《キミと紡ぐ【BL編】》第2話
1階の中庭を突っ切る廊下を通ろうとして、ピタリと足を止める。
聞き慣れた聲に、思わず扉のにを隠した。
――里見先輩。
「敬、ちょっと屋上まで來てくんないかな?」
先輩を呼び捨てにするの聲に、「えーッ」とダルそうな聲が答える。
「イヤに決まってんだろ。寒ィじゃん」
「んなこと言ったら、ここも寒いわよ」
「だから早くしろよ。何だよ、和」
「あんたねぇ、今日が何の日か考えたら判んでしょ。恥かかせたら、タダじゃおかないんだからね」
こんなに他の生徒が居る中で、とグチるように言った生徒に、里見先輩は笑ったようだった。
「かかせねぇよ」
その臺詞に、ヒュッと息を吸ったまま、俺の心臓は止まってしまったんじゃないかと思った。
「ほら。……言っとくけど、義理じゃないんだからね」
「お。サンキュー」
「……け、取るん……ッスか……」
思わず呟いて、口を両手で押さえた。
乾いたから洩れた言葉は、これ以上ないくらいに掠れていて、先輩達には聞かれている筈もなかったけれど。
俺が言うべき言葉じゃ、なかったから――。
勝手に自惚れて。
期待して。
「バカ…っすね、俺……」
遠ざかる2人の足音を聞きながら、俺は片手で顔を覆っていた。
          
99回告白したけどダメでした
主人公、伊敷誠実はどこにでもいる普通の男子高校生……ではなく。一目惚れした相手に99回告白しちゃうような、超一途?な男子高校生。 入學してから毎日のように、山瀬綺凜に告白し続けるが、ことごとく振られてしまう。 そんなある日、誠実はある決意をする。 「俺……次の告白が駄目だったら……山瀬さんの事を諦める!」 この一言から誠実の戀愛事情は大きな変化を示す。 果たして誠実に待ち受ける変化とは?! 皆さまのおかげで、投稿開始から4日で日間戀愛ランキングで1位になれました。 これからも週四投稿を頑張りますので引き続き応援いただけると嬉しいです。 600萬PV突破!! ブックマーク登録數8000件突破! 総合評価20000ポイント突破!! 日間総合ランキング4位ランクイン!!(2017年11月17日) 「甘え上手な彼女」完結 「先輩はわがまま」連載中 こちらの作品もよろしくお願いしなす。
8 162男女比1:599
頭が悪く進路がなかなか決まらない中學3年生の小坂 光。最後の最後に滑り込みで入學できた高校は今年度から男女共學になる元女子高。不安になりながら迎えた入學式當日。なんと今年度の男子合格者は光1人だった! 笑えて感動するちょっとありえない戀愛ストーリー。
8 57お願いだから別れて下さい!
俺、佐藤大雅(さとうたいが)は高校生になり、初めての彼女が出來た。 だけど、それは好きだからという訳ではなく 無理矢理だ。 俺には、他に好きな人がいる。 だから 「お願いだから別れて下さい!」
8 103俺の隣の席の人が毎日違うのですが?
俺の隣の席の女子は何故か毎日違う人がくる。 青髪ポニーテール、緋色ショート、金髪ロング×2黒髪の本人 そして月曜になったらまた最初に戻るを繰り返している。なのに誰にも気がつかれていない彼女達 これはそんな彼女達と俺との日常
8 174キミと紡ぐ【BL編】
これは、キミと紡ぐ、物語……。--- 短編~中編のBL集です。
8 94腐男子先生!!!!!
全編完結いたしました。 また會いましょう。 ごく普通の腐女子と、ごく普通の腐男子が出會った。イベント會場で。 ただひとつ、ごく普通と違ったのは、二人は高校の教え子と教師だったの……でした。 2018年3月、高校卒業とともに、完結。 卒業おめでとう。 そして、ありがとう!!!!! 同タイトル書籍化→ビーズログ文庫アリスさま コミカライズWEB連載→ジーンピクシブコミック様
8 87