《キミと紡ぐ【BL編】》ある事を口にした 第1話
「修はさー、クラシックよりロックの方が好きなんだよねッ」
「は……?」
クリスマスイブの夕方。待ち合わせの喫茶店で席に座るなり、先に來ていた現在の俺の彼、さつきが言いだした。
呆然とする俺の耳に、店に流れる音楽が流れ込んでくる。
何? クリスマスソングの話? と頭の中で考えていると、フーッと勢いよく溜め息を吐いてさつきは頬を膨らませた。
「中野がー、『修はクラシックの方が好きなんだぜ』って言うのよッ!」
「あぁ?」
どうなのよ! とドンッとテーブルを叩くさつきを、お前こそどうなのよ、と見返す。
「いつもロックの話で盛り上がってんのにねッ。私達!」
いや、そんなに盛り上がっちゃいないだろ。
CDショップのアルバイトをしている為、一応音楽の事は全般的に知っている。だが、特にロックが好きという訳ではなかった。一方的にロックについてしゃべっているさつきに、話を合わせてただけだ。
返事もせずに黙ったままでいる俺の態度が気にらなかったのか、さつきはアイスレモンティーを持つと、ストローでズルズルと音を立てて啜った。
【10萬PV!】磁界の女王はキョンシーへ撲滅を告げる
世は大キョンシー時代。 キョンシー用の良質な死體を生産するための素體生産地域の一つ、シカバネ町。人類最強である清金京香はこの町でキョンシー犯罪を専門に扱うプロフェッショナルが集うキョンシー犯罪対策局に所屬し、日夜、相棒のキョンシーである霊幻と異次元の戦いを繰り広げていた。 そんなある時、雙子の姉妹の野良キョンシー、ホムラとココミがシカバネ町に潛伏した。 二體のキョンシーの出現により、京香は過去と向き合う事を余儀なくされていく。 ざっくりとした世界観説明 ① 死體をキョンシーとして蘇らせる技術が発明されています。 ② 稀にキョンシーは超能力(PSI)を発現して、火や水や電気や風を操ります。 ③ 労働力としてキョンシーが世界に普及しています。 ④ キョンシー用の素體を生産する地域が世界各地にあります。 ⑤ 素體生産地域では、住民達を誘拐したり、脳や內臓を抜き去ったりする密猟者がいつも現れます。 ⑥ そんなキョンシーに関わる犯罪を取り締まる仕事をしているのが主人公達です。 ※第一部『シカバネ町の最狂バディ』完結済みです。 ※第二部『ウェザークラフター』完結済みです。 ※第三部『泥中の花』完結済みです。 ※第四部『ボーン・オブ・ライトニング』完結済みです。 ※第五部『ブルースプリングはもう二度と』完結済みです。 ※第六部『アイアンシスターを血に染めて』開始しました! ※エブリスタ、ノベルアップ+、カクヨムでも同作品を投稿しています。 試験的にタイトルを変更中(舊タイトル:札憑きサイキック!)
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