《ボクの彼は頭がおかしい。》自由研究

「自由研究の宿題は結局なに出したの?」

「これ」

そう言って彼が取り出したのは、なんだかよくわからないシールをった扇風機でした。

夏休み最終日まで何も取り掛かっていなかった彼

なんだこれ。

「え?買ってシールっただけ?」

「まさか。これは二通りの方法で使えてね。暑いときに涼むのはもちろん、なんと新世代の傘としての機能もあるんです!」

「ん?」

「とりあえず今雨降ってるみたいだから試しておいでよ早瀬くん」

言われるがままに外に出て、五月から渡された新世代傘をタケコプターみたいに頭の上に載せて電源をれる。

これで雨風を跳ね返すことが本當にできるのか?

ぶいーん。

「…いや、無理じゃん」

「うん、まだ試作段階だからね」

びしょ濡れになるぼくを見つめる彼は、ばっちり舊世代傘をさしていた。

ってかこれで宿題OKなの?人ずるくない?

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