《キミと紡ぐ【BL編】》第10話
「さぁ、菅田。これで見るのは私だけなんだから、何か言葉を書いてくれよ」
すぐ消すから、と笑いを含んだ聲で言う。
機の1つに腰掛け、本格的に待つ勢を取った檜山に、渋々席を立った。
「――なぁ先生。俺が生徒じゃなくなって……また、會えたら。そん時は聞かしてくれる? 今の答え」
檜山の答えを待たずに、黒板の前まで歩いて行って、チョークを持つ。
『あなたに、また會いたい。』
空いてる場所に、それだけを書いた。
俺が無言で機に戻ると、カシャ、と音がする。見ると、檜山が黒板をスマホで撮っていた。
「あっ。――きったねぇー」
すぐ消すっつったのに、と言えば、フフンと笑った檜山が「消すよぉー」と黒板消しを手に持つ。
その手が、1つ1つ。全ての言葉を丁寧に消していくのを、ただ眺めた。
教室の鍵をかける檜山と共に、廊下に出る。
「先生、々とありがとう」
それ伝えたくて殘ってたんだった、と言えば、檜山は微笑み、右手を差し出した。
「いつか――また會おう。菅田」
右手なのが當たり前でも、それが指のはまる左手でなかった事が、嬉しかった。
パンッ! と。右手で檜山の掌を叩く。
「…………。ここは普通、握手だろう」
不満げな檜山に、「握手はまた、會えた時に」と笑って背を向けた。
あなたの手の溫もりも、伝わらない程の、一瞬のれ合い――。
けれど右手は、これ以上ない程に熱を持っていた。
なぁ、先生。
また、會えた時。ノロケを聞かせてくれ。
「結婚して良かった」
と。俺の好きなあの笑顔を見せてくれ。
あなたは、俺の希。
いつか、また、あなたに――。
          
売れ殘り同士、結婚します!
高校の卒業式の日、売り言葉に買い言葉でとある約束をした。 それは、三十歳になってもお互いフリーだったら、売れ殘り同士結婚すること。 あんなのただの口約束で、まさか本気だなんて思っていなかったのに。 十二年後。三十歳を迎えた私が再會した彼は。 「あの時の約束、実現してみねぇ?」 ──そう言って、私にキスをした。
8 171とても人気ある生徒會長の姉は、ブラコン過ぎてヤバイ(暴走気味)
俺の義姉は生徒會長をしている。 容姿もよく、スポーツも勉強も出來るので全校生徒の憧れの的となっていた。だが、唯一とても殘念なところがあった。義姉がとてもブラコンなところだった。 「和樹ー!一緒の布団で寢ない?」 「ちょ!姉さん!わかった!分かったから抱きつかないで!」 6月21日 ジャンル別日間ランキング2位にランクインしました! 6月24日 ジャンル別週間ランキング4位にランクインしました! 7月27日に9話をかなり改変しました
8 162お願いだから別れて下さい!
俺、佐藤大雅(さとうたいが)は高校生になり、初めての彼女が出來た。 だけど、それは好きだからという訳ではなく 無理矢理だ。 俺には、他に好きな人がいる。 だから 「お願いだから別れて下さい!」
8 103女であり男でもある私は復讐をしていきます
容姿端麗、文武両道な伯爵令嬢シトラル・サランバールは國の次期権力者達の嫉妬を買い、15歳の時無実の罪で殺されてしまう。 その後、神と名乗る少年に出會い神に選ばれ、加護を貰っている同い年の子に転生(?)する。 転生した子は男の姿にも女の姿にもなれる體質に強力な魅了魔法と光魔法を持って生まれていた。 その力を使い、無実の罪でシトラルを殺した人たちに復讐をしていくことを決意する 今度こそ最愛の人と幸せな人生を!! 初めて書いた作品なのでまだまだ下手なところは沢山あると思いますが、アドバイスやフォローをしていただけるとありがたいです!
8 134男嫌いの悪役令嬢はイケメン悪魔と契約し攻略対象から逃げ切ります
男嫌いの侯爵家令嬢とイケメン天然ピュアな悪魔のおかしな戀愛物語。--- 前世から男嫌いで觸られると蕁麻疹の出る體質なのに乙女ゲーム世界に転生させられた私…侯爵家令嬢アリーセが考えた唯一の方法!それは悪魔を召喚して男とか攻略対象とかから遠ざかること!!………と思っていたのに召喚した悪魔がイケメンだしこいつにだけは觸れるし蕁麻疹でないし?ちょっと私も変だし?
8 60嫁入りしたい令嬢は伯爵の正體がわからない
男爵令嬢のコノエはある伯爵のお茶會に參加していた。 しかしニコラス伯爵を名乗る人物が三人いて…? 誰がニコラスなのかわからないまま、大勢の令嬢達との殺伐としたお茶會がはじまった。 主人公が伯爵を考察していく言葉遊びのような話なのでふんわり読んで頂けたらと思います。
8 168