《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》危険な匂い7

ルーファスに抱えられ、外に出ると、

馬車が到著していたようで、一人馬車に

乗せられる。

「ルーファス?」

マリーが話しかけるが、頷くだけで

何も言わない。

馬車は、走り出す。

まりもだいぶ、落ち著きを取り戻し始める。

今回、まじやばかったわ。

さすがの私も焦った~。

喪失なんて、シャレになんないもん。

それにね、初めては.....って

そんな事、考える場合じゃないわ。

あのジャックって男、いったい何者?

もう一人の男は、ライルがなんとか

捕まえたけど、二人共、相當手慣れたみたい。

イザベルもとんでもない相手に

依頼したもんだわ。

それより、ルーファスが心配。

何も無かったとは言え

相當、キレてんだろうな。

話しかけても、返事もしないもんね。

いや、私だって、怖かったんだよ!

こんなに、冷靜に考えてるけどさ。

柄にも無く、泣いちゃったよ。

なんとか、なるさ。神も今回ばかりは

通用しなさそうだ。

城に到著すると

「マリ~。もうやだ...」

香とロイが門でずっと待っていたようだ。

「私のせいで....」

香が泣きはらした顔をしている。

「違うよ、ミリカのせいじゃないから。

それに、こうやって、戻って來たでしょ?

それに、何もされなかったから」

「本當?」

「本當、本當」

ルーファスも到著したようで

「マリー、後で部屋へ行く。

何日かは、安全の為、城に居るようにしろ」

「は、はい。分かりました....」

完全にキレておりますね。

私にではないだろうけどね。

マリーは、部屋へ戻る。

部屋著に著替え、ドキドキしながら

ルーファスを待つ。

「マリー、俺だ。るぞ」

「うん....」

部屋へるなり、ルーファスが

マリーの顔を押さえ、鼻がれそうになるくらい、顔を近付けながら瞳を覗く。

「マリー、本當に何もなかったんだな?」

「手足を縛られたのは、ちょっと痛かったけど、本當、何もされてないよっ!」

「そうか。だが、阻止出來なかった。

あんなに守ると誓ったのに....」

「しょうがないよ、奴ら最初から

私が狙いだって言ってたもん。皆ミリカが

狙われてるって思ってたでしょ?」

ルーファスは何も答えない。

「それに、信じてたし」

ルーファスはマリーの髪を

肩にかける。

すると首に赤い花のような跡が付いてる。

ルーファスの顔がみるみると険しくなる。

「ルーファス?」

「マリー、首の痕はなんだ...」

「そ、それ、あいつが....」

「くっ!」

ガンっ!と、壁を思い切り毆る。

「く、くそっ」

そして、無理矢理マリーに大人な

キスをする。

「んっ、ル、ルーファス苦しいっ」

マリーの言葉なんてまるでって

來てないように何度もを奪う。

そして、が首筋に降りてきて、

上書きするように、痕を付ける。

「ルーファス、やめてっ!」

マリーがルーファスのを押し返す。

ルーファスは、我に返ったようで

「頭を冷やしてくる.....」

とだけ言って、部屋を出ていく。

部屋に殘されたマリーは

び、ビックリした~。

ルーファスとのキスは嫌じゃないの。

でも、あんな怒りに任せたキスは

さすがに、私も嫌だよ。

ルーファス、今、自分のした事に

後悔して、落ち込んでるんだろ~な。

ちょっとしたら、行くかっ。

マリーは立ち上がり部屋を出た。

「ライル?いる?」

「マリー様、今回は申し訳ありません。

ジル殿に力を借りなければ、今頃...」

「ジルも助けてくれたんだ。

後でお禮言わなくちゃね。

それと、いいよの。こうして

助けてくれたんだし。ライルも捕まえた奴

取り調べるんでしょ?」

「今向かう所でした」

「その前に、ルーファスの部屋の鍵、

貸してくれない?」

「何故ですか?」

「多分今ね、引きこもってるわよ。

だから、しの間貸しておいて

くれないかしら」

「そうですか。それなら、マリー様に

任せます。どうか、王子を...」

「もちろんよ。ライルもありがとうね」

「いえ、勿ないお言葉です」

マリーはライルからルーファスの部屋の

鍵を借り、部屋へと向かうのだった。

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