《ボクの彼は頭がおかしい。》外國

「エキマエ、ドコデスか?」

五月と町を歩いていると、知らない外國人に話しかけられた。

どうやら駅の場所が分からずに困っているらしい。

「ココから、マッスグ、マッスグイケバイイんデスよ」

なぜかカタコト日本語で答える五月。

…馬鹿か。

「Oh!But,ヨクワカラナイのでチョット案してもらってもヨロシイデスカ?」

「Sure!」

流暢なアクセントで答える五月。

…かっこいい。

で、3人で駅に行った。

「アリガトゴザイマシタ」と、外國人さん。

「いいえ、どういたしまして」

そうして帰ろうとする。

しかしすぐにひき止められる。

「…アノ、ジツハワタシ、ナイショなんデスけど、アメリカのプリンスなんデス」

「へ?」

「はい?」

「お忍び訪問、キタデス」

「うわお、それはスゴい!」

大興の五月。

…馬鹿か。

ちょっと冷靜に考えてみたら分かることだけど、アメリカのプリンスがこんなところでウロウロしてるわけないでしょ。

そもそもアメリカに王室制度なんてあるの?ないよね。

「アナタ、トテモビューティフル!ワタシとオデカケしませんか?」

「わたしなんかでいいんですか!?ねぇ、スゴいよ早瀬くん!王子様に町を案できるなんて!」

大喜びの五月。

あのね五月、これただのナンパだから。

新手のナンパだから。

ってか彼氏が橫にいるのにナンパするなよ。

あ、彼氏に見られてないって事ですね、分かります。

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