《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》妖魔の森1

馬が妖魔の森へ向かって走る。

「もう、どれくらい走ってるのかしら?

流石に疲れたわ。馬も休ませたいし、

し休憩しましょう」

「ええ、そうですね」

馬を停めて、休憩する。

「ねぇ、ライル、テレスって

どんな魔だったの?」

「私が殺人鬼と呼ばれている頃、

私と同じような任務をしておりました」

「ライルって殺人鬼だったの?」

「お恥ずかしながら、そんな名で

呼ばれていた時もありました」

「しかし、ルーファス王子が

私の手を取ってくれたのです」

「そう。人には々あるわ。今が幸せなら

それでいいのよ」

「テレスの魔はそれはもう強力で、

それを恐れた王家の者達が城を追放し

町の外れの館へ追いやったのです。

これで、恨まないはずがない。

そんな事さえ私は気が付かなかった」

「それで、今も私が憎い?」

「と、とんでもありません。

やっと真実が見えました。

マリー様が來てから、ルーファス王子の

笑顔が増えたというのに」

「私はマリー様に嫉妬をしていてたのかも

しれません」

「ライルらしいわ。ルーファスを

一人占めしようなんてしないわよ。

ライルの事も面倒みる。

私は、厳しくってよっ!ついてこれる?」

「勿論です。私は、ルーファス様もマリー様

一杯守らせて貰います!」

「いい顔してるわ」

ライルの顔にも笑顔が戻る。

「さてと、そろそろ向かうわよ」

「いい、ライル、私に何があろうと、

構わずテレスの心臓を探しなさい」

それだけ危険な森ということだ。

「いいえ、マリー様は私が必ず守ります。

必ずルーファス王子の元へ連れて帰ります。

共に城へ戻りましょう。」

「ふふふ。期待してるわよっ!」

馬に乗り、妖魔の森へ向かう。

バサバサっ。

木の上から二人を監視していた1匹のカラスが

空へ羽ばたく。

その頃、城では、

「いいかい、お前達、勝手な行

した者はどうなるか分かってるだろうね」

皆が、恐怖におののく。

「マリー様は、あんたなんかに、

負けないんだから。

マリー様が、前を向けって!」

「なにっ?誰だ。ああ、さっきの侍か」

「ふんっ」

テレスが手を振り上げ、アイリに振りかざす。

「うっうっう」アイリが苦しみ始める。

「テレス様、おやめ下さい。この者には

言って聞かせますから」

リックがアイリの元へと駆け寄る。

カラスがテレスの元へ飛んで來た。

「まさかっ、妖魔の森へ向かっているのか。

フローラだな。いつも私の邪魔をしおって」

「命びろいしたな、小娘。お前達に構ってる

暇は無いよ」

「逃げ出そうとしたら、この娘のように

してやるから。大人しく待っているんだね」

テレスが城から出ていく。

「マリー様、急いでくれ。私達は信じてるよ」

リックが空に向かい祈りを捧げるのだった。

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