《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》妖の森2
森の奧深く進む。
「まだ、泉にたどり著かないわね」
「それより、マリーなんで來たんだ。
俺は來るなって言ったよな」
「私を出し抜こうなんて、100年早くてよ!」
「だから、嫌だったんだ。いつも無茶ばかりして、俺の気持ちも分かるか?」
「分からないわよ。人の気持ちなんて。
自分の気持ちは自分しか分からないのよ」
「でも危ない所、助けてあげたでしょ?」
「う、それを言われると」
「まーいいじゃない!こうして
今、生きているんだからっ!」
ルーファスがマリーの手を握る。
「ちょっと、何するのよ!どさくさに紛れて」
「お前は、いきなりどこに行くか
分からないからな」
「本當は怖いんでしょ~!」
「バカっ、違うからな」
手を振りほどこうとしてない事に
気が付いていない。
「さっき、俺の事、ルーファスって呼んだよな」
「そうだっけ?」
「あぁ、いつもそう呼んでくれ」
「あら、そんな事、嬉しいの?」
「あぁ....」
なんか、可いく思えてきちゃった。
「いいわよ。ルーファス。そのかわり、
これからはあんまり人前でベタベタするの
やめてよね」
「じゃあ、人前じゃなけりゃ、いいんだな?」
「違~う!そういう意味じゃないわよ!」
はっはっはっは!
ルーファスが楽しそうに笑う。
良かった。元気出たのね。
これでも、一度関わったら、最後まで
面倒を見るのは、私の分なのです。
しずつ二人の関係が変わっていく。
程なくして、泉が見えてきた。
「やった、やっとたどり著いたのね」
「なんか、呪文とかあるの?」
「いや、特に無いが」
じっーと泉を見てると、
泉がキラキラとり出す。
そして泉から、2メートル半以上は
あるであろう、
彫刻のような神が現れた。
「我は、フローラ。森の神。
よくここまで、たどり著いた。その勇気を稱え汝の希を葉えよう」
「でかっ!」
まりは、思わず思った事を口走ってしまった。
...........。
あらっ?怒った?
「なんじゃと?せっかく、上手く決めたのに
臺無しじゃの」
「も、申し訳ありません」
ルーファスが謝る。
「違うんです。思わず言ってしまった、ていうか
なんというか。スミマセンでしたっ!」
マリーが頭を下げる。
「良い、良い。別にかまわん。
それより、珍しいのお。人同士で
來るとは。王家の言い伝えも変わったのか?」
「いえ、そういう訳では無いのですが·····」
「口から見ておったぞ。
娘、お前は隨分と勇ましいよな。
その魂ゆえかの?」
マリーが神を睨む。
「おお、怖い。すまん、すまん。
緒なのじゃな」
ルーファスがマリーを見る。
マリーは、知らん顔を決める。
「そ、それより、祝福、祝福」
「あ、あぁそうだった。」
「神フローラ様、どうか、私王子ルーファスに祝福を賜り下さい」
「よかろう。本當は半分じゃがの。
祈りなさい」
ルーファスが祈り始めると、小さい妖達が
周りに集まりだし、キラキラと輝く。
本の妖だ~。綺麗~。
1人の小さな妖がマリーの周りを
回り始める。
「その子は、お主を気にったようじゃな。
連れて行くか?」
「いえ、神様、失禮と思いますが、私は
神よりも何より、自分の力を信じております。
辛い事も含めて全て自分の財産だと思っております。お気持ちだけけ取らせて下さいませ」
「ほほほほほほほ。なんとも男前よな。
気にった!
では、二人に祝福を賜ろう。特別じゃぞ」
が二人を包み込む。
キラキラと輝き2つのペンダントが降りてくる。
「今回は、半分ずつじゃ。
何が困った事があったら、訪ねてくるが
よかろう。ではな。楽しませてもらったぞ」
神が消えていった。
ペンダントを、見ると、ちょうどチャームが
半円のような形をしている。
「あら、本當に半分。ルーファス
2つ貰っておきなよ。
それでさ、本當のお嬢様が現れたら
渡してあげなよ!」
「お前、それ本気で言ってるのか?」
「うん」
「後ろを向けっ!」
無理やり後ろを向かされる。
「これは、お前のだ」
マリーにペンダントをつける。
「綺麗~。やっぱり嬉しいかもっ!」
ルーファスの方に向く。
ルーファスがマリーの頭にキスを落とす。
えっ!!固まるマリーに
「ほら、帰るぞ」強く手を引く。
もうちょっと、強引に行かないとダメか。
と考えるルーファスだった。
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