《ボクの彼は頭がおかしい。》夏休み
「…………あとは、出校日を忘れないこと。以上。」
擔任の話が終わった。
同時に一學期も終了する。
「やったー!早瀬くん、今日はどこ行く?」
すぐ隣で五月が歓聲を上げた。
ここは君のクラスではないはずなんだけど。
どうしてここにいるの?
午後2時。
いったん家に帰り、それから駅に再集合。
彼の格好を見て一言。
「よく似合ってるよ」
なぜだか今日の五月は、いつもよりもお灑落に見えた。
流行を押さえつつ、自の個も損なわれていない上品な服裝。
左右に広がるショートカット。
そして、目眩がしそうなほどに魅力的な笑顔。
世界の中心はきっと君なのだと、僕は思う。
數10分後。
大型のショッピングモールに到著した。
とても、とても人が多い。
彼が見たいと言ったところを、順に回っていく。
服屋。
恥ずかしいのなんのって。
用の服しか置いていないし、あたり一面ピンクだし、客は若いの子ばかりだし。
逃げたかったけれど、彼が僕の腕に絡み付いているのでそうもいかない。
「どういうの著けてほしい?やっぱり黒?それとも清純派っぽく白?」
「……」
「答えてくれるまでここから離れないよ?」
「黒で」
「ンフッ。りょーかい」
下著の話です。
今なら本當に顔から火が出そうな気がします。
楽屋。
ギターを手に取る五月。
君の長(たぶん160前後)には、それは大きすぎる。
でも逆に、それがカッコよく見えたり。
「これしい。買って!」
「いや無理」
「5000円分はわたしが出すから。お願い」
「あとの50000円は僕が出せと?」
彼が舌をだして笑った。憎たらしい可さ。
「バンドメンバーは集まった?」
ちょっと聞いてみる。
「うん、あとギターだけ」
正直驚いた。
手が早い。
本屋。
五月は僕を置いて、ふらふらと奧のほうに消えていった。
特にすることもないので、近くにあった『1Q84』を読み始める。
1時間が経った。
探すか。
すぐに見つかった。
彼は料理本を真剣に読んでいた。
もちろん買ってあげた。
ゲーセン。
久しぶりにプリクラを撮った。
「早瀬くん、1つも目線が合ってないんだけど」
「君だって橫顔しか寫ってないじゃないか」
「だってずっと早瀬くん見てたんだもん」
「知ってる。僕も五月見てたから」
あまーい。
帰り道。
「今日はありがとう。はいこれ」
彼が僕に、封筒を差し出した。
なんだろう。
ちょっとドキドキする。
期待にを躍らせながら、封筒の中の白い紙を取り出した。
……。
「なにこれ」
「えっとね、この夏にしたい100のことをまとめてみたの。大変だろうけどよろしくお願いします」
リストの上の方だけさっと目を通して、思わず苦笑い。
・オリジナルのかき氷を開発して早瀬くんのズボンに詰める
・キックボクシングジムに通う
・火星人を探してみる。ついでにビッグフットとネッシーも
…やれやれ。
忙しい夏休みになりそうだ。
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