《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》ジルとの出會い
「やぁ、初めまして。僕ジル」
「......」
「ねぇ、聞こえてる?」
「ね、ねこが、話してる.....」
驚きのあまり、思考回路が止まる。
「ねぇってば~!お~い」
我にかえるまり。
「聞こえてる。いったいあんた何者なの?」
「だから、僕ジルだって」
し冷靜になったまりは
「名前はさっき聞いた。
それでジルは何でここにいるわけ?」
怒り気味に答える。
「怒らないで、僕の話し聞いて?ねっ!」
「可く言ってもダメ」
なんとなく分かってしまったのだ。
この貓のせいで、この世界に
やって來たことを。
「それで?」
「うーん、凄く言いずらいのだけど
僕が急に飛び出しちゃったから、
まりは死んじゃったみたいで...」
「やっぱり、死んだんだ」
「急いでが空いてる
人探したらさ、ちょうどマリーって人も
魂抜けてたの。まりと名前も似てるし
いいかなって」
「·········」
黙りこむまり。
「名前で決めたんかいっ!
てっいうか、ここはどこで、
私はいったい誰なのよー!!!」
「名前はマリー・ウィリアム・マシューズ
公爵家の長だよ。お金持ちで良かったよね」
「とういう事で、なんとかなるよね。
僕忙しいからもう行くね~」
「ちょっ、ちょっと待って。
なんとかなんてならない!まだ聞きたい事
沢山あるんだから」
とっさに、しっぽをつかむ。
「ちょっとー!何するのさ」
「じゃあさ、これでも読んで。
あと、指もあげるから、呼んでくれたら、
行ける時、行くから~。そうその指ね、
僕と通信出來る有難いアイテムだから。
大切ににしてね。じゃあ、行くね~」
ジルは、パッと目の前から
消えて行った。
手の平には紫の石の指が握られていて
床には一冊の本が置かれていた。
フォレスト・フェアリー
「この世界の事でも書いてあるのかな。
とりあえず、指をはめってっと」
指をはめた瞬間、マリーの記憶が
走馬燈のように流れ込んできた。
「ちょっ、ちょっ、格めちゃ悪い....」
マリーは両親から溺されて育てられた為、
気にらないメイドなどは、いびり倒し
あげくのはてには、クビにする。
という、めちゃくちゃワガママ格な
お嬢様に育ってしまったのだ。
そのおかげで、本當の友達は1人もいない。
「あ~あ、本の悪役令嬢じゃん。
これから、どーしよ」
ふと一冊の本が目にる。
「とりあえず、この本でも読むか」
その時、
「マリー、マリー、大丈夫なの?
返事をしてちょうだい。マリー」
ドアの向こうから、母がうろたえて
涙聲になりながら、言っているのが聞こえる。
「どうぞ、お母様おりになって」
返事をするなり、ドアが勢いよく開き
走りこんでくる。
「マリー、大丈夫なの?
私の可いマリーに何かあったらかと思うと
心配で、心配で。」
これか、この溺っぷり。
そりゃ、ワガママにもなりますわ。
心の中で呟く。
まりは、おばあちゃんから
優しいと厳しさと
なんといっても、
悪を切る、正義の味方、金さんを見て
育てられているので、し困してしまう。
「お母様、心配なさらないで、
し転んだだけで、記憶も全て無くなった
わけではないですから」
「心配して頂いて、ありがとうございます」
「...................」
「んっ? 」
何か変な事言ったかしら。
「マっマリーが、ありがとう。って
初めて、ありがとうって~」
急に、號泣し出す母。
おーい、
クララが立ったみたいに言うな~
「マリーが、私にありがとうって」
母は涙を拭きながら、冷靜になったようで、
「やはり、頭を打っているに違いないわ」
「···············」
「明日のルーファス王子の誕生日の夜會
出席できるかしら?」
「マリーとっても楽しみにしていたでしょ?」
なんと?
明日、誕生日會だと~?
後は野となれご令嬢!〜悪役令嬢である妹が婚約破棄されたとばっちりを受けて我が家が沒落したので、わたしは森でサバイバルすることにしました。〜
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