《これって悪役令嬢?!私の生き方貫きます!》さ迷う魂11

桜井はルーファスを連れて廊下に出て

使われてない會議室に向かう。

「お前、昨日まりに何もしてないだろうな」

桜井がルーファスに聞く。

「したと言ったら?」

「ふざけんなよ。俺は、社した時から

まりの事が好きなんだよ」

社して何年になる?」

「3年だよ。お前に関係ないだろ!」

「3年も一緒にいるのに、思いも

告げてないのか。この負け犬め」

「なんだとっ!」

桜井は図星を言われて何も言い返せなくなる。

そして、ルーファスは

「桜井と言ったか、俺はなんとしても

まりを手にれる。お前みたいな小僧に

構ってる暇はない」

「俺だって、昨日や今日の、どこの

誰だか分からん奴に取られてたまるか」

「勝手にしろ」

「俺だって手加減しないからな」

ふんっと鼻で笑いながら、

ルーファスは部屋を出て行く。

ルーファスは自分の席に戻る。

「ちょっと、何なのよ。朝から。

桜井に何か言われたの?」

「大した事じゃない。負け犬が

キャンキャン吠えてるだけだ」

「なんだか、分かんないけど、

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何かあったら、言ってね」

「ああ。分かった」

「今日の仕事は、資料をまとめてから

備品倉庫の整理するから。ルーファス君にも

手伝って貰うけど、いいかな?」

「ああ。任せておけ」

ルーファスは、日本の會社にも慣れて

來たようでスムーズに仕事をこなしていく。

桜井がまりの席へ來て

「まり、一緒にランチ行かねーか?」

まりは、ルーファスをチラッと見るが

ルーファスは聞こえて無いふりをする。

「あ、うん。いいけど、ルーファス君

一人で大丈夫?」

「ああ、問題無い。香と行ってくる」

「余裕だな。王子はいいそうですよ」

「二人共、あんまりツンケンしないで、

なるべく仲良くしてよね」

二人は返事をしない。

「まっいいけどね.....」

まりは諦めたように肩をすくめる。

晝になり、まりは桜井とランチに出る。

「まり、昨日大丈夫だったのか?」

「それがさ、トイレに行ったあたりから

記憶無いんだよね.....気が付いたら朝で

ベッドに寢てました。どうもスミマセン」

「何もされてないんだな?」

「やだなー、何も無いわよ」

「まり、お前、あの王子の事好きなのか?」

し間が空き、

「はぁ?好き?會って日もたってないのに?」

「だよな。良かった....」

「良かったって?」

「本當は、きちんと伝えたかったけど

俺、まりの事が好きなんだ.....」

桜井は、ルーファスとの朝の事もあり

焦って告白したようだ。

「桜井.....」

「返事はまだいいよ。まずは仲間以上の

意識持って貰いたいんだ。

じゃあ、また後でなっ」

「うん.....」

まりは、考え込む。桜井の告白もそうだが

ルーファスの事だ。

桜井から言われ、改めて考える。

桜井から、好きかと聞かれ、すぐに返事が

出來なかった.....

自分の覚としては、好きとか嫌いの

次元じゃないように思えて來てしまう。

言葉にするなら、おしい......

えっ何、何、私どうしちゃったの?

イケメンなんて興味無いし、出會ってまだ

どんくらいなのよ?

ブルブルと頭を振って、違う、違う。

と自分に言い聞かせる。

ランチから戻り、まりは難しい顔をして

席に戻る。

「戻りました.....」

ルーファスの顔を何故かまともに見れない。

「桜井か....」

とルーファスが言ってくる。

「んっ?桜井が、な、何?」

ルーファスは、ふんっと鼻を鳴らし、

やりかけの仕事をし始める。

「ルーファス君、一區切りしたら、

備品倉庫に行くわよ。朝言っていた

整理するから」

「もう、だいたい大丈夫だ」

「じゃ、行きますか」

まりとルーファスは備品倉庫へと向かう。

まりは部屋へると、

「ルーファス君は、あっちの棚の

を持って來てしいの」

一枚のプリントアウトされた紙を渡される。

「その紙に書かれているをこっちに

持って來て」

「ああ、分かった」

ルーファスが棚から必要なを探していると

ガタガタ、ドスっと、大きな音がする。

「まり、大丈夫かっ!」

急いで、まりの元へ行くと

棚のが落ちて、まりの頭上に

落下したようだ。

まりは、頭を押さえて、うずくまっている。

「まりっ!」

まりがゆっくりと、顔を上げる。

「.....ルーファス?」

「.......マリーか?......」

「そうだよ.....會いたかった......」

ルーファスは、思い切りまりを抱き締める。

「ルーファス、私消えちゃう....もうあんまり

保ってられない....」

「マリー、戻りたいと、強く念じるんだっ」

「だめ....今の私の方が強いから....」

「諦めるなっ、いつも諦めないのが

マリーだろ?」

「うん....そだね....ここまで來てくれて...

ありがとう。ルーファス。大好きだよ....」

ガックリと頭が落ちる。

「あれっ?ルーファス君。ごめん」

くそっ、とルーファスは拳を握る。

「こんなに、散らかしちゃって、怒ってるの?」

ルーファスは、焦りが隠せない。

まりの腕を強く摑むと、壁に押さえ込む。

「い、痛いよ。どうしたの?

でも悲しそうな顔してる......」

つかまれていない反対の手で、

ルーファスの頬をる。

「すまん....どうかしてるな.....」

「ううん、大丈夫....片付けちゃおうか....」

「ああ、そうだな」

二人はあまり會話をしないまま

片付けを終わらせる。

「さっ終わったし、席に戻ろ」

「そうだな」

席に、戻ると、終了を告げるチャイムが響く。

「ルーファス君、私帰り寄る所

あるから、先帰ってて」

「あまり遅くなるなよ」

「うん」

まりは帰り支度をして會社から出て行く。

ルーファスは、まりが會社から出て行くのを

見送り、自分も席を立つのだった。

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