《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》さ迷う魂4

ジルとルーファスはトトの元へ向かう。

「ルーファス、僕の後、付いて來てっ」

「ここはどこなんだ?」

「なんて、言うのかな?夢の途中

みたいなじ?」

周りを見渡すと、真っ白なもやが

かかっていて、何も見えない。

進んでいるのか、よく分からないが

段々ともやがなくなって、目の前が

明るくなり、開けた場所に出る。

「著いたのか?」

「著いたよ。ちょっと待ってね。

トト様~。只今戻りました」

神々しいりをまとった老人が姿を現した。

「ジルか、帰ったのか。

隣の者はまだ亡くなっていない

ようじゃが、誰だ?」

「えっとぉ~」

「ジル、また何かやらかしたな?

正直に話さんかっ」

「ルーファス王子って言うんだ」

なかなか話さない、ジルに

「私は、ルーファスと言います。

ジルが異世界に送った、まりという

魂を探しています」

「そうか、ジルが迷をかけたんじゃな?」

「トト様、ごめんなさいっ!僕....」

まりと香の事を話した。

「反省しておるのか?」

「うん。こんな事になると思ってなかったの。

本當に反省してます...トト様、助けて....」

「そうか、ルーファスと言ったか。

うちのジルが大変迷をかけましたな。

申し訳なかった。これっ、ジルも

謝らんかっ」

「ごめん。ルーファス....」

トトという神は、ジルに甘いんじゃないか。

と思ったが

「いや、それよりも、マリーの居場所を

早く探して下さい」

「どれ、探して見るか。おーなるほどじゃな」

「マリーはどこにっ!」

「元の世界に戻っておるの」

ジルが驚いて、

「だって、まり、あの時事故に合って....」

「世界とはな、無限にあるのじゃ。

まりという魂は、事故が起こらなかった

次元に戻っておるようじゃ」

トトが言うには、まりの魂は上手く

定まっておらず、元々魂の力が強い為

一番近い魂に呼び寄せられたという事らしい。

「時間が経てば、元々の魂へ融合する

だけじゃ」

「ですが、マリーは?」

「可哀想じゃが、融合されれば、息を引き取るじゃろうな。全て元に戻るだけの話しじゃ」

「じゃあ、私がしたマリーはどこへ?」

「消えるじゃろうな」

「そんなっ」

ルーファスが、ガックリと肩を、落とす。

「トト様、何とかならないの?僕なんでも

するから。お願いしますっ」

ジルがトトに強く懇願する。

「まだな、向こうの世界でも

魂は定まっておらんからな。

チャンスがあるなら今しかないの」

「本當ですか?」

「魂を無理に回収する事は出來ん。

それはこの世界では法度じゃ。

自ら帰りたいと願わねば

帰れん。失敗した時は、辛いぞ?それでも

行くか?」

「マリーのいない人生なんて、私にとって

無いようなものです。

マリーから沢山の事を貰った。

今度は、私が返す番です」

「そうか、じゃな。

よいか、數日に、一回は元のに戻る事。

そうしなければ、お主も元には戻れんくなる。

分かったか?」

「分かりました。ありがとうございます」

「では、この指に強く念じるのじゃ。

そうすれば、行き來はできるようになる」

「ジルも向こうの世界へ行って

サポートするのじゃ。何でもするんじゃろ?」

「はい。トト様.....」

「健闘を祈るぞ。若者よ」

トトは消えて言った。

「何とかなったね、ルーファス!」

「ああ、良かった。ジル、サポート頼むぞ!」

「その前に、皆心配してるから、一旦帰ろ!」

「ああ」

ルーファスは、指に強く念じる。

すると、夢から覚めたように目が覚める。

「戻ったのか...」

「王子っ!大丈夫でしたか!」

ライルや皆が、ルーファス王子の

周りへ集まるのだった。

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