《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》危険な匂い9
次の日、イザベルが城に呼び出される。
王座の間に、ルーファスと
ライル、そしてマリーが立っている。
周りには香とロイもいる。
イザベルが護衛達に両脇を摑まれながら
王座の前まで連れてこられる。
「なぜ、呼ばれたか、
分かっているだろうな?」
ルーファスの靜だが、
怒りがこもった口調で問う。
「なんの事でしょうか?私には
さっぱり分かりませんわ?」
イザベルは、しらを切るつもりでいるようだ。
「そうか、知らないと言うんだな」
「ええ、全く、ここに呼ばれる
意味が分かりませんわ」
「ライル、あいつを連れて來いっ」
「はっ、只今」
ライルが昨日捕らえた一人の男を
連れて來る。
イザベルがその男の顔を見る。
「あ、あんた、まさか、喋ったんじゃ....」
「悪りぃな、お嬢ちゃん、黙ってても
俺に得なんか、ねぇしな」
「私は、ミリカを脅すようにとしか
頼んでいませんわ。それに、そいつが
勝手にやった事ですわっ」
「まぁ、そうだけどさ、俺には
マリーを汚せば、もっと金を
弾むって、言ってたろ?ジャックには
緒でさぁ。結局ジャックが気にっち
まって、俺はあんたから、金だけ貰える
はずだったんだけどなぁ」
「何言ってるのよっ!噓ですわよっ」
「ってのは、こぇ~な。けけけ」
イザベルは、まだ言い訳をしようと
している。
「全部、でたらめですわっ!」
その時、マリーがイザベルの元へ近寄る。
「イザベル.....歯をくい縛りなさい...」
靜かに告げる
「な、なんですの?聞こえませんわよ」
「歯を食い縛りなさいっ!!」
広間に響き渡るくらい大きな聲で、怒鳴る。
そして、思いっきり、頬をひっぱたく。
「これは、ミリカの分」
また思いっきり、頬をひっぱたく。
「これは、私の分」
最後に力を込めて、頬をひっぱたく。
「そして、苦しめた皆の分よ!」
「うっ」
イザベルの口は切れ、薄くが滲む。
「いいってのはね、決して人を陥れたなんか
しない。いつでも堂々としてて
凜としているものよ。
それにね、いい生き方をしてたら自然と
いい顔になるの。
そうすれば、嫌でも人は寄ってくるわ。
今回はやりすぎたわね。
まずは自分と向き合いなさいっ」
イザベルは観念したかように項垂れる。
そして、ポタポタと涙を溢す。
マリーはイザベルと目線を合わせ、
「最初から、やり直しなさい。
そして、戻って來たら、ライバルとして
向かえてあげるわ。いいこと?
私は容赦いたしませんわよっ」
イザベルは聲をあげて泣く。
そして、護衛達に連れていかれた。
「し、甘いんじゃないか?」
ルーファスが言う。
「イザベルだけが、悪い訳ではないわ。
親が全て悪いとも言わない。
でもと甘やかしを間違えると誰でも
ああなる可能はあるの。だから
イザベルには立ち直って貰いたいの」
「俺達の子供にはマリーがいるなら
心配ないな」
「ちょ、気が早いわよっ。
もう、昨日の今日ですぐからかうんだからっ」
ルーファスとマリーは笑い合う。
ジャックは逃がしたが、當分は現れ無いだろう。
これで本當にやっと、平穏が戻ると
安心したルーファスであった。
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