《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》次の朝

「マリー様、朝の準備を始めます」

リリアンから聲がかかる。

「う~ん。よく寢た~」

さてと、ラジオっと。

リリアンも一緒に始める。

「マリー様、このダンスをすると一日の

調子が良くなる気がします」

「そうでしょ。そうでしょ。

これからは、皆でやりましょ! 」

支度を済ませ、ダイニングに向かう。

母とロイが席に著いていた。

「お父様は、どうされたのですか? 」

「昨日仕事が忙しかったようで、まだ帰って

來られないみたいですわ」

「心配だわ。何かあったのかしら」

母が心配そうな顔をしている。

ロイは、ほっとした顔をしている。

朝食も終わり、部屋に戻る。

それにしても、令嬢って暇だわ。

マリー専屬の家庭教師も居たようだが、

來る人、來る人すぐ辭めていくので

父も母も、お手上げで、マリーは野放し

狀態であった。

母曰く、

「マリーは、ルーファス王子の

奧様になるのですから、花嫁修業だけで

いいですわ」

なんて、めでたい事を言っていたようだ。

流石にこんなに暇なのは、良くないわ。

何か始めなくては。

相當、がなまっているから

剣道でも始めようかな。

まりは実は、剣道の有段者で

高校では強すぎて誰も相手にならない

程であった。

嫁に行けなきゃ、お姫様の

護衛とか、騎手とかさ、

それも一つの道だよね。

よしっ。善は急げ。

木刀のようなものがあったので

庭に出て、素振りを始める。

「とりゃー! やーっ! 」

大きな聲が大切。

30分程、素振りをしてた所、

リリアンがこちらに駆けてくるのが

見える。

「お嬢様っ! 何をなさっているのですかっ! 」

「淑がなんという事をっ! 」

「何をって、素振りだよ。

それより、リリアン何か用が

あるんじゃないの? 」

「そ、そうでした。忘れる所でした。

大変です!ルーファス王子と旦那様が

屋敷に向かわれているようです」

「えっ、何しに來るの? 」

ものすごーく、嫌な予

昨日の今日でまさか、

屋敷に乗り込んで來るとは

相當、に持ってる?

屋敷に引きずり戻されると、

「ねーさん、大変だよ。ルーファス王子が

お父様と、屋敷に向かってるって」

ロイが慌てふためいている。

「ロイ、ロイ、落ち著いて。

私が、なんとかするから」

「そっちの方が、心配だよ。

ねーさんが、処刑されたらどうしよう」

まっ、なんて恐ろしい事いう子でしょ。

「マリー、マリー、ルーファス王子が。」

「お母様、落ち著いて。分かっていますから」

「急いで、支度よ。綺麗に著飾ってね」

お母様ごめん。

多分違う意味で來ると思う。

それぞれの思は違うが、

マシューズ家の皆が大騒ぎしているのだった。

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