《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》帰りの馬車にて

ロイに手を引かれ、逃げるように

會場から出ると、急いで馬車に乗り込む。

「ねーさん、なんて事してくれるの!! 」

凄く怒っている。

「あの場で、処刑されても

おかしくなかったよ! 」

ロイが頭を抱えている。

「言ってしまった事は、もうしょうがないわ

それに、間違った事は言っていないもの」

「お父様に、何て言えば.......」

ロイの顔が赤くなったり、

青くなったりしている。

「自分の言った事には、自分で責任を持つわ。

そんなの當たり前の事でしょ?

なんとか、なるわよっ! 」

明日は明日の風が吹くってね!

「..............ダメだ。

何言ってもムダな気がしてきた」

ロイが肩を落としている。

馬車が屋敷に到著した。

「マリー、ロイ、お帰りなさい!」

「お帰りなさいなさいませ」

母とリリアンが迎えてくれた。

「ちょっと、帰ってくるの早いんじゃなくて?」

「そっそうですか?あまり長居しても、

大変ですので、し早めに切り上げました」

ロイがうろたえながら、返事をした。

「それよりも、マリー、ルーファス王子とは

どうだったの?」

「えぇ、まぁ々な意味でも

印象はつけたかと思いますわ」

「まぁ、流石、私のマリーね! 」

し天然な母で非常に助かる。

「お母様、今日はもう疲れましたので

お話しは、また明日にでも」

「そうね、そうよね、マリーもロイも

お疲れ様でした。ゆっくり休んでちょうだい」

部屋に戻るロイの後ろ姿が、

疲れたサラリーマンのように見えたのは

言うまでもない。

ロイ、ごめんね。

曲がった事が大嫌いなの~。我慢できないの~!

こんな、おねーちゃんで、ごめんね~!

部屋に戻り、リリアンに著替えを

させてもらい、ソファーでくつろぐ。

ふ~。今日は々、あったわ。

それにしても、あのイケメン王子、

ほんと、嫌なやつ!

どうしたら、あそこまでひねくれるかね。

もしかしたら、本當に、

侮辱罪とかなんとかで、しょっぴかれるかも。

なんてね。

自分で言ってて鳥が立つ。

まー、なんかあっても、なんとかなるでしょ。

楽観的思考が炸裂する。

何より、本日の一番殘念な事は、

食べ損ねた事だわ。

あんにゃろ~、あのイケメン王子のせいだ。

食べの恨みは恐ろしいんだからっ!

もう、寢よ。寢よ。

嫌な事があった日は、寢るに限る。

ベッドにり、目を閉じた。

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