《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》ロイと馬車の中。

「お姉様、開けますよ」

「どうぞ」

···································。

ロイが固まってかない。

「ロイ、行きますよ。

何、ボーっとしてるのですか? 」

「あっ、はっ、はい、

お姉様。では、向かいましょう」

なんだか、シドロモドロだ。

それにほんのり顔も赤い気がする。

ロイとは年が1才しか離れておらず、

実はが繋がっていないのである。

の子しか生まれず、跡取りを育てる為に

マリーが5才、ロイが4才の時に

マシューズ公爵家に迎えられたのだ。

ロイは顔も可く、お行儀も良く、頭も良くて

マリーは父と母が取られるのではないかと思い

々な嫌がらせを行ってきた。

そのおかげで、ロイが6才になる頃には

一切會話も無く、

冷めた関係になってしまっていた。

う~ん。これもなんとか、しなきゃね。

デッドフラグぷんぷん臭うわよね。

玄関に向かうと、

「マリ~。とっても可くってよ。

これなら、ルーファス王子も

マリーに惚れちゃうわ!!! 」

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母が大興している。

「殘念ですが、お母様そんなつもりは

全くございませんから」

なんて言おうもんなら、

大変な事になりそうだ。

「では、お母様行ってまいります」

馬車に乗り込もうとした時、

「お姉様、お手を」

ロイが手を出している。

おやっ? そんな事された記憶無いぞ。

どうした。ロイ。

朝のありがとう&笑顔作戦が効いたのか?

「ありがとう。ロイ」

顔をそらされる。

やはり、気のせいか。

今日はロイにとっても

初めてのエスコートだもんね。

馬車が揺れる中、ロイはずっと外を見て

こっちを向いてくれない。

「ねぇロイ、今日はルーファス王子の

16才の誕生日よね」

全く興味の無い話題を振ってみる。

「そ、そうだよ。それがどうかしたの? 」

目が合う。

「やっと、こっちを、見てくれた」

ニコっとする。

「突然だけど、今までごめんね。

私、ロイに焼きもち、焼いていたの」

「どうか、今までの事

許してくれるかしら? 」

おばあちゃんから、

悪い事したら、相手がどんな人だろうと

心を、込めて謝りなさい。と言われていたので

素直に言葉が出てきた。

「··················」

顔が真っ赤だ。

ヤバいっ!怒らせたかっ?

「ロイっ? 」

「な、なんか、お姉様変わった.........

今朝、侍達が、お姉様が、おかしく

なったって。噂してた」

なんと! 失禮な。私は普通のつもりだわ!!

でも、いい傾向ね。浸してきてるのね。

「そうかも、しれないわね。」

クスっ。

し笑ってしまった。

「っ!......................」

ロイの顔が又赤くなっていく。

「分かったから、もう許すよ!! 」

やりました。ロイの許しゲットです。

これで、家での生活の安全も確保だわね。

だんだんと、お城が見えてきた。

「お姉様、そろそろ、著きますよ」

「それより、ルーファス王子に

婚約申し込まれたらどうするの? 」

城が近ずくと、どんな祭りが始まるのかと

ぎみになり

「ロイ、なんか言った?」

全く人の話しを、聞いていないかった。

「別に、もういいよ」

おっ、なんか、ちよっと拗ねて

いいんじゃない?

そうこう、してるうちに

城の門まで到著した。

城でかっ!日本の城とは違って

迫力あるわ~。

時代劇大好なまりにとっては、初めて見る

西洋風の城に、興マックスなのだ。

「お姉様、キョロキョロしないで。

はしたないですよ」

「そんな事言ったって、城よ。城」

「久しぶりだからって、

そんなに興しますか? 」

「そんなに、ルーファス王子に會えるのが

楽しみなのですか? 」

「はぁ~? 」

すっかり王子の事なんて忘れていた。

そうだ。王子よ。王子。

一応大好きって設定なのよね。

よしっ、もうロイには言っちゃおう!

だって、面倒なんだもん。

「私ね、王子の事は、もう好きではないの。

散々振られてきたでしょ」

「だから、諦める事にしたの。

まだ父と母には緒よ」

椅子に何か落ちてる。それが何か見てると、

「そうなのですか、お姉様。

そんなに落ち込まないで下さい」

「何かあったら、僕が助けますから」

し嬉しそうだ。

お~!!。可いいやつめ。

このままお姉ちゃん、大好きっ子に

なればいいさ。

なんなら、まったく、

落ち込んでないけどねっ!!

城の前まで到著した。

馬車の扉を開け

「お姉様、お手をどうぞ」

年のあどけなさを殘したロイが、微笑む。

ほぇ~。かわえぇ~。

えぇじゃないの。えぇじゃないの。

おねーちゃん、嬉しいよ。

ロイには、素敵な人見つけてしいわ~。

まりには、兄弟がいなかったから、

兄弟って、憧れてたんだよね。

「ありがとう。ロイ」

手を取り、馬車から降りる。

城の扉の前まで來た。

つっ、ついに、城ですよ。

祭りですよ。

噂の舞踏會ってやつですよ。

豪華な料理ですよ。

ヤバい、興して鼻出そう。

「お姉様、大丈夫ですよ。僕がついてるから」

頼もしぃ~。

私が王子の事で落ち込んで、

不審になっている。と勘違い

してるみたい。

そんな事で、おねーさまは、

落ち込まなくってよ!!!

ロイが手を強く握ってきた。

ロイも張してるのね。

まりもロイの手を強く握り返した。

出陣じゃ~!!

♪ふぉあふぉ~♪

ホラ貝の音が脳に響き渡る。

ガシャンっ。

大きな扉がゆっくりと開いていった。

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