《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》不穏な影3
「リックさん!」
「お嬢さん!」
「久しぶりだわ。元気にしていたの?」
「あぁ、元気だよ。お嬢さんはどうだい?」
「見ての通り、元気よ。リックさんごめんなさいね。何も言えず去ってしまって」
「いいんだよ。いいんだよ。俺も淋しくてな。
お嬢さんの元気な顔が見れなくてな」
「ルーファスは元気なの?」
「それがな、前の王子に戻っちまったよ。
お嬢さんといる時のあの優しく、明るい王子
は幻だったのかもな。それに城の雰囲気もすっかり悪くなっちまって」
「どういう事?」
「いやー。さっぱりだよ。
王子がさ、なんか死んだような目しててさ
前まで俺達にもお禮とかしてたのに、
今じゃ、目も合わないよ」
「それに、変なお嬢さんが王子に
ベタベタしてるしな」
「えっ、もう?違う人見つけたの?」
まさかっ二?
「まーお盛んだこと!」
「お嬢さんにする話しじゃないと
思うんだけどさ、なんか妙なんだよ」
「なに、なに?」
「それがさ、ライルの旦那と、テレスって言う令嬢なんだけど、言い爭ってるの聞いちまってさ」
「ベタベタ令嬢ね。テレスっていうのね」
「そう。そう。それでさ、ライルの旦那が、
話しが違うじゃないか。とかなんとか、
言って怒ってるんだよ」
「なんか、面白くなってきたわね」
「それでな、テレス嬢が、うるさいっ。
お前は昔から真面目過ぎて。とかさ」
「昔?いくつなの?その令嬢?もしかして
ご年配なの?」
まさか、ルーファス、好きだった
のかしら?
人の趣味はそれぞれだものね。
「いや、マリーお嬢よりし上くらいかな」
「ふーん。まっいいわ。ルーファスが
選んだ人ならそれが正解よ」
「お嬢さんは、心が広いよな。なんで
王子は手放しちまうかね。俺の嫁になるかい」
「ちょっと、リックさん、父様と
同じくらいよ。
でも、考えてあげてもよろしくってよ」
ガハハハ。
「お嬢さんが、元気で良かったよ」
「今度な、お茶會が開かれるみたいだから
來てくれよ。俺お嬢さんの為に味しい
もん沢山作るからさ」
「行きたーい。リックさんの料理たべたいわ。でも私、招待されないと思うわよ」
「いや、俺がなんとかする。それに侍の
皆も、お嬢さんに會いたいって」
「そうね、私も皆にお禮も言いたいしね。
ルーファスにもきちんと、サヨナラ。
しなくちゃだしね」
「ねーさん、行くよ!」
「じゃあ、リックさん、くれぐれも
には気を付けてね」
「あぁ、又な。お嬢さん!」
マリーの後ろ姿をいつまでも
見つめるリックであった。
數日後、マシュー家に、一通の招待狀が
屆く。王家のお茶會の招待狀だ。
「まぁ、よくも招待できたものですわね」
「本當ですわ、信じられません」
リリアンと母が憤慨している。
「ああ、それね、きっと料理長のリックさんが
なんとかして送ってくれたのだと思うわ」
「まさか、お嬢様行くおつもりですか?」
「うん。一応ね。皆に挨拶したいしね」
「僕は、反対だよ。行くって言うなら、
僕も行くから」
「いいのよ。ロイまで白い目に曬すわけにはいかないわ。自分の事は自分で解決してくるから。一人で行くわ」
「お嬢様~」「ねーさん~」「マリー~」
皆が泣いている。
「皆泣かないで。別に死ぬわけじゃないんだから。それに私もう本當に平気よ。
以外と図太いんですから!」
「知ってるよ」「ええ」「そうですわよね」
「ちょっと、何それ?」
ぷはっ!はははは!
皆の笑顔が戻る。
「ありがとう。みんな大好きよ」
と呟くマリーだった。
もしも変わってしまうなら
第二の詩集です。
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