《ボクの彼は頭がおかしい。》統治

晝休み。

五月がぞろぞろとの子たちを引き連れて教室にってきた。

よく見るとそのの子たち、王こと藤堂さん(藤堂さんこと王?)の側近たちである。

しかし肝心の王様がいらっしゃらない。

「どうなってるんですか?」と、僕は五月に尋ねた。

「今日ね、沙紀が學校休んでるんだ。だから代わりに、今日一日わたしがボスなんだって」

気ダルそうに言う五月。

「へぇ。じゃあ、今日はこの人たちと晝ごはん食べるの?」

「うん、そうみたい。ついて來なくてイイよって言ったんだけど、そういうわけにもいかないみたいで」

なるほどね。

かくして僕と五月、それからよく知らない十人ぐらいの側近さん方との晝食會が幕をあけた。

「三組の岡崎と四組の田島が付き合い始めたらしいですよ」

「八組の江口が沙紀様の口を言っていたみたいです」

「昨日太田カップルが別れました。男が浮気したのが原因です。のほうからの依頼で、男のほうはとりあえず締め上げときましたが、まだ何か追加制裁しますか?」

「1年の鈴木晴香ってやつが調子に乗ってるって噂ですね。どうやって潰しましょう?」

「教頭先生が沙紀様の助言をしがっているみたいです」

次々に報告をしてくる側近さんたち。

どうでもいいわ、マジで。

(いや、最後のやつは普通に凄いと思ったけど)

一通りの話が終わると、五月が口を開いた。

「とりあえず、太田カップルのの子呼んできて」

あれ、五月さん。

窓の外を眺めて聞き流してるように見えてたのに。

ちゃんと話聞いてたんですね。

數分後。

元太田カップルのの子が連れてこられた。

「わたし、この子と一緒に太田くんのとこ行ってくる。じゃ、あとはよろしく早瀬くん」

そう言って元太田(以下略)と五月は去っていった。

殘されたのは、10人の邪悪な魔と、純粋に見えて実はそうでもないただの人間、僕。

もちろんボコボコにされました(神的に)。

そして、太田カップルはその日のうちに復活したらしい。

五月可い。

あ、間違えた。

五月すごい。

(可いっていうこと自は間違いではなく真実そのものです)

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