《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》香と2
香とマリーの屋敷に到著した。
「只今、戻りました」
「お帰りなさいませ。お嬢様」
「お邪魔いたします」
「香、部屋行こっ」
途中廊下でロイに會う。
「お邪魔します。ロイ君」
香が笑顔で挨拶する。
「あ、ミリカさん、いらっしゃい」
ロイがもじもじしてる。
案外ロイって奧手なのね。
こりゃ、おねーさんが、ひとぎますか!
「ロイ、後で部屋にいらっしゃい。
皆でお茶しましょ」
「う、うん。分かった」
こりゃダメだ。香の好きなタイプって
押せ押せの男ばかりだもん。
日本にいた頃、香は、
押しに弱いせいもあり、変な男ばかり
寄ってきては、よく泣いていた。
「香、男見る目無さすぎ。いい加減に
しなよね。あんな奴、どうみたって
遊び人でしょ」
「だって、しょうがないでしょ。
好きになっちゃたんだもん」
いつも、このパターン。
あげくに、妻子いる男に騙されちゃって。
「ぶっとばしてやる」
「まり、もういいよ。私も悪かったんだもん」
相當好きだったみたい。それから、香は
一切男の人と付き合わなくなった。
「ねぇ、香、最近はどうだったの?」
「何?最近はどうって?こっち來てから?」
「違うよ、日本にいた時の」
「あるわけないでしょ。本當はさ、
男とかは、もうコリゴリ。
彼はしいと思うんだけどね、ちょっとね」
「ねーさん、るよ」
ロイが部屋に來る。
「どうぞ。って」
「ミリカさん、今晩は」
「ロイ君、お邪魔してます」
おいおい、中學生の挨拶かよっ!
「ちょっと、ロイ、もっと気の効いた
挨拶とか、出來ないわけ?」
「ミリカさん、今日も一段と麗しく
いらっしゃる。とかさ」
「な、何それっ?」
香が思わず笑う。
「か、可い...」
ロイが口に出してしまう。
ロイは、真っ赤になって、
「じゃ、じゃあ、ミリカさん、ごゆっくり」
部屋を出て行ってしまう。
「あらっ、ロイ君どうしたの?」
「お年頃なのかもね」
「香、まじで、ロイなんてどう?」
「う~ん。ちょっと、押しが足りないかな」
「ちょっと、まだ押しとか言ってる訳?」
「そうだけど?」
「散々、懲りたでしょうが。あいつでさ」
「別にタイプは、好き好きじゃない?
まりはさ、幸せだから、偉そうに
言えるんだよ」
「あのね、私だってね、こっち來てから
大変だったんだよ。格も最悪な令嬢に
なっててさ。誰からも信用されてなくてさ」
「それが、何よ!
私だって一人で淋しかったんだから。
皆、まりみたいに強くないんだよ!」
「香、私いつも言ってるよね。
人を責める前に、まずは自分を見ろって」
「いい、私、もう帰る!」
「どうぞ、出口はあちらです。お気を付けて
お帰りなさいませ。ミリカお嬢様」
香が部屋から出て行く。
「ロイっ!ミリカさんを送って行って!」
ロイが部屋へ來て
「何?どうしたの。ねーさん」
「いいから、早く!」
「あ、うん。分かった」
ロイがミリカを馬車で送る。
「ミリカさん、なんかごめんね」
「ううん、私が悪いの...」
「ねーさんって、あんなんでしょ。
でもね、前はね、もっと酷かったんだよ」
「人が変わったみたいに、なってさ、
けどね、ちゃんと僕の目を見て、
頭下げて來たんだよ」
「なんか、それで今までの事、
どうでもよくなったんだ」
「バカ正直な人だよね。好きな人に命まで
かけてさ。僕はね、ねーさんが
どこの誰でもいいかなって」
「えっ!」
香が驚いて、ロイを見る。
月明かりに照らされるロイの橫顔が
大人びて見える。
「ほら、涙をふいて。
もうすぐアドヴァンス商會だよ」
「ロイ君、ありがとう」
「いいえ、こちらこそ」
ロイが微笑む。
香のが高鳴る。
「じゃあ、また遊びに來てくださいね」
「あ、うん」
香は過ぎ去る馬車を
見えなくなるまで見送る。
それを遠くから見ていた、一人のがいた。
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