《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》平穏な日々1

マリーの拐騒もなんとか終わりを見せ

平穏な日がやって來た。

ルーファスから、城に何日か留まるようにと言われてる為、こうして城にいる。

ルーファスは、毎日私の所へ、やって來ては、

「何か不自由はないか?」と聞いてくる。

しでも顔を見ないと、不安でしょうがない

みたい。

ほっんと、心配なんだから。

「マリー、今日は庭で食事でもするか?」

「いいよ。でも今日の午前中は用事があるの」

「なに?どこに行くんだ」

あー出ました。心配が。

「ルーファス、もう大丈夫だって」

「いや、そういう訳にはいかん」

「も~、そんな事言ってたら、私だって

窮屈だよ。キライになるかもよ?」

茶目っ気たっぷりに冗談めいて言う。

「な、何?それは俺も困る。

ならライルを付き添わせる」

大真面目に答えが返ってくる。

それは、こっちも困るわ。

マリーはこの間のお禮もあり、

ルーファスにお弁當を作ろうと思っていたのだ。

「いいの。廚房に行くだけよ」

「それなら、そうと言え。心配しただろ」

「後で、部屋に迎えに行くから」

「あぁ、待ってるぞ」

ルーファスが嬉しそうに部屋へ戻る。

この間まで、ルーファスってこんなんだっけ?

と思うくらい、甘々である。

良くも悪くも幸せってことね。

マリーは廚房へ向かう。

「リック、し廚房を借りたいんだけど

いいかな?」

「お嬢さん、拐されたんだって?俺知らなくてな、その話し聞いて、肝が冷えたよ」

「ごめんね。いつも心配かけて」

「いいって事よ。だけど、お転婆も程々に

してくれよ。皆も心配で、仕事所じゃなくなるからな」

「分かったわ。リック」

城の皆も、マリーの事が大好きなのだ。

「それより、今日はどうしたんだい?」

「今日はね、ルーファスにお弁當でも

作ろうかと思うの」

「何だい?弁當とは?」

「あっ、そうか、分かんないか。そうね、

晝食を食べやすいように、箱にれて持ち運び出來るようにするのよ」

「斬新だね~。それをお嬢さんが作るのかい?」

「そうそう。リックも手伝ってくれるかしら?」

「おう、いいとも。まさか、お嬢さんも料理が出來るとわな」

まりは日本では、一人暮らしだった為

弁當作りはお手のものだった。

「それじゃ、作りますよ~」

まずは、米は無いので、サンドイッチを作る。

パンにはたっぷりのバターを塗り

焼いたチキンと沢山の野菜をサンドして、

あとは、唐揚げと、卵焼きとポテトサラダね。

ルーファスの喜ぶ顔が見え、

マリーも笑顔になりながら作る。

「よしっこれで、完璧!」

木の箱に、味しそうに詰められ、

早くルーファスに食べて貰いたい。

と気が早る。

「お嬢さん、凄い味しそうじゃないか。

どれどれ」

リックが味見をしよとしている。

「だ~め。これはルーファスの」

パンっと手を叩く。

「いや、味しそうでついな。ですな~」

などとからかわれる。

「今度、リックにも作ってあげるから!」

「約束だぞ。お嬢さん」

「ええ。もちろんよ!」

出來上がった、弁當を持って、

ルーファスの部屋へ向かう。

「ルーファス、外に行って、ランチでも

しましょう」

「用事は終わったのか?」

「ええ、ばっちりよ!」

ルーファスがマリーの持っている

目を止める。

「なんだ?それは?いい香りがするが」

「私がね、ランチを作ったの」

「俺の為にか?」

「もちろんよ。助けてくれたお禮も兼ねてね」

ルーファスの顔がほどけるような笑顔になる。

「腹も空いてたし、急いで行くぞ」

ルーファスがお弁當を持ってくれ

マリーの手を取り庭へ向かう。

途中、次達とすれ違う。

「あら、ルーファス王子ったら。

あんなに嬉しそうな、お顔をされて」

皆、ルーファスが幸せそうな顔を

しているのを優しく見守るのであった。

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