《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》さ迷う魂8

ルーファスが自分の席に戻ると、

まりが帰り仕度をしている。

「ルーファス君、終わった?」

「ああ、今終わった所だ」

「本當は、香と買い付き合う

予定だったんだけど、今日はいいんだって。

帰ろっか」

「そうだな」

二人は會社を出て、駅へ向かう。

「なんだ?この乗りは」

「えっ、まさか電車に乗った事ないの?

車で送り迎えだもんね。

とんだお坊ちゃんだな。まさか、

どこかの王子様が、人生経験ってやつじゃ

ないでしょうね?」

「まあな、そんなもんかもな」

「えっ!まじですか?」

「冗談だ」

「ルーファス君も、冗談言うんだ」

電車がホームにってくる。

帰宅時間という事もあり、電車は人で

ぱんぱんだ。

「おい、これに乗るのか?」

「そうだよ。王子様も慣れないとねっ」

二人は、電車に乗り込むと、後ろからの人に

押され、正面を向いて、著してしまう。

「まり、離れるなよ」

「う、うん。あっ、また、まりって呼んだ」

「二人の時は、いいだろ」

「別に、いいけど....」

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なぜだか、ルーファスとは初対面なのに

許してしまう自分がいる事に不思議に思う。

あまりの著に、まりは自分の心臓が聞こえてしまうんじゃないかと、心配になる。

おかしいな?イケメンなんて興味ないはず

なんだけど....気のせい、気のせい。

會社から二駅なので直ぐまりの自宅の

駅へと到著する。

「明日から、し時間かかるけど

歩いて帰ってもいいね....」

「ああ、それもいいな」

「今日の晩飯はカレーなんだ。

もう買いもしてあるから」

「カレーとは何だ」

「はは。もう慣れましたよ。ルーファス君の

何だこれはには。食べれば分かりますよ」

「まりが作るのか?」

「當たり前でしょ。他に誰が作るってのよ」

「確かに、そうだな。楽しみだ」

まりの家へ著くと、玄関に黒い貓が

ちょこんと座って待っている。

「ルーファス君が、飼っている貓って

あの子?なに、犬?」

「いや、貓だ。ジルっていう」

まりが急いで駆け寄って、

「ジル君~。お利口ですね~」と頭をでる。

「にゃんっ」

「やだっ、可い~」

ルーファスはジルを睨む。

ジルは、抱っこされながらルーファスに

べーっと舌を出している。

「ジルめ....後で覚えてろよ.....」

二人はドアを開け家にる。

「ただいま~。って誰もいないんだけどね。

なんかクセでね。さっ、って」

まりは、ルーファスに使ってない

2階の部屋に案する。

「ちょっと、埃っぽいから、

換気しておいてね。

ベッドはそのまま使えるから。著替えは?」

「なんとかなる」

「まさか、その鞄にってるの?」

「まあ、そんな所だ」

「そうなの?じゃあ著替えたら、

下に來て。ご飯の用意してるから」

「ああ、分かった」

まりはキッチンへと向かう。

ルーファスとジルは部屋へると

「ルーファス、遅いよ。待ちくたびれたよ~。

まりって、こっちでも案外可いよね」

「案外は、余計だ。全部可いに

決まってるだろ。俺は、まりもマリーも

外見で決めた訳では無いんだ」

「ふ~ん。つまんないの~」

「つまない。とはなんだ」

「あっ、そうだ。著替え出さなくちゃだね」

「お前は、本當に人の話しを聞かないな」

「うんっ!トト様にもよく言われる!」

ルーファスは言葉に詰まる。それと同時に

トトを不憫に思う。

ジルが一回転をすると、

著替えと、日用品が出てくる。

「さっ、ルーファスこれに著替えて!」

シンプルなグレーの上下スエットを手に取る。

「凄いな、このらい素材」

「そうだね、大、皆家でこれ著てるはず」

ルーファスはスエットに著替える。

何でも、高級に見えてしまうから不思議だ。

ジルとキッチンへ向かうと

スパイシーないい香りがしてくる。

「著替えたの?じゃあ、テーブルに座って

待ってて。もうすぐ出來るから。

私も著替えてくるから」

まりは2階の部屋に向かう。

「ルーファス、なんか新婚さん見たいで

いいよね!」

「なんだ、こっちの新婚とは、こういう

なのか?」

「そうだよ。いいよね~?」

「確かに、悪くないな」

まりが著替えて降りてくる。

ピンクの上下モコモコした

部屋著をタボつかせながら著ている。

「な、なんだ。その破壊力の凄まじい服は」

「えっ、こんなの普通だよ。暖かいんだよ」

「そ、そうか....」

「カレーも出來たみたいだし、用意するから。

ちょっと待っててね。

今日は特別です。明日からは、

ルーファス君にも手伝って貰うから」

「ああ、勿論だ」

二人は向き合いながら、カレーを食べる。

「あっそうだ。明日、飲み會なんだ。

帰り遅いから適當にご飯食べてて」

「なんだ、飲み會とは?」

「お酒を飲んで、皆と流する會かな?」

「それには、桜井は來るのか?」

「うん、來ると思うよ」

「そうか....」

ルーファスが真剣な顔になり、

何か考えているようだ。

ご飯も食べ終わり、二人で並んで

ソファーに座る。

「テレビでも見る?まさか、テレビは

知ってるよね」

「あ、ああ、勿論だ」

「ちょうど、金さんやってるみたい」

ルーファスが食いるようにテレビを見る。

「何か分からんが、この者達の格好は

変わってるな」

「そうだよね。これはね、時代劇って言って

昔の日本を舞臺にしている、悪を敗する

語りなの。この金さん、かっこいいよね~」

「好みなのか?」

「うん。大好きなんだ」

「それは、初耳だな。この者のどこが

いいのだ」

「どこって、強い所?」

「そうか、まり、すまん....」

「な、何、謝ってんの?ルーファス君だって

大切な人が出來たら守るでしょ?」

「勿論だっ!」

ルーファスはマリーに伝えるかのように

強く答える。

「さすがっ!男はそうでなくちゃね。

テレビも終わったし、そろそろ部屋戻ろっか」

「そうだな」

二人は、それぞれの部屋へ戻る。

ルーファスは部屋へ戻り

「桜井か、あいつまりの事.....」

々な事を考えていると、気がつけば、

時計を見ると12時を回っている。

「一旦帰るとするか。ジル、帰るぞ」

「う~ん。僕眠いから、一人で帰って....」

「ったく、お前はどうなっているのだっ」

「明日はついてくから.....」

ジルは丸くなって、こうとしない。

ルーファスは諦めて、一人で

あちらの世界に向かったのであった。

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