《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》不穏な影5

ライルがマリーを捕らえ、

地下牢に連れていく。

「久しぶりね。元気にしてたのかしら?

こんな時に言う事じゃないけど」

ライルは返事をしない。

「ライルっ!こちらを向きなさい!」

マリーが怒鳴る。

苦しそうに、顔を歪めこちらを向く。

「今、何が起こっているの?

いったい、テレスとは何者なの?」

マリーはペンダントを取り出し、

「これを見なさい。

きっと、ルーファスのペンダントは

もう真っ黒になってるはずよ」

「マリー様.....」

ライルが、ポツポツとこれまでの経緯を

話し始める。

「私は、取り返しのつかない事を

してしまいました」

「そうね、とんでも無い事をしたわね」

「私は、私の命と変えて償いをします」

「そう」

靜かに返事をする。

「じゃあ、そうしなさい。

死にたければ、死ねばいいわ」

ライルは黙ってうつ向く。

「だけど...私は諦めないわよ」

數分の沈黙の後、

「もう、ホンっとに、ライルは頭が固いのね」

マリーが微笑む。

「マリー様....」

「ライル、答えは一つじゃないのよ。

同じ所しか見てなかったら、何も見えて

なんて來ない。だけど、

真実を知りたいのであれば、

大きな視野から事を見なさい。

主が危険なら助け、道を間違えれば、

正しなさい。それが、本當にその人に

仕えるって事よ」

ライルはを噛みしめ、

「マリー様、私はどうすれば」

「ライルはもう一回、死んだんでしょ?

なら、私にその命預けなさい。

私があなたの罪も一緒に背負うわ」

「こうなったもの、私が原因でも

ある事だしね」

「王子と同じ事を!」

「マリー様、今までの無禮大変.....」

「そんなの、後でいくらでも聞くわ。

ライル、私に剣を貸して」

「ですが...」

「いいから、早くっ」

マリーに剣を渡す。

ライルの腕を後ろに取り、

首に剣を當てる。

広間に戻り、

「皆のもの、よく聞きなさい!この者を

殺されたくなかったら、今すぐ馬を

用意しなさい」

大きな聲でぶ。

広間は大騒ぎになる。

「な、なんて事を」「まぁ、大変ですわ」

貴族達が口々に言う。

護衛の者が集まり、マリーを

捕らえようとする。

「近寄ったら、首を切るわよっ!」

ライルが

「すまない、皆、用件を飲んでくれ」

ジリジリと後退しながら、妖の森へと

続く門へ近付く。

そこへ、リックが

「お嬢さん、馬を連れてきたよ」

小さな聲で告げる。

「やめてくれ~、私を殺さないでくれ~」

いきなり、芝居がかったように、

のたうち回る。すると、大勢の侍達が

護衛の者を邪魔するように

「まぁ~大変。どうしましょ~」

「お前達、邪魔だ。どけっ」

しかし、皆その場をどこうとしない。

「今のだ。お嬢さん」

「助かったわ」

リックがウインクする。

マリーとライルは、馬に乗り

の森へと向かう。

「あの、小娘」

「皆、何をしている!早く追え!」

テレスが怒り狂いながらぶ。

「はっ只今!」

「殺すんじゃないよ。

生け捕りしにて連れてきなっ」

テレスは苛立ちを隠せない。

一方、マリーとライルは

「これでは、マリー様が悪くなるのでは」

「いいのよ。だって私、悪役令嬢ですもの」

「それより、急ぐわよ!」

マリーとライルは妖の森へと

向かうのであった。

    人が読んでいる<これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください