《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》危険な匂い5

ルーファスとライルは、馬にまたがる。

馬車では時間がかかると思ったのだ。

「王子、私に著いて來て下さいっ」

「あぁ、任せる!」

ライルとジルは先頭を走る。

「ジル殿、指示をお願いします」

「分かった。とかくこの道、

真っ直ぐ走って!」

「はっ!かしこまりました」

街から離れ、當たりが暗くなる。

「ジル殿、まだですかっ?」

「大丈夫っ!だんだんまりのネックレス

の反応が強くなってる!」

鬱蒼とした、森の脇を抜けると

一軒の古めかしい館が見えてきた。

「ライルさん、多分まりはここにいると

思う。僕はとりあえず、一旦帰るから。

長く居すぎると、王子にバレちゃうでしょ」

「ジル殿、今回も助かりました。

後は、私達でなんとかします」

「うん、頑張ってね」

ジルは闇に紛れて、消えていった。

「ここか....」

ルーファスとライルが馬から降り、

屋敷の門へと近付く。

道にキラリとを見つける。

それを拾い、手にする。

「マリーのネックレスだ。

ここで間違いないようだな....」

「ええ」

「ライル、いくぞっ」

ルーファスは、周りをうかがいながら

先を進む。

闇から男が現れる。

「おい、ここから先には行かせねーぞ。

ジャックがお楽しみだろうからな~」

男は、ニヤニヤとしながら挑発する。

「なんだとっ!」

「王子自らおでましとはな。

よっぽど、大切なお嬢ちゃんなんだな~。

今頃は、ジャックの

なってるんじゃね~の」

頭にがのぼり

ルーファスが男に斬りかかる。

「あまっちょろい、王子なんかに

負ける訳ねーだろ」

男はルーファスの剣を軽く避ける。

「王子、この者は、只者ではありません。

私が相手しますっ!」

「同じ匂いのする奴か。おもしれーじゃん」

男は、虛ろな目でライルを見る。

「お前などと同じではないっ!

闇を知り、痛みを知った、私に敵うはず

はないだろうっ!いくぞっ」

「けっ、つまんねーやつ」

「ライルっ、任せたぞっ!」

「はっ、お急ぎ下さいっ」

ルーファスは屋敷にる。

屋敷に踏み込むと、真っ暗で何も見えない。

マリー、どこだっ?

気持ちが焦る。

二階を見上げると、明かりがれている

部屋があった。

見つけた。急いで駆けあがり、

バンッ!と、ドアを力まかせに開ける。

「マリーっ!」

マリーがベッドに座り込んでいる。

部屋を見渡すと、窓が開いている。

ジャックという男は窓から逃げたようだ。

「わ、私...」

「今は何も喋るな」

やり場の無い、怒りを隠しきれず

無言になる。

マリーに自分の上著をかけ、抱き抱え

部屋を後にするルーファスだった。

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