《ボクの彼は頭がおかしい。》彼のいない1日
朝の六時に起床。
さて、何をしようか。
五月は昨日の早朝から茶道部のメンバーと外泊中。
久々の、一人の時間だ。
読みかけていた『鍵のかかった部屋』を読破した。
オースター、嫌いではない。
ここで時計を確認する。
まだ、十時か。
『ローマの休日』を見た。
すでに60回は見ている。
僕はオードリー・ヘプバーンのファン。
『初』
『麗しのサブリナ』
『晝下がりの事』
『ティファニーで朝食を』
『噂の二人』
『シャレード』
『おしゃれ泥棒』
『暗くなるまで待って』
『いつも2人で』
どれも好きな映畫だ。
彼はとてもしい。
そのしさは、五月と並ぶほどである。
時刻は十二時し前。
晝食をとりながら、もう一本映畫を見た。
『スナッチ』
ガイ・リッチー監督。
なかなか面白い。
まだ二時。
東京事変の『落日』を一時間ほどリピートしながらソファに寢転がっていると、大雪くんからメールがきた。
バンドの練習をしよう、とのこと。
他にする事も無いので行くことにする。
程なくスタジオに到著。
五月が作詞・作曲をした『彼岸花』という曲を練習する。
この曲は激しいロック調で、素人が作ったとは思えないほどの完度を保持している。
「お前、さっきから同じとこばっかミスしてんじゃねぇかよ!」
ギター擔當の牛くんが突っ掛かってきた。
やれやれ。
「人のこと注意する前にチャック閉めたらどうですか?」
僕が來た時から全開だ。
殘念なイケメン。
それに僕は、まだ一度もミスしていない。
「早瀬テメェ!」
真っ赤な牛くん。
こっちに向かってドスドス歩いてくる。
そんな僕らの間に慌てて割ってるのが、ドラムの大雪くん。
牛くんを必死になだめ、なんとか練習を再開。
こんな流れが、先ほどから何度も何度も繰り返されている。
もちろん、その間も仙人くんは無言のままだ。
黙々とベースを弾いている。
スタジオのお兄さん方が言うには、彼のベース技はプロレベルなんだそうだ。
ふつうにスゴイと思う。
午後七時までみっちり練習し、その日は解散となった。
『彼岸花』
完は近い。
一人で行く帰り道。
……。
思いもよらず、五月の聲が聞きたくなった。
と、思った瞬間には電話をかけていた。
呼び出し音が鳴る。
昨日から數えると、もう二日間彼に會っていない。
二日間。
短いようで、とても長い。
呼び出し音は鳴り続けている。
……出ない。
仕方ないか。
電話を切った。
茶道部の友人らと楽しくやっているのだろう。
明日には會えるはず。
だからあと一晩我慢すればいい。
そう自分に言い聞かせ、僕は帰宅を急いだ。
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