《キミと紡ぐ【BL編】》第3話
「公立に落ちるのも『でしょうね』なら、私立だろ。私立は面接あるぞ。今から敬語を練習しておかないと、本番でボロボロだ」
「私立もけない。就職するってば」
本気であるのはさすがに予想外だったのか、檜山は左手からこめかみを剝がし、俺を見つめる。
左手の薬指では、指がっていた。
「なぁ、先生。どーして結婚したの?」
「何?」
「結婚なんて――…」
――ロクなもんじゃない。
世間で一流と呼ばれる企業に勤める父親は、世間ばかりを気にして。
元教師だった母親は、いつまで教師だった過去に縋っているのか。自分の息子が英語ができない事をけれられずにいた。
「ねぇ、なんで?」
重ねて問えば、しばらく考えた檜山が「そういう時期だったんだよ」と肩を竦める。
「私もいい歳だったし」
「まだ29じゃん」
「まだ15の君に言われたくないよ」
俺の擔任である時にわざわざしなくてもいいのに、と思う。
それも、同じ中學の教師と。
俺にとっては、最悪の組み合わせだった。
さて、と檜山が腕時計を見る。
そろそろ次の生徒の時間なのだろう。
俺にとって彼は特別でも。彼にとって俺は、自分がけ持つクラスの『ただの生徒の1人』だった。
不器用な愛し方
あることがきっかけで幼馴染に逆らえなくなった亜衣。 本音を言えないまま一線を越え、捻れて拗れて2人はどこに辿り著く? シリアスでちょっと切ない初戀物語。 2022年10月15日更新で完結。 長いお話にお付き合い下さったみなさま、ありがとうございました。 また、違うお話でお會いできることを願って……感謝。
8 159貴方を知りたい//BoysLove
これはどこかで小さく咲いている、可憐な花達の物語。 とある生徒と教師は戀という道の上を彷徨う。 「好き」「もっと」「貴方を、知りたい。」
8 104Waving Life ~波瀾萬丈の日常~
※題名を変更しました。 主人公、蔭山 剣也(かげやま けんや)が多くのヒロインと引き起こす、波亂萬丈の青春ラブコメディー。 岸川 蘭華(きしかわ らんか)は、いつも一緒に遊んでいた幼馴染。 皆田 絵里(みなだ えり)は、実は小學校時代に不良の自分を救ってくれた恩人。 そんな2人から入學して僅かの間に告白される。 そして更に、蘭華は留學することになり更なる問題に直面する。 その他沢山の問題にぶつかっても挫けずに頑張る主人公やヒロイン達に注目! 多くのヒロインと関わることで、主人公の感情は変化していく! 戀愛もの好き必見‼︎ ジャンル別日間最高19位、週間65位の作品です。
8 197乙女ゲームの悪役令嬢になったから、ヒロインと距離を置いて破滅フラグを回避しようと思ったら……なぜか攻略対象が私に夢中なんですけど!?
「イザベラ、お前との婚約を破棄する!」「はい?」悪役令嬢のイザベラは、婚約者のエドワード王子から婚約の破棄を言い渡されてしまった。男爵家令嬢のアリシアとの真実の愛に目覚めたという理由でだ。さらには義弟のフレッド、騎士見習いのカイン、氷魔法士のオスカーまでもがエドワード王子に同調し、イザベラを責める。そして正義感が暴走した彼らにより、イザベラは殺害されてしまった。「……はっ! ここは……」イザベラが次に目覚めたとき、彼女は七歳に若返っていた。そして、この世界が乙女ゲームだということに気づく。予知夢で見た十年後のバッドエンドを回避するため、七歳の彼女は動き出すのであった。
8 91【完結】悪女と呼ばれたもと王妃はもう戀愛も結婚もコリゴリなのです
ガーディアン王國は滅びた。 王妃ファビアのせいで。 王妃として贅の限りを盡くし、國の財を使い果たし、大國であるミルアー帝國に滅ぼされ、愛する夫であるレイナルド王はファビアの目の前で処刑された。 一度もファビアを愛することのなかったレイナルド。 そしてファビアもその後毒に倒れる。 後悔ばかりが押し寄せる死の淵でファビアはひたすら國民に詫びることしかできなかった。 なのに… あら? 何かおかしな女神が、おかしなことを言ってる? なんですって? もう一度人生やり直せですって? こうしてファビアの第二の人生が幕開けた。 今度こそ失敗しないんだから! ✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎ ブクマ、★、いいね、感想、ありがとうございます! 勵みにして頑張ります! 誤字脫字の報告もありがとうございます。 ご指摘いただきとてもありがたく思ってます。 2022/9/15 epsode1 〜婚約編 完結しました。 2022/10/1〜 episode 2〜結婚編 始めました。 2022/11/13 後少しで完結です。 公開予約で全部書き終えてます。 2022/11/22 完結しました。 ありがとうございます、 2022/11/25 完結してからたくさんの方に読んでいただきありがとうございます。びっくりしてます。 誤字脫字の訂正。ありがたいです。 自分の文章能力が…(~_~;) いろいろ勉強になります。
8 56自稱空気の読める令嬢は義兄の溺愛を全力で受け流す(電子書籍化進行中)
ただいま、電子書籍化進行中です。 加筆修正をして、ラストや途中エピソードなど、少し違う話になっていきます。 なろう版はなろう版で完結まで走りぬきますので、どうぞよろしくお願い致します。 「空気を読める女になりなさい」という祖母の教えを守って生きる令嬢チェルシー。祖母も両親も亡くなり天涯孤獨となった途端、遠い親戚だという男爵一家が現れて家を乗っ取られ、名前さえ奪われてしまう。孤児院に逃げたチェルシーの前に現れたのは、真の親戚だった。 優しい義両親につれられて向かった伯爵家で待っていたのは思春期を迎えた義兄。最初に冷たくされて空気を読んだチェルシーは、彼とはなるべくかかわらないように頑張ろうとするが、何故か婚約してしまい……? 「怪我をしたのか? 治療を……」 「あ、大丈夫です!」 「學園で苛められていると聞いた。俺がなんとかして……」 「大丈夫ですよ~」 「男共に付け狙われているようだな、俺が……」 「大・丈・夫、ですよーーーっ!!」 「聞けよ!兄の話を!!」 「大丈夫です!安心してください!ご迷惑はかけませんので!」 思春期を終えた義兄の溺愛をぶっちぎって、空気を読む令嬢は強かに生きていく! いつものコメディです。 軽い気持ちでお読みください。
8 161