《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》幸せな時間
庭に到著し、大きな敷を引いて
ランチの準備をする。
以前ルーファスと夜に出くわした
大きな木の下で二人並んで座る。
風が気持ち良く吹いており、
絶好のピクニック日和だ。
「さて、食べましょうか?」
「ああ。楽しみだ。まさか、マリーが
料理を作るとはな」
ルーファスがマリーの手を取り、しそうに
指にキスをする。
「んもうっ、冷めちゃうわよ」
弁當の蓋を開け、
「じゃ、じゃーん。どうでしょう?」
ルーファスの目が輝く。
「見事だな。彩りも綺麗で、旨そうだ。
食べるのが、勿無いくらいだ」
「ちゃんと、食べてよね」
「もちろんだ。頂こう」
ルーファスがサンドイッチを取り
一口、口にする。
「うまいなっ。本當にマリーが作ったのか?」
「もちろんよ!私一人で作ったのよ」
「そうか....」
あれっ?ルーファスがしんみりしちゃってる。
本當は不味かったのかな?
マリーもサンドイッチを一つ手に取り食べる。
「味しいじゃない!そんな顔するから
不味いのかと思ったちゃった」
「前な、俺に言った事、覚えてるか?」
「う~ん。何の事かな?思った事すぐ口に出しちゃうからな~」
「そうだな。マリーは、自分の気持ちに
噓は付かないな」
「味しいものを食べると、幸せになると」
「あ~、言ったかもね!」
「俺はな、幸せとはどういうか
分からなかったんだ。ましてや、食事をして
幸せなど、全く分からなかった」
「そうだよね、王子って皆の目もあるし
汚い人達も沢山寄ってくるもんね。
幸せが何か分からなくなるかもね....
辛かったね」
よしよし。とルーファスの頭をでる。
「だけとな、今マリーの手作りの料理を
食べて、初めて、幸せだとじたんだ....」
「やだっ、ルーファス....」
マリーは目がうるうるとしてくる。
「マリー、俺に幸せを教えてくれて
ありがとう」
マリーの涙腺が崩壊する。
「良かった...ランチ作ってしたのなんて
初めてよ」
ルーファスがマリーの涙を拭う。
「そんな事なら、お安いご用よ!
これからだって、どんどん幸せにして
あげるんだからっ。覚悟しなさいっ」
「む所だ」
お互いが微笑み合い
ルーファスは、マリーに軽くキスをする。
「さっ、食べちゃいましょっ」
ランチを食べ終えると、お腹もいっぱいになり
ゴロンと寢そべる。
ちょっと、はしたなかったかな?
でも気持ちいいし、まっいいか。
「ほら、ルーファスも。今は王子って事
忘れてさ」
マリーがポンポンっと、
自分の隣を軽く叩き促す。
「そうか、マリーには參るな....」
ルーファスはマリーを抱き締めながら
橫になる。
「ちょっと、苦しいって」
「そうか?俺は抱き心地が良くていいけどな」
まっいいか。
今くらい楽にしてあげたいもんね。
日差しが、ポカポカしてる中、
ルーファスの溫かさをじながら
目を閉じた。
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