませ、家を出た。
*******
「お帰りなさいませ。ご主人様」
「…………先生!?」
玄関の扉を開くと、そこにはメイド姿で恭しく頭を下げる先生がいた。
髪型も眼鏡も変わっていないのに、スーツからメイド服に変わるだけで……こ、ここまで……。
いや、そうじゃなくて!
「あの……先生、どうしたんですか?いきなりメイド服なんて……」
「さっき補習室で新井先生が言ってたわ。君が私のメイド姿を見たがってるって」
「…………」
新井先生……グッジョ……いや、何言ってるんですか……。
「……違うの?」
「いや、その……見たいのは見たいんですけど、そんな発言はしていないというか、何というか……」
「見たいのね」
「…………」
先生の中で、僕はメイド好きになってしまった。何てこったい。
何が厄介って、あながち否定できないところだ。むしろ事実といっていい。
「一応聞いておきたいのだけれど、淺野君は何故メイドが好きなの?」
「理由、ですか……」
「君はの子に奉仕してもらいたいの?それとも、ただ単純にこの服が好きなのかしら?」
「あー、どっちも……ですかね」
「なるほど。新井先生の言った通りね」
「…………」
新井先生、何を言ったんですか!?滅茶苦茶気になるんですけど!!
心あたふたしていると、先生の目のが変わった。
「それにしても……最近やけに新井先生と仲が良いわね」
「いえ、そうですかね……新井先生は割りと最初からああいう接し方のような……」
「……侮れないわね。燈臺もと暗しとはよく言ったものだわ」
「先生?」
「大丈夫よ。ただの獨り言だから」
先生が距離を詰め、僕の肩に手を置き、至近距離で見つめてくる。
鼻先を微かに吐息がくすぐり、こそばゆい気持ちになるけど、やはり高鳴る鼓には勝たない。
黒い瞳の奧にある何かを見つけたくなり、しばらくの間そうしていたら、先生は僕の手をつまむようにそっと摑んだ。
「え、えっと……」
「……さあ、上がって。早速始めましょう」
「……え?な、何をですか?」
「私はメイドをやるのは初めてだから、君を相手に練習しようと思って。もしかして、予定があった?」
「それは大丈夫ですけど……それより僕もご主人様はやったことないんですけど……」
「じゃあ、お互いに初めて同士だからバランスがいいわ」
「はあ……」
そういうものかな……?よくわからないけど……。
考えていると、先生は俯き、何やらブツブツと呟き始めた。
「……初めての……共同、作業……うん、いい」
「あの……先生?」
「……何でもないわ。さあ、始めましょう。文化祭をしでもいいものにするために、できる限りのことをしましょう」
「で、でも文化祭の準備は明日からじゃ……」
「…………」
僕の言葉を聞いた先生は、の前で両手を合わせ、ぎゅっと目を閉じ俯いた。
「……ご主人様……お願い」
「…………はい」
メイドとは違う気がする。でも當たり前のように頷いてしまう。
いや、だって……斷れるわけがない。
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